小学校編 その3

若い担任の先生


<< 経験不足じゃない? >>

担任は若い先生でした。
まず不安の要因に、、、先生が若い、ということがありました。

大学卒業から数年しかたってない
若い女性教師 
 と言うだけで、、
デレデレ〜と鼻の下が伸びちゃうお父さんもいるかと思いますが、、。

((^┰^))ゞ テヘヘ


この時の私は、息子の事に真剣で、、
デレデレなんてしてられなかったのでした、、 、、、


(* ̄。 ̄*)ウットリ

タタタタッッ≡≡≡≡≡ヾ(  ̄ヘ ̄)θケリ!  ★)゜3゜)゜`。+:ブフッ
              

  本当はデレデレしてると  
  どこからか蹴りが入るのが恐かっただけだったりして、、

    
       (;^_^A アセアセ・・・  



何が言いたかったかと申しますと、、、

若い = 経験不足  

このように思ったのです。





<< 塾講師のアルバイトをやった時の話 >>


ちょっと話がズレますが、私が学生の頃のお話をします。

アメリカの大学へ留学中だった頃、
夏休みを利用して日本に帰国した事があります。

その時に、ある進学塾の夏期講習で
講師のアルバイトをした事がありました。

私の住む町では名前の知れた進学塾でした。

教えた教科は英語、、、。 対象は中学生です。 

自分で言うのもなんですが、私の授業はそれなりに成功して、
私が受け持った生徒は、塾の共通試験でも良い成績をあげてくれました。

生徒からのアンケート結果も良く、、
その進学塾から、大学を卒業したら選任講師になってくれ、
と、このようにお願いされたほどなんです♪

かなり長い間、それが自分の自信につながりました。
また、その事をちょっと自慢気に他人に話したりしました。



<< バチコ >>

その時受け持った夏期講習のクラスに、
とても印象に残っている男の子がいます。

教科書のどこを読んでいるのか、
どこの問題をやっているのか分からない様子で、
教えるのが難しいと感じる子でした。


bicycle と言う発音をリピートさせても、、「バチコ」と答えます。

最初、この男の子は、私をからかっているのかと思いました。
他の生徒は、それなりの発音で bicycle 言う事ができたのです。
どう考えても「バチコ」は、ないだろうと思いました。


でもその男の子は、、、









バチコ、、





教室がどっと笑います。  


その夏、、彼のあだ名は「バチコ」になりました。



<< すまなかった >>

今はその男の子の問題がわかります。

恐らく、、推測ではありますが、、
彼はなんらかの発達障害を持っていたと思います。

息子と付き合って、、鼻が利くようになったと言いましょうか、、
なんとな〜く分かっちゃうって事があるのです。

あの時の事を振り返り、
たぶん彼はそうだったのだろうな〜と考えます。

たとえそのような診断名が彼についていなくても、
どのような支援をするべきなのか、今の私なら考えつくと思います。 

しかし、あの頃は若かったのです。

他の生徒のウケが良かったので、
私も彼を「バチコ」と呼び、、、
クラスを盛り上げるために彼を利用しました。

その男の子は、明るい子でしたので、バチコと呼ばれても
ニコニコ笑ってくれて一緒に楽しんでくれている様子でした。
でも、、彼は心で泣いていたかもしれません。




私の迷講師ぶりは、
これだけではありません。

同じ夏、私は家庭教師もやりました。
アメリカから帰国中、お金を稼ぐ必要があったのです。

英語と数学を、中学生の女の子に教えました。

その女の子も非常に教えるのが難しい子でした。

その時は気付きませんでしたが、
今なら彼女が抱えている問題がわかります。 

マンツーマンでしのたで、
この子にはもっとひどい教え方をしました。

息子を授かり、発達障害の知識を身につけた今、、
私はこの少年と少女に土下座して謝りたい、、
このようにたびたび思う事があります。

大学を卒業したら選任講師になってくれ、、と、
このように塾からご指名を受け、、
ちょっとでもいい気になっていた自分が恥ずかしくなります。





<<  若い = 経験不足 >>

こういう自分の経験から、、
若いというだけで、経験不足では? と思うことがあるのです。

大学を出てまだ数年しかたっていないでしょ?

発達障害についてご存知ですか?

「確認テストで良い点数を取れている = 理解してる」
このように考えてませんか? 

教員過程でどの程度の知識を得るのか知りませんが、
発達障害に対する知識だって乏しいのではないかと思いました。


<< 子供だっていないでしょ? >>

子供を育てていないでしょ?

この疑問も当時の私の気持ちです。 正直に書いておきます。
偏見の塊ですが、実際にこのような疑問、、と言いましょうか、、
不安があったのです。

私自身が親になった時、
私は教育や子育てについての知識などは、
まったく持っておりませんでした。

子供の私が子供を育てていいのだろうか?と感じた事もありました。

そんなお子様だった私も、子供を持ち、
子育てから経験として多くの事を学びました。 
(つまりこのホームページで公開している内容とかですね。) 

世間知らずで怖いもの知らずの私でしたが、
子育てを通じて内面でゆっくりと変化が起こったのです。

親の準備ができたから親になったわけでなく、
環境が無理やり私という一人の親を作り上げたのです。

子育てという体験を通して、
私自身が磨かれた部分が大きいと感じていたのです。

ですから、子供を育てた経験のない長山先生に
私の(親の)言いたい事は、
伝わらないんじゃないかと本気で思っていました。




<< 若いとかベテランとか関係なかった >>

本当はもっと引き伸ばして後の方で書こうと思ったのですが、
大事な事なので先に書いておくことに決めました。

教育者の資質として、
若いとかベテランとかは関係ありませんでした。
その事を、私達夫婦は、長山先生から学びました。

長山先生、、若いと思って、、
たったそれだけの理由で最初に疑ってスミマセンでした。 

息子の担任となった長山先生は、とても優れた教育者でした。
校長先生に間違いはありませんでした。

若いとか、発達障害の知識の有無だとか、、
子供を育てたことがあるとか、ないとか、、そういう事は、


一切関係ない

その事をこの先生にあらためて気付かせて頂くことができました。



新米だからダメだとか、
ベテランだからダメだとか、
子育て経験がないからダメだとか、
そういう事はまったく関係ありませんでした。


教育者の資質は、そんな上辺に見え隠れする部分よりも
はるかに高い所にありました。


というか、、私自身が、、親として、、
子供を育てる教育者としての資質に欠けていたのでしょう。

子育ての経験があるからと言って、、
学校の教師として優れているという保障はないのですね。

ベテランだからと言って、
教師として優れているという保障はないのですね。

「保障はない」・・・
そのことを改めて確認しておく事は大切だと思いました。

有名な進学塾に子供を預けた所で、、
有名な私立学校に子供が入ったからといって、、
優秀な講師にめぐり合える「保障はない」、、そのように思うのです。

私みたいなどうしようもないのが、、
分かったフリをして教壇に立っているかもしれないのですよ。

もしもお金を払って子供を塾に通わせるつもりなら、
塾に対してではなく、講師に対して払っている気持ちが大切だと、
私は考えています。

塾に行かせているだけで安心してはいけません。





その4  とにかく待つ授業 


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