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 埋草コラム

2001.9.7
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尾頭しかついてない鯛
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「尾頭つきの鯛」のことは、
前にも書いたことがありますが、
今回は「尾頭しかついてない鯛」の話。

20代のころ、
友人の結婚式に出席したときのことである。

お祝いの席にはつきものの、
「尾頭つきの鯛」が目の前にあった。
左右は見知らぬ人だし、
前にいる友人とは
話が遠くて手持ち無沙汰だった。
それで、
食べるものではないと思いながらも、
その鯛を2口3口つまんでいた。

そのうち、
前にいる友人も、
鯛をつついているのに気がついた。
つついているというより、
もう完全に平らげる勢いで食べている。
「?」という感じで見ていると、
腹の部分はもうほとんど食べてしまって、
残っているのは尾と頭、
それをつないでいる背骨だけである。

式も終わりに近づくと、
「尾と頭と腹がキチンとついている鯛」を
持って帰れるように、
中居さんが折り詰めにして包んでくれる。
「尾と頭しかついてない鯛」が
折り詰めにされて
包まれている姿って、
はっきりいってかなり変です
(あたりまえですね)。

二次会でその友人に、
鯛は食べるものではないと言ったら、
お前(私のこと)が食べていたから
食べたのだと言う。
そう言われてもねー。

その友人、
東京から大阪まで、
「尾頭しかついてない鯛」を
大事に持ち帰ったのだろうか。
二次会ではしっかり持っていたが。
いいんですけれどね、
持って帰っても。

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