日本人の時間感覚

 

時計が普及していなかった江戸時代の時間を知る方法は寺院で鳴る鐘であった。全国で三万くらいあったという。

当時は昼間と夜の時間をそれぞれ六等分している。季節によって昼と夜の長さは違うので時刻は一定ではない。

驚異的なのは参勤交代であった。大名一行が少しの無駄もなく江戸に向かって移動するわけだから、時間管理が

重要であった。予め決められた日に江戸に到着しなくてはならないので、いわゆる「旅行プロジェクト」が

構成されている。きめ細かな日程表が作成されている。

現代にいたっては新幹線の運行が日本人の時間に対する感覚を物語っている。列車の運行時間は国によって

まちまちである。到着時間にきっちり列車がくる国はそうはない。日本はその正確さではトップであろう。

列車が決められた時刻に到着しない、いわゆる遅延時間をあらわす尺度は、日本は1分以上、イタリアは15分以上

だそうである。イタリアでは10分、到着時刻がおくれても遅れとみなさいということだ。

驚異的なのは新幹線。秒単位で運行されている。運転手はところどころにマークポイントを決めていて、そこを何時に

通過するかチェックしているという。

日本人はそれほど時間に厳しい生活を送っているのだろうか。そうともいえないような気がしている。

新宿駅の朝のラッシュアワーは有名である。列車が時間通りに運行できないでしょうね。

でも対策はとられていて、7:50から8:50までを「対策時間帯」と呼んでいて0人くらいの駅員があたっている。

これ以上乗せないために人を下ろしていく役目を「はぎとり部隊」と言っているそうだ。

また待ち行列を区切って次の列車に乗せようとする人を「切り屋」ともいう。

いやはや大変なものです。



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