先日、偶然我が家に
  ゴストゥ・バドゥグワ

なる韓国語の漫画がやってきました。何も知らないと「ゴストマサラの親戚かなんかかいな」と思ってしまいますが、実はこれ「ヒカルの碁」韓国版、題して「ゴースト囲碁王」なのです。これがなかなか面白い!というと偉そうですが、はっきりいって私の韓国語レベルでは内容の半分も理解できないので、とりあえず目に入ってくるのは間投詞と擬音語、ということになります。

〜〜!! 
ああ〜っ!!(倉田七段が、少年時代教育実習の先生と競馬を見ているときに予想外の落馬が起きたとき)」
!! 
いてっ!!(ヒカルの頭に野球ボールが当たったとき)」
 
グフフ…(因業骨董屋が笑うとき)」

うっ!(ヒカルの強さに困る因業骨董屋)」


などなど、まあ似ているような気もするし、ちょっと違うような気もするし、うーむ…とこれは韓国語を勉強するときにいつもたどり着く点かもしれません。
さて、では問題です。以下の擬音語は何を表しているでしょうか??

(選択肢:ズズッ-ラーメンをすする音、パチッ-碁石が碁盤に置かれる時の音、ゴクッ-物を飲み下す音、ジャラジャラ-碁石を片付けるときの音)

「タ
「ッコッカ
「チョワル
「フル



悲しいビットマップイメージによるハングル囲碁用語講座』、第14回『中盤単語総ざらい&ボヤキ編』


《今回の単語》
1 パックチギ フリカワリ
2 ポテジュギ モチコミ
3 チキダ 守る
4   ソヌ・ッペダ 手を抜く
5   モリル・ドゥドゥリダ 頭をたたく
6 ソギ・ス ハメ手
7 フジョ・ス 石の下
8 クゥイ・サ 隅の石塔シボリ
9 フェドリ シボリ
10 チョイ シメツケ
11 トゥッタ 利く
12 キデギ モタレ




○●
しばらく前より「韓国語のボヤキはどうなるのか?」ということが話題になっていましたので、この点を徐さんに伺ってみたところ…

「韓国では、対局中にボヤくのは大変失礼にあたるので、『まいった!』などとはいわない。でもどうしても知りたいのなら教えよう。ただし友達の間のみで使う、という前提で。」

とのお返事をいただきました。というわけで、今回はいわば「off」編、つまりオフィシャルには使えない言葉を混ぜてみました(??)。目上の方などに間違っても使わないように、くれぐれもご注意を。 さて、「石取り」の回も含めて中盤の単語にはかなりの時間を割きましたが、一番変化の多いところだけにその数は無尽蔵、中々我々を放してくれません。とはいえ、残り回数も少なくなってきたことですし、気楽に学んでゆきましょう。まずは重要単語より。

○●
「冗談を言わないでください。それはフリカワリではなくて単なるモチコミじゃないですか。」
 .     .
「ノダマジマセヨ。クゴン・パックチギガ・アニラ・クニャ・ポテチュギジャナヨ」

「フリカワる」は 「パックチダ」
「フリカワリ」は 「パックチギ」
といいますが、
「不利カワリ」は   「プリハン(=不利な)・パックチギ」

となり例によって日本的親父ギャグは通用しません。


○●

手抜く 「ソンッペダ」若しくは   「ソヌ・ッペダ」(手を抜く)
手抜き 「ソンッペ
守る 「チキダ」
守備 「チキム」 または  「スビ (「守備」)」

あたりも大事な単語、それこそ手抜きは不可ですね。

「本気ですか?守らないで手を抜くと、ツブレるでしょう。」
?     .
「チンッチャルヨ?チキジ・アンコ・ソヌ・ッペミョン・マハゲッチョ」


○●


「先手でサバイた後二目の頭を叩きたいのですが...。」
「そうですね。」
     ...
.
「ソンスロ・ススパン・タウ・トゥチョモリル・トゥドゥリゴ・シプンデ…」
「クルッセヨ」


サバキ」には「ッサバル」という言葉もありますが、ここでは
 スス 収拾」
という言葉を当てています。

「ここをサバいてこちらに手を回したい…」
というのもよくある文章ですが、「手を回す」は
  「ソヌ・トリダ」
といいます。


○●
「本当ですか?この手はハメ手じゃないんですか?」
?     ?
「チョマリエヨ?イ・スヌン・ソギス・アニエヨ?」

 →ハメ手

折角ですからここで〜〜(手)&〜〜(着)という言葉をまとめて見ておきましょう。

先手    「ソンス」
後手    「フス」
悪手     「アス」  (悪い手   ナップン・ス)
失着    または
  
「シス」
「シチャ
好手    「ホス」  (良い手   チョウン・ス)
本手(正着)    「チョス 正手」
強手    「カス」
打ちすぎ     「チナチン・ス」
緩着    「ワンチャ
妙手    「ミョス」
勝負手   「スブス」
新手    「シンス」
応手    「ウス」
問題手   「ムンジェス」
疑問手   「ウィムンス」
無理手   「ムリス」
敗着   「ペチャ


とまあ大抵は同じなのですが、さて、

「フジョ・ス 後絶手」

これはどういう意味でしょうか?
後を絶つ…石の後を切る…石の下、というわけで正解は石の下でした。

次はもう一つ難しい。

「クゥイ・サス (隅)三手」

隅三手??なんじゃそりゃと思いきや、なんとこれ、「隅の石塔シボリ」の意味なのです(下図を参照)。

確かに、こうなると手数は三手ですね(ということにしておきましょう)。
「石塔シボリ」というのは日本独自の用語であるらしく、韓国では単に

シボリ「フェドリ」

というとのこと。
「フェドリ?それってグルグルマワシじゃなかったっけ?」
おっしゃるとおりで、グルグルマワシとシボリが同じ単語で表されるのです。
本来、は「回」、「回す」あたりから来ているので、語幹を尊重して

という綴りが正しいのですが、現在では音をそのままなぞって?

という書き方も見られるようです。

シボリといえばシメツケに触れないわけにはいきません。

「あいた、シメツケをくらっちゃった。」
  .
「アンデ、チョイム・タヘボリョッタ。」

というわけでこちらは 「チョイ シメツケ」といいます。
ちなみに「アイタタタ」ですが、私の持っている「ゴースト囲碁王」でも急所に打たれて困った三谷が!と心の内で叫んでおります。


○●
「まいったなあ、とられちゃった…。」
, ...
「マヘンネ、チャピョボリョッタ…。」

「ポリダ」

は本来「捨てる」という意味で、勿論「石を捨てる」の意にも使えるのですが、動詞語幹の第三形につけると「〜〜してしまった」という言葉を作ります。
ここでは、それぞれ
「タハダ …を被る、…を受ける」
「チャピダ 取られる」という動詞の第三形に付属して

 食らってしまう」

 とられてしまう」
という言葉を形成しているわけです。

他にも、例えば

 . 
「モドゥ・チュゴボリョッタ みんな死んでしまった」


  .
「フ・チピ・ムノジョボリョッタ 黒地が崩壊してしまった」

のように使うことができます。「ポリダ ヒラく」と似ているので注意。


○●
「くそっ!利かされた。」
!  .
「チェギ!ファ・ハゲデッタ」

「利かす」は
「ファ(活用)ハダ」

「キく」は(トゥッダ「聞く」)、「利き」はそれを名詞化してです。

というわけで…


「サガる手が利きますね。」
  .
「ネリョソヌン・スガ・トゥヌングニョ」

のように使います。
さて、本当に中盤の単語は見ていくときりがないのですが、あと残るのは

モタレ攻め
「キデギ・コギョ
くらいのものか、
その他
二段バネ
「イダン・チョチ
三段バネ(おっと赤インクがこぼれた)
「サダン・チョチ
両アタリ
「ヤ・ダンス」

などは驚きもなく、これまで習ってきた言葉で対応できそうですね。



最後に、 愚形
「ウヒョ
をまとめて筋悪く中盤の回を終えることにしましょう。既出のものばかりですから、復習のようなものです。

ダメヅマリ

 「チャチュ
「自充」という漢字をあてる…ということは既に学びました。
「チャチュ・ス 自充手」
といえば自らダメヅマリに陥る手のことになります。


アキ三角
 「ピン・サ
「ピダ 空いている」の連体形でしたね。


陣笠
 「サッカッ」
こちらは韓国特有の笠のようです。


さて、ちょっと独特なのが
「ポド・ソイ ぶどうの房」
という愚形。さあ、一体どんな形なんだ?と思いきや…。



これは一例ですが、要するに「ぶどうの房のごとく石がギッシリ詰まったダメヅマリ形」のことを指すようです。なかなか面白い例えですね。

かくして中盤も一段落、講座も計算の必要な局面へと移っていく…筈。


****

擬音語クイズ答え
→「パチッ」
→「ゴクッ」
→「ジャラジャラ」
→「ズズッ」

できましたか?

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