落語ネタの不思議なお話・・・・・・・「権助提灯と権助魚」

この二つの噺はよく似ているのです。正妻とお妾さんの間で翻弄される旦那、
そこに権助さんが絡んでくる。
違うのは「権助提灯」は正妻とお妾さんの間がクールな状況にあり、「権助魚」
では正妻は悋気の炎に包まれている。
具体的にいうと次のようになる。
■権助提灯
正妻に勧められて旦那はお妾さんのところに出かけることにする。
正妻には表面上は悋気などというものは見られない。むしろ悋気を通り越して
いるのかもしれない。旦那にお妾さんがいるのは十分承知しており、旦那に
対する愛情は冷めてしまっているのかもしれない。
さて、夜道のこと。提灯持ちとして権助がおともに。
この権助さん。なかなかの人物で皮肉たっぷりに旦那に説教したりする。
夜半に本宅にもいられず、追い出された格好の旦那の姿に男の滑稽さを見たの
かもしれない。妾宅に着いたのはいいが、お妾さんは家の中にいれてくれない。
正妻に勧められて来たような旦那を受け入れたのでは妾としての意地が通らない
やんわりとして断ってしまう。しょうがないから旦那は本宅に向かう。
正妻は家に中にいれようとしない。仕方がないので妾宅へと・・・・
行ったり来たり。とうとう夜明けまでウロウロしていることに。
■権助魚
正妻に隠れて旦那はお妾さんの所に出かける。正妻は権助をつけてね。
妾宅の場所を突き止めようとする。旦那は権助を巻き込んで正妻に言い訳の
作り話をさせる。
即ち、途中で友人に出くわしたので、隅田川で釣りをしてから、料亭でわっと
騒いだ後に遊山に行ったという・・・・
釣りをした証拠に魚を買って正妻の所にもっていけというわけだ。
そこで権助さん。魚屋で魚を求めることに。
買った魚がものすごい。「ほっけ」に「すけそうだら」に「めざし」ときて
いる。隅田川で釣れるような魚じゃないから、旦那の嘘がばれてしまう。
いづれにしても、権助さん。ちょいと意地悪なところがあります。