7月30日(木)

今日こそは買い物に行こうと思い、
昨日の夜にエイちゃんたちと相談してあった通り、
一度フロントで聞いてみることにした。

エイちゃんが聞くべきことを英語にしてメモに書いてあったので、
それを見せたり、
カタコトの英語とジェスチャーで、なんとか意思が通じた。

ホテルが手配する車を4時間40kmまで使うことができて、
1550ルピー。日本円にして3100円。
1時間延長しても221ルピーの追加だと言う。
4000ルピーって聞いてたから、ふたりして大喜び。
さっそく11時に手配してもらうことにした。

バルコニーで

やってきた車はホテルの名前が入った車で、
運転手さんはとてもいい人っぽかった。
英語もわかりやすくって、耳もずいぶん英語に慣れてきたこともあって、
だいたいの会話ができるようになってきた。

「クラウンインテリア」という店に行く予定だったので、
それを言うと、
「前半はそこで買い物をして、
後半は自分がおすすめの店に案内してあげる」
と言ってくれた。
実際に「クラウンインテリア」に言ってみると、
前回行った「サケットモール」より小さいだけで、
あんまり変わらない感じ。

入る時にカバンを預けなくてはならなかったり、
エスカレーターが使いにくかったり、
店の人がインドの言葉しかはなせない人ばかりだったりと、
イマイチ好きになれなかった。

中にスーパーみたいなのが入ってて、
食料品とかも買えるのはよかったけど、
どちらかというと現地に住んだ時のお買い物向き。

ただひとつ、アイスクリームはおいしかった。
「Baskin Robbins」っていう、
日本でいう「サーティーワン」を発見。
大好きな「ジャモカアーモンドファッジ」的なのを見つけて、
幸せだった。
やっぱりアイスはこれだよね〜。

いつもは、これに「ジャモカコーヒー」っていうのを
組み合わせるんだけど、
コーヒー味はなくって、残念。

買い物の後、運転手さんに感想を聞かれたから、
あんまり好きじゃないと言ったら、
何が欲しいのかと聞かれた。

インドらしいお土産ものが欲しいと言ってみた。
そしたら、まかせなさい風な感じだったので、まかせることにした。

で、連れていかれたのが、「Delli Haat」という店。

入ったこともないような細い道に入って、
さらに車1台しか通れないような道に入っていって、
この時点でちょっとドキドキしたけど、
突きあたりにお店らしきものがあった。

そこは、日本でいうと「呉服問屋」という感じで、
壁に作られた棚に布がいっぱい入っていて、
壁に向かってたくさんのソファが置かれていた。

エイちゃんが、すばやく怪しげな雰囲気を察知して、
安いスカーフみたいなものが欲しいと言ったところ、
いちばん奥のソファに座れと言う。
仕方ないから言われたとおりに座ると、
でっかいおじさんが出てきて、
棚を背にしてどっしりと座り込んで話し始めた。

いろいろスカーフを広げて値段を言い始め、
高いものだと550ルピー、安くても350ルピー。

後で考えると、
インドシルクのスカーフが1000円ちょいだったら、
そんなに高くないんだろうけど、
だんだん金銭感覚が逆方向に麻痺し始めていて、
「500ルピーを超えると大金だ」的な感覚になってたから、
550ルピーなんて絶対ダメって感じだった。その時は。

それに1枚がすごく大きくて、
日本人には使いこなせないようなサイズだったから、
この4分の1くらいの大きさがいいんだけどと言ってみた。
そしたら、何を考えたのか、
スカーフを4つにちょきんと切って、切り口を縫って持ってきた。

これには2人とも開いた口がふさがらない感じで、
顔を見合わせて、「No、No!」。
だんだん身の危険を感じて、
外で待ってる運転手さんを拓也に呼びに行かせたんだけど、
なんと車を残して行方不明。
仕方がないから電話をかけて呼び出した。

でも、運転手さんが来てもちょろちょろっと話してくれただけで、
ちっとも役にたたない。
この頃にはエイちゃんも覚悟を決めたらしく、
浪花のおばさんさながらの値切り合戦を開始した。

店のおじさんと電卓を奪い合いながら交渉を続けて、
1枚350ルピーのスカーフを6枚で1500、
1枚あたり250ルピーで交渉成立。
ボクも1枚だけその中に入れてもらった。

何とか買い物もしたし、、やっと帰れると思ったら、
今度は手工芸のコーナーに連れて行かれた。

大理石で作ったコースターを見せられて、550ルピーと言われた。
ホントに大理石なのかわかんないけど、
「マーブル、マーブル」って言ってたからそうなんだろう。
だけど、大理石のコースターなんて使いにくそうだし、いらないし。

知らん顔して他の物を見てたら、
大理石の小さなアクセサリー入れみたいなのを発見。
これなら買ってもいいかなって思ったけど、
根が善良ながんばくんは、交渉が下手だから、
割と言い値で、ひとつだけサービスしてもらって購入。

エイちゃんには、
「がんばさん、もうちょっと値切らないと〜」って言われたけど、
根が心やさしいがんばくん、
浪花のおばさんとは違うのだよ。ふっふっふ。

ここでなぜか拓也にペプシのサービスがあった。

これでやっと終わりかと思って、
一休みできるかと思って言われるままに奥に行くと、
今度はキーホルダーとかの小物のコーナーだった。
ここはだいたい75ルピーでお手頃価格だった。

先にここに連れて来いよと思いながら見てると、
ぞうさんのキーホルダーが意外にかわいかった。
結局たくさん買ったんだけど、エイちゃんがまた値切る値切る。
75ルピーって150円くらいだから、
お土産にしては格安だとは思ったんだけど、
もう金銭感覚がマヒしまくりだから、
結局1コ70ルピーまで値切った。

運転手さんにも言われたけど、
後から考えると、品質の割には安い買い物だったかも知れないし、
買い物自体も楽しかったから、
あれはあれでいい経験だったかも知れない。

大理石の小物入れと
ぞうさんキーホルダー

帰りの車の中で運転手さんが、
「明日は何時に出発?」なんて聞いてきた。
いやいや、明日も出かけるなんて言ってないじゃんって思ったけど、
ボクひとりでも買い物に行きたかったから、
結局明日の買い物も彼に頼むことにした。

明日はレトルトカレーとか、
友だちに頼まれたインドの世界地図、
Tシャツや紅茶を買いたいな。


運転手さんと
- インドの人々 -

インドの人口は、約11億人。
近い将来、
中国を越えて世界一になると言われているらしい。

確かに人は多い。

とにかく、いたるところに人、人、人。
いったいどこからやって来て、どこへ行くんだろう。

ちゃんとした家に住んでいる人もいれば、
日本のホームレスの人たちように、
道路の脇に手作りの家を造って住んでいる人もいたり、
道ばたで寝てる人もいる。

車で移動中、信号待ちをしていると、
決まって誰かがやって来て、窓をコンコンとたたく。
物を売りにきたり、食料を分けてくれと言ってくる。

大人がやってる分には、
無視してればすんだんだけど、
子どもが2人やって来て、
ひとりが太鼓をたたいて、もうひとりが宙返りをして、
それで見返りに何か欲しいと言われた時には、
胸がつまってどうしようもなかった。


道路の脇の家

車に乗りきれないと
後ろにも乗る



バスの後ろに
つかまっている人も
それは別にしても、
見るからに貧しそうに見える子どもたちの中にも、
とっても明るく楽しそうに生きている子もいる。

日本に生まれてよかったという思いと、
どこに生まれても、
幸せだと思えば幸せなのかなっていう思い。
複雑な気持ちになった。

人口の多さで行けば、
日本よりインドに生まれる確率の方が、
明らかに高い。
日本に生まれた不思議や、宿命の不思議。
いろいろ考えさせられた。