「落語ネタの不思議な話・・・・・・・・頭山」

この噺は今はあまり高座にかける噺家さんがいなくなって知っておられる方も少ないのではないでしょうか。荒唐無稽な噺でしてね、落語の中には

無茶苦茶な噺もあるのですが、これほどの噺もないでしょうね。

ではいきましょうか。

ある男がさくらんぼを食べて種まで飲み込んでしまう。お腹の中で種が発芽

してね、とうとう頭のてっぺんから桜の木が生えてきた。どんどん大きく

なって春になると桜の花が咲いた。近所の連中が花見にやってきて宴となる。

頭の上の話である。男は水をやったり、肥やしをやったりして育てる。

木が枯れてしまったので、抜いてやった後にね、水がたまって池になった。

男はその池に身を投げて死んでしまうというストーリーです。

原典は中国あたりになると思いますが。不思議な噺ですよね。

全く持って変な話ですよね。これほどの話になると客の方も大変でして

理解できない客がでてくるので、意外と難しい噺なのでしょう。

しかし、頭の上の話というのを、男が空想をしたというイメージの話にすれば

当たり前のストーリーになる。

但しこのまま落語のネタにするにはオチもないし、人情噺にするには今一つ。

江戸時代に作られたSFとでも言えましょうか。


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