落語ネタの不思議なお話「犬の目」

 

まことに落語らしいネタですね。談志師匠に言わせると・・・・「イリュージョン」ということでしょうか。

犬が人間になったが犬の習性が治らなかったという「元犬」という噺があります。「犬の目」も同じような発想です。

「元犬」は人間になりたかった犬が悲願なって人間になることができたわけです。

人間になっても犬の本性は抜けるものではないなので、犬らしい行動をしてしまうという噺でした。

「犬の目」はといいますと、眼を患った男が医者のところに行きます。この医者が不思議なひとでね、というより落語の

登場人物らしく、奇想天外な治療を始めます。

悪くなった眼をくり抜いて治療するという・・・・・・ところがくり抜いた眼を犬に食べられてしまうという失態。

仕方が無いので、この犬の眼をくり抜いて男に入れることにしたのですよ。

面白いですねぇ。眼の入れ替えが出来るというのですから。

さてと、犬の眼に入れ替えられた男ですがね、視力は抜群に良くなりますよ。2.0どころじゃないでしょうね。

5.0くらいはあるのでしょうか。

しかし困った現象が起きます。電柱のところにくると小便がしたくなり、それも片足を上げないとできないということに。

ここでも犬の習性が残っているという噺ですな。

これが犬の眼ではなくて猫の眼だったらどうなのでしょうかねぇ。夜中に光ったりしてねぇ・・・・・・・

イルカの眼なんざ入れてもらったら海の中でもよく見えるでしょうかねぇ。

眼球ていうくらいですし、レンズみたいなものでしょうから、満更この落語のようなことが空想とは思えません・・・?

 

それにしても、首を切られても気がつかず、その首を提灯代わりにして歩いていく「首提灯」。

胴から二つ切りにされてね、上半身は湯屋の番台で働き、下半身は搗き米屋で働くという噺もある。

 

現代では眼ならずとも、心臓、肝臓、腎臓などの移植医療が行われており、「犬の眼」も移植医療と考えれば

不思議なこともないのでしょうか。

 

 


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