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 埋草コラム

2001.1.12
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つい、やってしまうこと
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昨年の暮れ、
信号待ちをしていてクルマが動かなくなり、
冷や汗をかいた。
カーナビの調子を直そうと、
エンジンを切ったのがよくなかったようだ。

信号が青になっても動かない。
後ろのトラックにクラクションを鳴らされ、
よけい焦ってしまう。
とりあえず、
エンジンをかけようとする、
すべての動作を止めてみた。
そうしたら、
シフトレバーがPに入っていないことに気がついた。

たったこれだけのことでも、
精神のバランスを失ってしまう。
物事がうまくいかないとき、
その対処のし方を知っていることが
自信につながる、と、
そのことを20世紀最後の教訓にしよう考えていた。

ところが、
どうもそんな簡単なことではないらしい。
物事がうまくいかないように、
うまくいかないようにと、
振る舞ってしまう人がいるという。
損だと分かっていても、
どうしても止められない衝動というのがあって、
発作的にやってしまう行為があるというのだ。

春日武彦著『不幸になりたがる人たち』(文春新書)
によれば、
禿頭の人が歩いてくると、
「ハゲ!」と叫ばずにはいられず、
そのためトラブルを重ねていたという人が
いるそうです。
回っている扇風機に
手を突っ込まずにはいられない人とか、
世の中には
実にいろんな人がいるものらしい。

そういわれてみると私の場合も、
カーナビなんか急いで直す必要はなかったし、
うすうす危険なことだと感じていながらも、
衝動的にエンジンを切ってしまったような気がする。
面目ないことである。


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春日 武彦
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