「へんちきな男」という人物

この「へんちき」という言葉は関西弁でして、どういうような意味かというと一言ではいえません。

辞書をひいてもでているかどうか定かではありません。

関西生まれではない席亭も、この言葉の意味は解っておりません。関西弁というのは語感が大切なような

気がしております。「あいつ、いちびりだんえ。」などという「いちびり」という語感は言葉では説明しきれないような

表現ですよ。「何、いちびってんねん」などと使うようですが、イメージがわいてきません。

京都の言葉でしょうか「はんなり」などという表現があります。これこそ、言葉では表現できません。

「はんなりしてええなぁ」なんて言われても、その場にいないと伝わりません。

「へんちき」というのは、それでも解りやすいのではないでしょうか。

「ちょっと普通の人とは違うところがある」よくいう「変人」でしょうか。世間とは一線を画す生き方をしている人。

世の中の常識的なことに背を向けて生きている人。自分の価値観を大事にして生きている人。だから他人から

見ると理解できない「へんな人」。「へんちきな人」ということではないでしょうか。

「へんちきな男」は「天神山」という落語の登場します。

この男。花見の季節だということで出かけたのはいいのですが。世間と同じことはしません。桜の木の下で茣蓙を

広げて宴会などというありきたりなことはしない。このへんちきな男は墓場に出かける。墓石の前で一杯飲もううと

いうわけだ。「へんちき」でしょ。お酒の入れ物も普通じゃない。「しびん」に入れてくる。ただし新品ですよ。

さすがに使ったものに酒を入れてくるほどの「へんちき」ではない。

しびんから注いだ酒を飲みながら墓石に話しかけている。勿論一人言ですね。

その光景を思い浮かべてみてください。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そうとうに「へんちき」でしょう。

現代は右を見ても左を見ても同じようなファッションをしヘヤスタイルもどこかのタレントさんと同じです。

話す言葉もおなじなら、遊びも一緒。一人だけ離れて違う格好や行動をしていると「村八分」状態となる。

陰湿ないじめの対象となる。集団からの離脱は死を意味するかのように。

へんちきでは生きられない社会になってしまうのでしょうか。



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