200910 光永プロ ニュージーランド旅行記

ニュージーランドに旅行に行ってきました。荷物を極力少なくして軽装で行ったところ職員に呼び止められ、
スーツケースはないのか、とか本当に荷物はこれだけか、とか何しに来たのか、とか根掘り葉掘り聞かれるハメに。
そんなに怪しいかね。 ニュージーランドはオゾンホールの下にあり、紫外線が日本の4から7倍の強さと聞いていた。
私は過去にシンガポールに行ったときから紫外線にぺっぽう弱くなり、日焼けをすると場合によっては皮膚が火傷のように
なったりする。そこで日本でも、夏も長袖長ズボンが必須である。
空港を出る前に日焼け止めを塗り、若干ビビリ気味で空港を出た。ニュージーランドは朝の9時で、外はきれいな青空。
手の甲がジリジリ痛い。早くも前途多難を思わせる。

ニュージーランド旅行記(1日目)

ニュージーランドはオゾンホールの下にあり、紫外線が日本の4から7倍の強さと聞いていた。
私は過去にシンガポールに行ったときから紫外線にぺっぽう弱くなり、日焼けをすると場合によっては
皮膚が火傷のようになったりする。そこで日本でも、夏も長袖長ズボンが必須である。
空港を出る前に日焼け止めを塗り、若干ビビリ気味で空港を出た。ニュージーランドは朝の9時で、
外はきれいな青空。手の甲がジリジリ痛い。早くも前途多難を思わせる。

 現地のガイドさんが市内まで連れて行ってくれた。そこで教えてくれたことによると、まず天気が
変わりやすく天気予報でも晴れ時々曇り時々雨などと出るそうだ。ただし最近は20日くらいは雨が
降っていない、という。次に一日のうちに四季がある、と言われるように気温の変動が激しいらしい。
ただしその気温は天気や時刻には大して関係がなく、もっぱら風が吹くかどうかにかかっている。
だから一日の最高気温が真夜中であっても不思議はないそうだ。市内の観光スポットを2ヶ所軽く
案内してくれたあと、ガイドさんと別れてホテルへ。1時間くらい仮眠を取り、1時過ぎに昼ごはんを
食べに外に出ると、さっそく雨が降っていた。ずっと降ってなかったんじゃないの?

 ニュージーランドは当然ながら南半球にあるので、日本とは季節が逆である。
だから言わば日本の3月くらいの気候で、桜がたくさん咲いていた。ただし日本の3月と比べると、
気温が下がってくると明らかに寒い。暑いと感じたことは旅行を通じてほとんどなかった。紫外線は
ときどき痛いが。

その日は周辺をぶらぶら見て周り、晩御飯を食べたあと図書館があったので入ってみた。
碁の本はなかったが、いろいろなゲームを紹介している本があり、そのなかの一つに碁が取り上げられ、
結構なページ数を割いてルールから9路盤の実戦、19路盤の布石などが紹介されていた。 
図書館の中にはインターネットスペースがあった。妻が現地のツアーを調べるために使おうとすると、
どうも何か登録をしないと使えないようだった。多分図書館のカードか何かが必要なんだろうと思い
諦めかけたが、ダメもとで図書館の人に聞いてみると快くIDとパスワードをくれた。何でも言ってみるものだ。

キウィエクスペリエンスという(カタカナだと分かりづらい)、先住民のマオリショーと、キウィを見る夜の
動物園のツアーを申し込むことにした(ディナー付き)。
 過去に海外旅行に行った経験から、ナイトサファリツアーというのは鉄板である。オーストラリアでは
たくさんのカンガルーに囲まれながら直接手から餌をやる、という経験もした。日本の旅行会社が出している、
日本語ガイドつきのものもあるのだが、もし現地で調達できれば値段が格段に違う。
ちなみに今回だと、一人当たり180ニュージーランドドルのところが99ドルになり、5600円くらい違う。
苦労する甲斐のある作業である。ただし、ツアーの間ガイドの説明が分からない、という難点はあり、
客がみんな笑っているときにえっ何で?という思いをする。まあいいのだ。動物さえ見れれば。

ニュージーランド旅行記(2日目)

2日目。この日は朝の6時からマウントクックという山を見に行った。
片道5時間、往復10時間のバスの旅で、目的地には昼ごはんを食べる時間を含めて2時間。
何しに行ったのだろう。確かに山はきれいだった。ただし疲れた。
妻は事前に飲んだ酔い止めの薬が効いて、バスの間ほとんど寝ている。

 ときどきバスは止まる。帰りの道中トイレ休憩をした後、1分半ほど走って観光スポットに止まる、
ということがあった。私は突然喉が渇いてきた。そうだ、さっきのところまで走って行って、飲み物を
買ってこよう。妻はやめろと言うが、なに、私は10キロマラソンも走った立派なランナーである。
バスが発車するまで14分もあれば楽に帰ってこれる。

 楽ではなかった。まず、服装が違う。準備運動をしていない。
そもそも日本にいるときから、最近ろくに練習もしていない。体が前に行かない。でも何とか間に合った。
やはりこういうことはしない方がよいようだ。そしてこれが、このあとのランニング生活の第一歩になった。

ニュージーランド旅行記(3日目)

3日目。現地の観光案内所にキウィツアーと、もう一つイルかを観に行くツアーの申し込みをしに行った。
英語を話さなければいけないときは緊張する。聞き取りに関しては妻の方が明らかにできて、話すほうは
どっちもどっちだが、度胸がある分やや私に分があるかもしれない。しかし2人で11200円のために頑張った。
するとイルカのツアーについて、ゴンドラに乗るのもつけて5ドル(約350円)しか上乗せされないのがあるけど
どうする?と勧められた。もちろんあわせて申し込んだ、なんだかツイている気がする。

この日は夜からキウィ。それまで時間がかなりある。私たちは近くにあるハグレー公園に行った。
 公園、といっても日本の公園をイメージしてはいけない。何でも東京ドームの38倍もの広さがあるそうで、
これが日本ならどうせウソのサンパチだと言いそうだが、多分正しい。中には何面ものテニスコートやラグビー場、
ゴルフ場などがあり、その多くが無料で(ゴルフは有料)使えるらしい。ハグレー公園に着くと、何となく走るか、
ということになった。 

 実は私たちはニュージーランドから日本に帰ると約1週間後に、初のハーフマラソンを走ることになっている。
私はしばらくの間囲碁の対局が続いていたこともあり、対局が終わったあとは疲れているから、対局の前は
疲れるといけないから、という理由で(サボる言い訳のような気がしないでもないが)本当に長い間ろくに練習を
しなかった、というのは前にも書いたか。本当に走れるのか、という不安は日に日に大きくなっていた。

私たちがニュージーランドに着いてから、幸か不幸か天気が悪い。雨は時々降る程度だが、ずっと曇りがちである。
だからといって日焼け止めは欠かせないが、それでも晴れに比べたら走りやすい。
 しばらく走った。これは旅行客の姿だろうか。昼食代わりにイギリス式のアフタヌーンティーを食べたり、美術館に
寄ったりしつつ、なんだかんだでトータル1時間半は走ったのではないだろうか。最後には近くにある大型スーパーに
たどり着いた。スーパーで売っているものは、基本的にデカい。日本の倍くらいである。
例えば、牛乳は2リットルが基本だし、ポテトチップスも150グラムで売っている。ついでにカートが異様に大きく、
私には非常に扱いづらかった。物価は平均すると日本より少し安いくらいだと思った。レジはセルフでできるものがあり、
なんとなく面白かった。

 キウィツアー。行きの車のなかでディナーのメニューを渡してくれたので、電子辞書で分からない単語を調べながら
前もって選べたのがよかった。その場で決めるのは至難の技である。着いたら受付の人がスケジュールを説明してくれた。
ああ、お腹がすいた。はやく食べたい、と思いながら説明を聞く。
6時半からディナー、それから何とか(多分キオラ=マオリショーのことと推測)、そして8時半からキウィツアーと聞いた。
さあ飯だ飯だ。そしたら一緒に車に乗ってきた人たちがぞろぞろとどこかに行き始める。あれ、おかしいな。
妻が慌てて確認しに行くと、6時半からその何とかでそれからディナーだったらしい。腹が減っているからそう聞こえたのか。
8時半からキウィは合っていた。

 マオリショーは良かった。ものすごい迫力で、しかも客も参加できるコーナーもあり、面白かった。ディナーもおいしかった。
ただ量が多く、本当に一人で食べるのか、思わずにはいられないような器で運ばれてきた。まあ、食べたのだが。
時間が気になる。つまり、注文を取るのに時間がかかったりしたせいで、メインを食べ終わったときが8時20分。
キウィは8時半から。まだデザートがある。さあどうする。デザートが運ばれてきた。これもなかなかのボリューム。
すると係りの人が全員に、キウィツアーは8時半からだと再度説明し、仕方なくデザートを胃に流し込んだ。
少しくらい遅らせてくれても良さそうなのに。

 そしてキウィエクスペリエンス。そう、たしかに名前はキウィしかついていないのだが、何となく今までの経験則で
ナイトサファリ的なものを想像していた自分が甘かった。最初にキアという現地特有の鳥が出てきたが、あとは
何があったんだろう。雨が降っていた。寒かった。キウィは夜行性で臆病なので、暗がりの中を目を凝らして、
動いているキウィを時々見る。終わり。ナイトツアー初の敗北である。
 ただ、一応補足するとキウィは現地の売りになる動物であり、確かに生で見る機会はそうはないのだろう。
しかし、期待が大きかっただけにもうちょっと何か欲しかったなあ、という印象だった。帰りの車の中で、妻が今回のツアー
6600円を振り分けるなら、と言うので私はマオリ3000、ディナー3000、キウィ600と答えた。妻はマオリ2000、
ディナー4000、キウィ600だった。

ニュージーランド旅行記(4日目)

4日目。最終日である。
普通なら4日あれば別の都市に行くことも検討するところだが、私が1都市がいいと主張してずっと同じ場所に
滞在した。その方が移動ばかりにならずいいと思う。この日は朝から走るか、と言っていたが、私の足が痛く
あえなく断念。雨も降っていた。マクドナルドに行くことにした。海外のマクドナルドには妙な幻想がある。
でかいのではないか、ということだ。
それを確認するために行ったところ、なんと朝の時間は日本同様朝マックメニューであり、比較するために昼に
出直すことにした。そこで道の上を通っているガラス張りの橋で、マフィンを買って食べた。
 私にしては食べ物に関して今までほとんど触れて来なかった。というのも意外と言っては何だが、何でもおいしい
のである。オーストラリアはそうではなかった。お菓子にしてもケーキにしてもパスタにしても、なぜ?という味のものが
結構あった。ニュージーランド料理というのは特にはないが、お菓子であったり、マフィンであったり、むしろ日本で
食べるよりおいしかった。私の偏見を修正しなければならない。

 近所をぶらぶら散策したあと、昼にマクドナルドに突撃。すると・・・、日本と全く同じ。量も味も。来るんじゃなかった。
もう変な幻想も捨てなければならない。ちなみに他の人が食べている様子を伺うと、明らかに大き目の人も
ハンバーガーは1個しか食べていなかった。そんなので足りるのだろうか。
 昼に、前日に申し込んだイルカツアーの待ち合わせに向かった。しかし待っても迎えの車が来ない。
おかしいなと思っていたら、別のツアーの運転手からイルカツアーなら中止になったよと衝撃の事実が告げられる。
慌てて妻が観光案内所に確認に行き、払い戻しの手続きをした。私は念のため車をを待っていたが、当然ながら
来なかった。

 妻によると、観光案内所の人も中止の情報をはっきりは知らなかったのではないか、ということだった。
別の運転手が中止だといっている、と言うと払い戻しの手続きに応じたらしい。こっちが何もできなかったらどうなって
いたのだろうか?その運転手によると、雨で船が出せないからこういう日は中止になるのだ、とのことだった。
結局その運転手の提案に乗り、動物園!に行くことになった。結局運転手も商売で他のツアーの動向をチェック
しているのだが、こちらとしては突然予定がなくなっても困るので渡りに船の意味もある。

 動物園に着くと、とりあえずシャトルバスに乗った。と言っても、時刻表があるようなものではない。たまたま一緒に
乗り合わせた中国人らしい2人組と私たちが希望する、というと、そこのソファーに座っていたおじいさんがよっこらしょと
起き上がって、車を運転してくれた。1周しながら中を案内される。
ここは普段は何々がいるんだけど、今日は雨でいないねえ、あそこは何々の場所なんだけど、今日は見えないねえ、
を繰り返す。時々動物が見えるとほらあそこに!と言われ、私たちもスゲー、動物園に動物がいるぜ!となる。なんだこれ。
ついでに客もいない。

 一応ライオンの餌付けとキリンの餌付けが定時にあるようだ。それ以外の時間はどうしたものか。外は雨。
 そして私たちは、合羽を着ながら走った。誰もいない動物園をひたすら走った。すると、車の中からは見えなかったが、
近づいてみるとさまざまな動物を発見することができた。小さな小屋の中でうずくまっている子牛やヤギもいた。
そりゃいるだろうが。キウィも暗室にいた。
 鳥小屋に近づいた。すると突然1羽の見たこともない鳥が、すごい勢いで私たちのもとに走ってきた。何だこいつ。
餌でももらえると思っているのだろうか。私たちの近くにぴったりはりついたまま動かない。私たちが歩き出すと、
一緒に歩いてついてくる。逆向きに歩くと、逆についてくる。 面白い。走ってみた。必死で走ってついてくる。
急に逆向きに走ると、慌てて逆に、ひたすらついてくるのだ。こちらに追いつかないとみると少し飛びながら、基本は走って
ついてくる。多分20往復くらいした。どこまでもどこまでもついてくる。その場を去るのがちょっと惜しくなってきたが、
いつまでもいるわけにもいかず、離れることにした。その鳥もしばらくはこちらを見ていたが、すぐにいなくなった。
案外あっさりしたものである。

 ライオンの餌付けは別にチケットが必要らしく、私たちは外からライオンを見ているだけになった。そこにはチケットを
持った人が多分15人くらいいたから、他の客もいることがわかって安心した。次のキリンの餌付けは中に入れた。
1頭のキリンが首を伸ばして私のすぐ近くに顔を近づけてきた。怖かった。ここでかわいいなどと言う人はキリンを舐めて
いる人である。キリンは頭で攻撃するのだ。やられたら大きな動物もあっさり失神させるほどの殺傷能力があるのだ。
しかしさすがに動物園で人前に出すキリンはそんなことはなかった。触っとけばよかったな。また走った。次はチーターの
餌付けがあるらしい。さすがに疲れて途中からは歩いた。チーターの餌付けでは、子供のチーターが肉を食べる様子を見た。
自分の顔くらいあるのでは、という赤い肉の塊を子供が1個ずつどんどん食べてとうとうなくなってしまった。すごい迫力だった。

 振り返れば、まずまず楽しかったのだが、ひたすら走ったなあという印象が強い。
懸念された日焼けも特にはなく、いいトレーニングになった。今、ハーフマラソンの3日前である。はたしてどうなることであろうか。
今まで2度10キロマラソンを走ったが、どちらも56分台だった。ハーフは21.0975キロなので同じペースなら2時間くらいと
いう計算になるが、私の希望としてはできれば2時間20分くらいで、何より完走できれば、という気持ちである。
次は初のハーフマラソン編の予定です。

P.S. 本業の囲碁で六段に昇段しました。マラソンの練習をサボって囲碁に打ち込んだ甲斐がありました。
今年は数字としては例年に比べると順調に来ていますが、今後は戦うステージが上がっても同じような成績が残せるようにがんばります。

光永淳造


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