埋草コラム
2000.5.7
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佃島・月島のレバーフライ
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前回の埋草コラム(4月23日)で
内臓のことを書いたからというわけでもないが、
今回は食べ物としての
内臓(レバー)のことを書いてみたい。 佃島・月島には
レバーフライを売る店が何軒かある。
私はそれが好きで、
遊びに行くと必ず食べることにしている。
レバーフライの歴史については、
四方田犬彦氏の『月島物語』(集英社文庫)に
詳しいので、
実際に食べてみた印象を記しておきたい。
スライスしたレバーをフライに揚げたものだが、
レバーの一辺に
ちょうど旗のように竹串が刺してあって、
そこを手で持って食べるようにできている。
ソースにたっぷり浸した
レバーフライにカラシを塗り、
竹串を手で持って食べるのだが、
手で食べるということが肝心で、
そのことによって
おいしさは格段に増しているに違いない。
レバー特有の臭みがないのも嬉しい。
普段レバーなど口にしない妻も食べている。
私が食べたことのあるのは次の2軒。
「佐とう」
[住所]月島1−23−2
[電話]03−3531−1581
1本120円
老夫婦が手際よく揚げているのを見ながら、
カウンターで2、3本食べ、
10本ほど持ち帰り用に包んでもらう。
下の「ひさご家阿部」のよりこってりしている。
「ひさご家阿部」
[住所]佃2−21−12
[電話]03−3533−4955
1本120円
10数本持ち帰り用に包んでもらい、
そのうちの数本を、
そばにある佃小橋わきのベンチで食べる。
意識の奥のほうの何かがふくらみ、
ほっとする一瞬だ。
上の「佐とう」のよりあっさりしている。
その他レバーでおいしいと思ったのは、
檀一雄著『檀流クッキング』(中公文庫)で
紹介されている「前菜用レバー」だ。
料理の知識などなくても簡単に作れ、
しかもおいしい。
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四方田 犬彦

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檀 一雄 
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