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 埋草コラム

2000.7.12
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両替機で失敗した話
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だいぶ前のことだけど、
銀行の両替機で大失敗して、
見知らぬ人を困らせたことがある。

両替の仕方が分からずに、
まごついている初老の男の人がいたので、
親切のつもりで声をかけた。
1万円札を5千円札に両替したいのだと言う。
私はマカセナサイという風に、
両替機を手慣れた感じて操作したつもりだったが、
つぎの瞬間
500円硬貨がジャラジャラと出てきてしまった。
間違えて500円のボタンを押したらしい。

男の人は私を非難するでもなく、
本当に当惑しきったという顔付きで、
500円玉を一生懸命集めていた。
私はいたたまれなくなって、
逃げてきてしまった。
申し訳ないことをしたと思っているけれど、
後から考えるとやはり笑ってしまう。
すいません。

これを書いていて思い出したのだが、
もっと昔の話。
どんな用事でだかは忘れたが、
けっこう大きなある地方都市で、
路線バスに乗ったことがある。

目的地に着いたので支払いをしようとしたが、
5千円札だか1万円札だかの
持ち合わせしかなかった。
運転手さんが
お釣りは細かいのでいいかと言うので、
いいと答えると、
料金箱の下の方をがちゃがちゃいわせていた。
そのうち、ジャラジャラジャラーと音がして、
「はいっ!」と硬貨がいっぱい入った袋を渡された。

100円玉や50円玉や
10円玉や5円玉が入った袋の、
そのずしりとした手ごたえに泣き出したくなった。
そういえば運転手さん、
なんとなくうれしそうだった。

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