落語ネタの不思議なお話「お玉牛」

 

この噺は「お若伊之助」という人情話によく似ております。この点でも不思議な要素がある。

落語には状況がよく似ている噺がありますけど、これもそうなのでしょうか。

以下、だいぶ入り混じった様相を呈しております。なにしろ私自身が混乱しておりますので,一言お断りを

しておきます。

だいぶ艶っぽい噺である。眉目秀麗なお玉という若い女性がいた。商家の娘である。当然のことながら

周囲の男性がちやほやしてくる。夜中に忍び込んでくる不逞な輩から娘を守ろうと旦那は四苦八苦。

正に箱入り娘状態であった。

しかしながら、こういう時はえてして、敵は内部にあるものである。手代の中にハンサムな男がいて、

旦那の目を盗んでは夜中に逢引をするような仲になってしまう。

こんなことは長続きするはずも無く、いつしか家人の噂となり、激怒した旦那は手代に暇を与えてしまう。

つまり、辞めさせてしまう。

このような話は江戸のころでも珍しくなかったでしょうね。

現代でもありますもの。

その頃には、「夜這い」という風習があった。あまりいい言葉ではないけれど、「源氏物語」などにも、男が

夜中に女性の部屋を訪れるのどという場面があちこちにありますよ。珍しくはなかったような・・・・・・

今では立派な犯罪となりますがね。(合意していれば別でしょうけど。)

さて、手代の事件が発覚して世間に知れることとなる。

旦那は出入りの頭に頼んで、信用の置けるボディーガード的な男を捜してもらうことに。

娘には手を出すことはけしてないような、そのうえ、腕の立つ男を捜せということ。

頭は、この人間ならとマッサージなどを生業とする男を連れてきた。

「いいか。娘さんに手を出したら俺がおめえを生かしちゃおかないから、そのつもりでいろ。」

「へい。もとより承知の上でございます。」

「よしそれなら。おまえさんに頼みますよ。」

ということで、商談成立と相成った。

とまあここまではよかったのですけど。この男も二枚目ときていたから、娘のほうが黙っていない。

毎晩通ってくるが最初の頃は何事もおこらず平穏な日々が続いていた.

がしかし。やはりそこは男女の仲。いつしか、なるようになってしまう。

すぐに旦那に知られてしまい、男は頭との約束があるから、逃げ出してしまう。

そんなこんなが近所の噂に上り、夜這いをかけてやろうなどという不埒な人間がでてくる。

旦那は旦那で対抗策を打ち出してきた。

お玉さんの代わりに牛を寝かせておこうという奇策である。

なんで牛なのかよく判らない。ましてどこから連れてきたのかなども。

ま、落語ではそんなことはどうでもよいのですけど。

そんなこととはつゆ知らず、夜這いにやってきた男。

真っ暗な部屋に忍び込んで寝床に近づいた。

手探りで床の中を・・・・・・・・・・・・・・・・毛皮らしきものに触れる。

「ははあ。毛皮をかけて寝ているのか。」

調子に乗ってこの男。あちこち触りだす。牛の角やしっぽ、お腹などなど。

この辺の描写はあぶないのでやめる事にします。

結局この男。お玉さんが自分を嫌って牛に化けたと思い込むのだが。



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