
〜アンパンマンのおにいさんのその後〜
実はボクは知る人ゾ知るバイオリニスト。こんな隠れた才能も持ち合わせているのだ。腕前はというと...、2、3曲は弾けるかなぁって感じなんだけどね。会社に入ってからだけど、3年くらいは習ってたかなぁ。「なんで就職してからバイオリンなの?」ってよく聞かれたけど、理由があるのだ。 小さい頃、習字とソロバンを習ってたボク。大きくなってから、ホントにやりたかったのはバイオリンってことに気づいたんだ。そこで考えたのは、「自分の子供ができたら、バイオリンを習わせよう」ってコト。でも、ある日フッと思いついて、「そっかあ、今からでも遅くないゾ。自分でやってみよう」ってな感じでバイオリン教室のドアをノックしたんだ。バイオリンって金持ちの家のボクちゃんが習うもんだと思ってたけど、就職してちょっとくらいはお金もあるし、何とかなるだろうってな軽い気持ちで始めたんだ。 レッスンは月に4回。1回20分。レッスン料は7000円。なんでこんな短い時間でそんなに取るの〜?ってその当時は思ったけど、今考えるとそんなに高くないかも。で、通いだしたのはいいけど、なにしろチョー多忙ながんばくん。月に1回しか行けないなんて時もあって、ちょっともったいなかった。 そんなこんなで、レッスンの時間がボクの後すぐっていう男の子とも友だちになったりして、けっこう楽しかった。その子は当時まだ小学生。「かずたかくん」って言ったかな?割とイヤイヤ風にお母さんに連れられてきてた。本人としてはサッカーの方が好きで、練習がイヤだったらしい。その頃ボクは、かずたかくんに「アンパンマンのおにいさん」と呼ばれていた。別にアンパンマンのような顔をしていたわけでもなく、「アンパ〜ンチ!!」と物まねしていたわけでもなく、ただ単にその頃クルマにUFOキャッチャーで取った「空飛ぶアンパンマン」がぶら下がってただけのことだけどね。今度かずたかくんちに行ってみようかなぁ。もしかしたらもう中学生!? 高校生かも知れない!!今行ってもやっぱ「アンパンマンのおにいさん」なのかなぁ? ある程度のトコまで弾けるようになって、その後さっぱり上達できなくなっちゃったんだけど、発表会なんかにも出たりしてたんだ。でも、メンバーはほとんど小学生か幼稚園児!かなり浮いた存在だったに違いない。 で、何でやめちゃったのかというと、ズバリ!レッスン料が払えないくらいお金がなかったから(涙)。仕事が忙しくてなかなか行けないのは仕方ないけど、行かなくてもレッスン料を取られるの(当たり前かも)。で、最終的には5ヶ月分くらい滞納しちゃって、なんかコワ〜い人から電話がかかってくるようになったんだ。再現コワいおじさん「お金払ってくれなきゃ困るんですがねぇ」ボク「すんません、必ず払いますから...(汗)」コワいおじさん「早くして下さいよ、まったく困りますねぇ」ボク「もうやめちゃったってことにしてもらうなんてコトはできないんですか?」コワいおじさん「もうとっくに籍はないですよ、何言ってるんですか?でも、お金は払ってもらいますよ!」ガチャン!ひぇ〜ッ、コワかったよぉ。 あれから3年。ボクの大事なバイオリンは部屋の片隅でケースに入ったまま「ちょっと休憩」中。たまには取り出して自主トレを続けて、みんなが集まった時に「じゃあ、ちょっと1曲」ってのもいいかも知れない。 「バイオリンを弾くがんばくん」ってのもけっこうイケるかも...。