「こだわりつづける・・・一生若者」
柳家小三治師匠。
目玉をギョロつかせて、ちょいとみは強面の小三治師匠。
ファンの方も多いことでしょう。
オーディオ、バイク、蜂蜜、塩、ジャズ、映画・・・・・・・。
ご自分が出会って気を引かされたものにとことん入れ込んでしまう。こだわりつづけてしまう。
そんな小三治師匠です。
バイクで楽屋に通勤(?)されておられたのは有名ですね。
ジャズなどは、かの北村英治氏に師事されてクラリネットで2曲をマスターされたそうです。
蜂蜜などは大変な懲りようでして常時いくつかの蜂蜜を携帯しているとのこと。
蜂蜜が何の花から作られたかを味で解ってしまうというのです。
レンゲ、アカシヤ、リンゴ、オレンジ、バラ・・・などなど。
こうなると蜂蜜のソムリエですね。塩も同じで,ベチナム、韓国、イタリアなど皆、味が
違うのだそうです。日本は塩を食べてはいないそうですね。塩化ナトリウムを食べているそうです。
人工の塩を食べさせられているというほうが正確でしょう。ミネラル分が全くないので、高血圧の
原因となっているのだそうです。
たしかに、レストランでは塩にこだわっているシェフは多いです。日本の塩など皆さん使っていない
でしょうね、きっと。
日本も昔は勿論天然塩ですよ。赤穂などは有名な塩の産地でしょ。日本の各地で塩を作っていた
ものです。上杉謙信が武田信玄に塩を送った話は有名ですよ。
小三治師匠は、これからも予測が出来ないけどふっと自分の前に現れたものに心引かれる
ことがあると考えています。これがなくなると人生つまらないものになるのでしょう。
偶然の出会いに共鳴できる心をもっていること・・・・これが若さなのでしょうね。
私も、凝り性のほうだと思っていますが、小三治師匠ほどは徹底しておりません。
若い頃は共鳴できなかったものが今、できるようになったこともあります。
次第に薄れて行ったものもあります。
それでいいのかもしれません。
最近、小三治師匠は「もうひとつの枕」という本を書かれました。
小三治師匠。高座を枕だけで降りてきたことがあるそうです。
立川流の落語家さんが、そうであるように、枕を聞かせてくれる落語家は実力を伴わないと
だめですよ。それだけいろいろな引出しを持っていなくてはならないからです。
小三治師匠のこだわりが枕を長引かせていて、それを歓迎する客とそうではない客がいる。
私は歓迎する客です。
枕をふってさっと本題に入るやり方が普通ですが、先代馬風師匠などは枕の面白さがよかった
ですよ。志ん生師匠もよかったですね。文楽師匠は枕をふらないほうでしょう。だからといって
実力がないわけでは勿論なくて、やり方が違うのですね。