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 埋草コラム

2000.6.19
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人生の至福の時?
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結婚してすぐ、24、5歳の頃のこと。
郊外の小さな木造アパートに妻と住んでいた。
妻も働いていて、
帰るのはいつも私のほうが早かった。

そのアパートから歩いて10分ほどのところに、
お世辞にも
洒落ているとはいえないスナックがあって、
30代のママさんがひとりで店を開いていた。
先に帰っても一人で部屋にいるのが退屈で、
店が開くころを見はからって、
何度か足を運んだことがある。
客はたいてい、
私一人だった。

妻が帰ってくるまでの宙ぶらりんな時間を、
ママさんと世間話をして過ごした。
人生の至福の時だったかもしれないと、
いまでも思っている。

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