ある日のこと、ふと思い立って韓国語会話の本を買いました。すると…

Savez-vous jouer au jeu de go? …(碁をお打ちになりますか?)

      ?
(BADUK DUL JUL ASEYO? パドゥ トゥ チュ アセヨ?)

という文章が出ている。しかもご丁寧に「GO」が理由もなく太字になっている!なぜかそれだけで一日幸せな小市民的囲碁人でした。それはともかく

悲しいビットマップイメージによるハングル囲碁用語講座』、第2回『盤上の地勢編』

です。

《今回の単語》
1 クウィ
2 ピョン
3 チュ 中央
4 ファジョ
5 ソモ 小目
6 コモ 高目
7 ウェモ 目外し
8 三々
9 チョノン 天元


○●

「クウィ」なんだか気管に物が詰まったみたいですが、「隅」のことです。本来は「耳」という意味です。
は新しい記号かと思いきや、実は
U+Iで「ウィ」という発音になります。



○●

「ビョン」こちらは日本の音読みと同じ、「辺」のことです。

この「クウィ」と「ビョン」に
「上」「サ
「下」「ハ」
「左」「チョワ」
「右」「ウ」
を足せば「右上隅」「下辺」などを言うことができます。つまり…

⇒⇒「ウ・サ・グウィ 右上隅」
⇒⇒「チョワ・サ・グウィ 左上隅」
⇒⇒「ウ・ハ・グウィ 右下隅」
⇒⇒「チョワ・ハ・グウィ 左下隅」

⇒⇒「ウ・ビョン 右辺」
⇒⇒「チョワ・ビョン 左辺」
⇒⇒「サ・ビョン 上辺」
⇒⇒「ハ・ビョン 下辺」


さて、
「なんでは『ウ』という発音なんだ? はNGじゃなかったっけか?」
と思う方もいらっしゃるかと思いますが、実はこの記号、文字の先頭に来るか最後尾に来るかで発音が違うのです。
前回「パドゥ・トン」という単語などで出てきたように、文字の最後尾(一番下)に付く場合は確かに「NG」と発音するのですが、
のように文字の頭に付く場合は、「この文字は母音から始まる」という記号になります…というと難しいですが、つまるところこの記号自体は発音しないのです。

ちなみに先ほどは2つの母音の組み合わせによる「ウィ」を見ましたが、「 チョワ 左」の
も同じ原理、OAで「ワ」の音になります。



○●

「チュ」こちらも「ピョン 辺」同様音読みと同じ、「中央」のことです。
というわけで、「」にはが二つ出てきますね。頭についているものは発音せず、一番下についているそれは「NG」と発音するので、
「A + NG」でこういう結果となるわけです。


さて、単に「中」という場合は

「カウンデ」という言葉もあり、例えば
 
「カウンデ ガ トゥトタ 中が厚い」といった具合に使われるようです。



○●

「ファジョ」「星」のことです。原語は「花点」の意だそうですが、正倉院宝物である碁盤「木画紫檀棊局」には、盤上17個の「ファジョム」にそれこそ花の模様が付けられているとのことで、韓国囲碁文化の影響が伺われます。

さて、「二連星」は 「ヤ・ファジョ 両花点」 と言いますが(「ヤ」は朝鮮の支配階級「ヤバン 両班」の「ヤ」と同じです)、
時には日本語同様 「イ(2)・ヨンソ という言葉が使われるようです。
三連星もまた 「サ(3)・ヨンソ」、 というわけで以上は日本語の訳語かもしれません。


○●

「ソモ」「小目」の韓国風音読みです。



○●

「コモ」一瞬「こっちが小目なんじゃないのか?」と思わされまぎらわしいですが、「高目」を音読みにすれば、なるほど納得。



○●

「ウェモ」「外目」を韓国式音読みにするとこうなります。勿論「目外し」のことです。
は例によってOIで「WE ウェ」という音になります。



○●

「サ」「三々」簡単ですね。本などでは「3・三」という表記がされている由。



○●

「チョノン」これまた音読みと同じで、「天元」のことです。
はこれまたU で「W ウォ」という音になります。

○●

マニアックな方のために。「テ・コモ」 「大高目」の音読みです。同じように「大目外し」は
「テ・ウェモ
となります。以上、盤上の点を表す言葉は日本語に近いので覚えやすいのではないでしょうか。



ハングル講座トップへ戻る
トップページへ戻る