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 埋草コラム

2001.1.1
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「何者でもない」ことの気楽さ
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平日に休みをとって、
車で遠出するのが好きだ。
人の少ないところ、
車の少ないところへと向かう。
車の中ではラジオで、
吉田照美のおしゃべりを聴きながら、
一人でニヤニヤしている。
無類に楽しい時間だ。

このとき私は一時的に、
私自身が持っている属性、
つまり男であるとか、
夫であるとか、
大人であるとか、
勤め人であるとかいった属性から
自由になって、
「何者でもない」という状態におかれている。
この宙ぶらりんな状態が、
気楽さというものを、
しみじみと味わわせてくれる。

こんな気楽な時間にはだから、
決して深い感動などを求めはしない。
吉田照美の軽いおしゃべりに、
思う存分乗せられていたいだけだ。

去年は事情があって、
こんな時間をほとんど持つことができなかった。
一年の内にはこんな時間を持てる日が、
何日かはあってもいいように思う。

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