「雁のお話」
津軽地方の民話になりましょうか。渡り鳥の雁の話です。
雁は海を越えるときに、小枝を咥えてくるのだそうです。海の上で休むときに小枝に乗るのだそうです。
真実かどうかはわかりません。そう言われております。
そして津軽にたどり着くと浜に咥えていた小枝を落としていくのだそうです。
陸で季節を過ごした雁はまた海を越えて渡っていきます。
その時はまた小枝を加えて渡っていくそうです。
しかしながら、何らかの理由で帰ることができなかった雁の小枝が浜に残ってしまいます。
地元の人達は、そのような小枝を集めてきて、帰れなかった雁の魂を思い、小枝を燃やして弔ってあげると
という話でした。
この話を十年以上も前になりますでしょうか。テレビで故開高 健氏がサントリーのCMの中で取り上げて
いたことを思い出します。
日本人の持っている鎮魂への思いの強さを物語っている話です。