「幸兵衛」という人物

落語の中では「小言幸兵衛」として登場するのが有名ですね。長屋の家主の幸兵衛さんは、小言好きで
朝から晩まで小言をいって過ごしている。神経が細かいのか性格が悪いのか定かではないが、余りきつい
小言はいわないので、マナーに対してうるさい人なのだと思う。朝起きてまずは連れ合いへの小言。
それから長屋を一回りしてね。気がついたことに対して小言をいってまわるという日課。
小言といっても、ご飯が焦げ付いているとか、猫が悪さをしているとか、道にごみが散らかっているとか、
などね。
家主というのは大きな責任をもっていましてね。長屋から罪人などが出たりするときついお咎めがある。
共同責任というものがあった。ですから長屋に人を住まわせるには相当気を使ったのだ。
したがって長屋の巡回は必定だったのでしょう。
この幸兵衛さんは信心深いところもあって、長屋の巡回が終わると、仏壇の前でお経をあげる。
しかし少しも身が入っていない。周囲が気になって仕方がないという。
とにかく口やかましい人物として登場するのである。