落語ネタの不思議なお話「吝(しわい)競べ」

 

吝とは、ケチなこと。よく言えば倹約家のこと。資源の無駄使いが問題となっている現代には必要な人で

しょうね。吝嗇などという難しい言葉がありますよ。

落語の中には様々なケチがでてきます。

 

        大店の主人

奉公人の食事代をケチります。ご飯の量は勿論ですが,吸い物に具を入れない。ただの少し味のついた

お湯程度のものをだす。

自分自身もケチ振りを発揮します。

梅干1個を3度の食事に分けておかずにする。朝は外側。昼は種をお湯に入れてだしを取り、夜は

種の割って中身をおかずにする。それでも、一日一個は梅干が減ると言うので、梅干を食べずに

じっと見ながら口の中に出てくる酸っぱいものをおかずにご飯を食べる。

ある時は、醤油を入れた壷の中に箸を突っ込んで、抜き出してご飯食べる「はさめず」というのを

やっている。醤油は減らずに増えるという(?汚い)

ある時は、店の前の鰻屋から漂ってくる蒲焼の香りでご飯を食べる。

また、奉公人の人数を減らせばいいと考えた。20人いたのを10人に減らしたがなんとかなった。

それではと、5人に減らしたが、できたので、とうとう奉公人を全部やめさせて夫婦二人で切り盛りしたが

大変ではあるがなんとかなった。それではと女房と離縁。何から何まで自分でやった。相当苦しかったが

なんとかなったので、とうとう自分もやめて店を閉じたとか・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

        扇子

一本の扇子でどのこらいもたせるか考えた。半分開いて5年使い、ボロボロになったので、もう半分を

開いて5年。つごう10年使った。

でもまだ上手がいる。

半分づつなんてやらない。全部開く。ただし、扇子は動かさないで、自分の顔を左右に振ったという。

一生持ったと言うことですが。

 

       

両目を一度に使うのはもったいないと考えた男。片方を眼帯で覆って生活をした。

歳を取ってだいぶ眼が衰えてきたので、片方の眼帯を取って入れ替えた。

使っていない目だからよく見えたが、見かける人のことを知らなかったという・・・・・・・・・・・・・・

 

       

真冬でも、ふんどし一枚で過ごす男がいた。火の気の無い囲炉裏に座っているが、全身汗をかいている。

寒くは無いと言う。ほかほかして暖かいとも。

暗がりでは会ったがよくみると、男の頭の上に天井から大きな石がぶら下がっていた。

いつ落ちてくるか心配で脂汗をかいているという。

 

        ケチの奥義とは

ある男がケチで有名な人のところにケチの扇について教えを乞いに行った。

すると、木に登れという。若が判らないまま、とりあえずそのとおりにすると

どんどん上に上がれと言う。ついには木の枝の先にぶら下がるような格好になった。

次は左手を離せというので、離した。もう落ちる寸前にある。

そしてなんと小指を離せと言う。薬指、中指と離していく。ついには人差し指を離せと・・・・・・・

これでは落ちてしまうと叫んだ。

「そうだ、ケチの奥義は、掴んだものを離すな!」ということでした。

 

        オナラの利用法

裏の畑に行って、肥やしの変わりにかける。

 

        治療代を惜しんで自殺した男

爪に火をともすようにして金を貯めた男.風邪がもとで寝込んでしまう。薬を飲めばいいのだが

薬九層倍といって儲けられてしまうから薬は飲まない。水を飲んでは下そうとしているだけ。

とうとうあきらめて、金を餅に包んで飲み込もうとする。とうとう餅が喉につっかえて死んだという。

 

 

いやはや、ケチを貫くにも大変な努力が要るものですねぇ。

 

 



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