「暢子」さん−川柳集

メールで川柳のやりとりをしている暢子さんの作品を掲載しております。
なかなか辛口な作風でしょう。十年以上も勉強されておられるようですので
席亭が作ったものなんぞ足元にも及びませんね。
関西方面にお住まいということです。川柳の会などにも所属されているそうです。
このホームページは席亭が暢子さんに替わって作成したものです。
これからも、どんどん紹介していくつもりです。
未発表の作品を掲載しております。
ご感想などをメールで戴ければ、ご伝言をいたします。
ではお楽しみ下さい。
美術館 わからぬままに見てまわり
盆梅展 座敷に匂う 滋賀も雨
十六夜も無粋な雨に泣くことに
床料理 涼しいものと言うけれど
だらけすぎた 報いを詫びる 墓参り
終点ですよ あなたまだ 起きてますか
さる昔の 逢い引きなんぞ 思い出し
矛先の むけようもなく 聴くエンや
会いたさを 忘れるための 旅に立つ
いつものメール なかなか来ない 秋夜長
大阪城がそっと顔出す花の園
お気に入りの着物と杖で母おくる
花見には酒と少しの薄ぐらさ
啓蟄と言われてそうだもう春ね
今日も叉ひとつ書き込む予定表
プレゼントはあなたのねきで過ごす夜
米百俵今の日本はどうなるか
口封じにしては少々すくなすぎ
ばあちゃんと呼ばせはすまいつもりです
まだ嫁さんもいないのに?
折角の機能使わぬまま中古
野球はじまり好きな番組ひとつ消え
駄洒落ばかり川柳なんぞと言うなかれ
もみじ等一見もせず喋りすぎ
立冬にまだ半袖をきて歩く
チャットから思いがけないヒトに会う
敬老の日なんか私に呉れるらし
川底から 色んなものが 雨不足
少子化に勝てず学び舎消えるとか
思い出をたっぷりはらみさようなら
上手そうに さもうまそうに 食べないと
鳥葬はやめて 鳥が恐いもんで
仁王さまも 卵豆腐が 好きになる
還暦が こんなに早く くるなんて
嗅覚も 売り渡しての 四十年
家中に ドライペットを 置く季節
ユタカ買う いつものアシを 見たいから
すわらしてり そんな声する 仏たち
連休は 保険の額を 改める
清濁を 合わせて飲んで 太りすぎ
雨分け合って 歩いてみたい ひともいず
金拾う 届けるほどの バカじゃない
通夜の席 俺はまだまだ この席だ
入学式 これから先が 心配だ
喋らない 被害が きついほど
重た気な 桜の花に 迎えられ
掲示板 わたしくらいの 年さがす
もう定年 まだ定年と 酒やめる