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 埋草コラム

2000.12.25
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映画『CURE』は怖い
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『CURE/キュア』
(黒沢清監督、1997年大映)を見た。
怖い。

子供のころは暗い夜道がものすごく怖かった。
原始人はしょっちゅう、
自然現象や動物・人の死などに、
このような恐怖を感じていたのだろうか、
などとぼんやりと考えていたことがある。

『CURE』にはそんな、
原始的な怖さがあるのかもしれないと思った。
主人公の刑事(役所広司)は、
記憶をなくして
異物のように存在している萩原聖人に、
得体の知れない恐れを抱くが、
私は一人でビデオを見ながら、
この映画自体が
得体の知れないものに思えてきて、
すごく怖かった。

子供のころの、
あの何かにしがみつきたくなるような、
夜道のぞくぞくする怖さと
同質の怖さがこの映画にはあって、
慣れ親しんでいた人や風景が、
ある日突然
よそよそしい無機質に変ってしまったような、
そんな怖さを深々と味わった。


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役所広司 黒沢清

『SIGHT』2000年秋号の、
「本当に面白い日本映画はこれだ!」
という特集記事が、
『CURE』を見るきっかけになりました。
この雑誌には、
1990年代以降の日本映画の
ベストランキングが掲げられていますので、
参考に上位の10本を記しておきます。

CURE(黒沢清、1997年)
ソナチネ(北野武、1993年)
トカレフ(阪本順治、1994年)
Helpless(青山真治、1996年)
3−4X10月(北野武、1990年)
棒の哀しみ(神代辰巳、1994年)
新世紀エヴァンゲリオンAir/まごころを、君に
 (庵野秀明、1997年)
DEAD OR ALIVE/犯罪者(三池崇史、1999年)
百年の絶唱(井上紀州、1998年)
無能の人(竹中直人、1991年)

 

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卒塔婆の鉄輪
      「子供のころよく回した」
                    というお便りです
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太宰治が生まれた金木地方にある、
鉄輪のついた卒塔婆の写真を掲載したところ、
津軽出身の男性の方から、
「子供の頃よく回した」
というメールをいただきましたので、
ご紹介します。

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> 子供の頃、よくまわしましたよ。
>
> 芦野公園へは行かれましたか?
> あの公園の対岸、
> 川倉の賽の河原に遠足へ行ったときなど、
> まわしたのを思い出します。
>
> 親から聞いた話では、
> まわす前と同じ位置に止まったら
> 地獄へいくとかなんとかだったような気がします。
>
> 大人になってから行ってみたんですけど、、
> あそこには水子地蔵(?)のお堂があって、
> 中はなんともいえない悲しみに満ちています。
> 正直なところ、
> 悲しさよりも気味の悪さの方が
> 直感的な印象かもしれません。 
>
> 子供の頃はただなんとなく
> たまたまそばにあったものでも、
> 意味がわかってくると
> 感じ方もいろいろですね。
>
> 太宰のおかげであんなところにも
> 興味を持って下さる方もいらっしゃるし。(笑)
> もっとも、あそこはイタコの口よせでも
> 有名かもしれませんが。

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鉄の輪を回して地獄行きを占うという遊び、
太宰の時代と同じようにあったのですね。
すごく身近なものに感じられました。
メールありがとうございました。

メールの引用につきましては、了解をいただいています。

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