「落語ネタの不思議なお話………・お化け長屋」

長屋の中の一軒が空き家になっている。長屋の連中はこの空き家を漬物樽の置き場に

したり、物干し竿の置き場にしたりしていた。それが大家さんに知れて、以後使用は

まかりならんということになttが、困るのは長屋の連中でしてね、一計を案じた。

その空き家には後家さんが住んでいて。ある夜、強盗が入って無残に殺されてしまう

その後、幽霊となってでるようになった…という話をでっちあげた。

そんなある日、長屋の差配の木兵衛さんのところに、空き家を借りたい人がきた。

この御仁は臆病な人で、この怪談話を聴かされると財布を投げ出して逃げ帰っていった

これに味をしめた木兵衛さん、次に空き家を借りに来た人にも同じ手を使った。

この男、実は最初の人に頼まれて仕返しにやってきた…・・というのがミソなのだ。

財布を何とか取り替えしたいということだが、この男、威勢がいいようにみえるが実は

結構気が小さい。ただ木兵衛さんの怪談話は前もって聴いているので効き目はない。

木兵衛さんの話をさんざんちゃかしながら、財布を取り返した挙げ句の果てに只で

貸してくれるという空き家に引っ越してきた。

家賃が只のまま住み着かれては大変な木兵衛さん。長屋の連中と一緒に怪談の芝居

を仕立てて、この男を脅してまんまと追い出すという結果になるのだが。

この噺は夏の寄席には必ず高座にかけられるお馴染みのもの。

怪談といえるほどの怖さはないのだが、いくつもある長屋ものの噺の代表作といってよい。

―続−