落語ネタの不思議なお話「化け物使い」

人使いのあらい男がいた。下男をこき使いだけ使う。豆腐を買いにやらせてね、
戻ってくると、厚揚げを買って来いと言う。一度で用は済むのだけれど、そんな
ことは考えないのがこの男。
品川に使いにやったとおもうと、次は千住。帰ってくると、川崎に行って来いと
一日中こき使っている。
この男。人使いがあらいというより、人使いがへたなのである。
また下男も働き者とみえて、文句一つ言わずに奉公していた。
ある日、いい出物があるというので、引っ越すことにした。
立派な構えの家なのだが、家賃は安い。しなわち、いわくつきの家である。
実は化け物が出るという家であった。
でもこの男。こんなことには動じない。平気で引っ越すことにした。
下男も一緒かというと。そうはいかない。下男は臆病者だ。化け物がでる家に
など行くはずも無く。暇乞いとなる。
困ったのはこの男。用事を言いつけるものがいなくなったのだ。
人をよこしてもらうよう頼んでみても、あそこは人使いがあらいということで
人はこない。
そして夜中になると化け物はやはりでてきた。この男。怖がるどころか
出てきた化け物