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オルガニート出前コンサート3

〜演奏する人と聞く人の垣根がなくなる参加型コンサート〜

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オルガニートをリハビリテーションに使っている脳神経内科の作業療法士の先生からのご依頼で、 病院にて入院患者さんにお集まりいただいてオルガニートコンサートを行いました。 演奏曲目は童謡を中心に20曲程度、約1時間のコンサートでした。

コンサート中には、いろいろ趣向を凝らしたコーナーもあり、楽しいコンサートになった と思います。短いコンサート中のいろいろな場面をご紹介します。

◇皆さん一生に歌いましょう
1曲目の「早春賦」を演奏したときに、小さな声で口ずさんでいるかたがいらっしゃったので、 2曲目の演奏前に「どうぞ一緒に歌ってください」とお誘いしたところ、 大勢の皆様がオルガニートに合わせて歌ってくださいました。 進行性の神経難病で、声も出せず、手足も動かせず、表情も乏しくなってしまった 患者さんが、なんとオルゴールにあわせて 口パクで歌っていたというのを、後日教えていただいたきました。

◇患者さんの演奏
このコンサートのために、オルガニートと歌の練習をしてきてくださった患者さん の演奏がありました。 ある患者さんはコンサートの2週間前から自分のリハビリとしてオルガニートの曲カードの穴あけをし、 ハンドルを回す練習をし、他の患者さんに配る歌詞カードまで描きました。4人の他の患者さんと一緒に 演奏と歌の練習をし、この日に臨みました。曲は童謡の「ふるさと」です。 曲カードが長くて穴あけも大変だったと思います。 歌詞カードを皆様に配り、いよいよ本番です。前奏、1番、2番をとばして3番、後奏、 素晴らしい共演でした。拍手喝采でした。
コンサートの一番最後に、もう一度アンコールとして演奏しました。 (実は、コンサートの途中で薬の効果が切れ、アンコールのときは身体が固くなっていたそうです。) 演奏をした患者さんは人前でハンドルを回したことがよい経験となったようで、翌日も 生き生きとしていたそうです。そして、よりハンドルを回すのが上手になったと おっしゃっていたのだそうです。

◇患者さんの飛び入り演奏
先生の提案で、数名の患者さんにオルガニートを演奏していただきました。 短めの曲のときに「どなたか演奏してみたいかたいらっしゃいませんか?」と声をかけ、 手を上げたかたに演奏していただきました。ちょうどキャスター付きの台の上でオルガニート を演奏していたので、台ごと患者さんの前へオルガニートを移動しました。 たどたどしい演奏ですが、他の患者さんはその演奏に合わせて歌っていらっしゃいました。 演奏が終わると、暖かい拍手が沸き起こりました。

◇カラクリ人形登場
オルガニートを使ったカラクリ人形製作者の植村さんが特別参加し、 「主よ人の望みの喜びよ(バッハ)」に合わせて踊りながら歌う自作のカラクリ人形を 披露してくださいました。


オルガニートは誰にでもハンドルを回すだけで、きれいな音楽を奏でることができ、 それを誰かに聴かせることで拍手をもらうこができるのです。演奏する人と聴く人との垣根が なくなる瞬間です。演奏する側も聴く側も少し幸せになれることでしょう。
演奏する人は自分の奏でているオルガニートの音と、一緒に歌っている人の声を聞きながら、 ハンドルを回す速さを調節します。歌っている人はオルガニートの音を注意深く聴き、 テンポを合わせながら歌います。いくつかのことを同時に行うことがよい効果になるのでしょう。 病気の進行のためにいろいろなことができなくなっていく中、できることが見つかり、他の人のため にもなる、そのことこそが患者さんの活力の元になるようです。中には、演奏する人のために オルガニート用曲カードの穴あけを自分自身のリハビリとしているかたもいるそうです。
オルガニートがこのようないろいろな形でいろいろなかたの元気回復のお手伝いになっている ことをはじめて知りました。


<プログラム>
早春賦、花、椰子の実、海、うみ、浜辺の歌、夏の思い出、月の砂漠、この道、夏は来ぬ、 浜千鳥、アメージング・グレイス、トロイメライ、ふるさと 他


今回のコンサートは、「音のキャンバス」の原田さん、 オルガニートを使ったカラクリ人形製作者の植村さん、介護士の鈴木さんと共に行いました。