「ハングル囲碁用語講座」を読んでくださっている皆様、
「アンニョハセヨ」⇒⇒ こんにちは!


すっかり春らしくなった(筈の)今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。長々と続いた死活編を終え、今回から布石編に入ろうと思っていたのですが、今回より秀保さん、そして(徐禎)さんという強力なお二人に手伝っていただけることとなり、またアイデアを頂いたこともあって、早速一回を「挨拶を含めた一局の流れ」に捧げることにしました。お二人のおかげで、これまでよりもより充実した、より正しい情報を期することができそうです。乞うご期待。

悲しいビットマップイメージによるハングル囲碁用語講座』、第8回『一局の流れと挨拶』

《今回の言葉》

1 アンニョハセヨ?  こんにちは!
2   . チャ・プータッカニダ  よろしくお願いします
3 マッ・パドゥ  互先の碁
4 チョッパドゥ  置き碁
5 チョバン  序盤
6 ポソ 布石
7 チュバン  中盤
8 チョバン  終盤
9 ックンネギ  ヨセ
10 ヒョセ  形勢
11 トンジダ  投げる
12 . チョッスニダ  負けました
13 ベ  ダメ
14 ケガ  地計算
15   タ・トゥオンネヨ?  終わりですか?
16  .
 .
チャ・トゥオッスニダ 
チャ・ペウォッスニダ
よく打ちました(終局後の挨拶)
勉強になりました(終局後の挨拶)



○●
折角「韓国語で検討できるようになろう!」という目的で始めた講座ですから、礼儀を重んずる囲碁において使われる挨拶も忘れるわけにはいきません。というわけで、囲碁の一局の流れを見つつ、その一局にリズムをつけるべき挨拶に触れてみたいと思います。まずは基本中の基本挨拶から(といっても先ほど出てきましたが)。

  「ソシ、アンニョハセヨ?」⇒⇒ 徐さん、こんにちは!


韓国語においては、「入浴」が「沐浴」といわれたり「散歩」が「散策」といわれたり、要するに我々がやや高尚な言葉として扱っている言葉がごく日常的な言葉として使用されている例が散見されるようですが、この「シ 氏」などある意味その代表例と言えるしれません。ここでは単に「さん」の意味です。そういえば、「アニョハセヨ?」の「アニョ」も「安寧」という漢字ですからこの仲間に入れることができるのかもしれませんね。本来は「安寧でいらっしゃいますか⇒⇒お元気ですか?」を指す言葉だったようですが、意味としては「こんにちは」です。

○●
さて、「こんにちは」もそこそこに、早速手談の世界へと向かいます。

  .
 「チャ・プータッカニダ」⇒⇒よろしくお願いします (は『付託』)


○● さあ、かくして囲むは『互先』の碁

『マッ・パドゥ』 若しくは 『ホソン 互先』

か、それとも『置き碁』

『チョッパドゥ

か?兎にも角にも、それぞれ石を選び、対局が始まります。


○●
…と、対局が一度始まってしまうと挨拶する場面はせいぜい席を立つときの

.
 「シレ(失礼)ハニダ」⇒⇒失礼します

そして戻ってきたときの

.
 「シレ(失礼)ヘッスニダ」⇒⇒失礼しました

くらいのものでしょうか。

はその間にも盤上で淡々と進行してゆきます。


○●

○●
『序盤』
 『チョバン(初盤)』 の 
『布石』 『ポソ(布石)』、更には
『定石』 『チョ』におけるせめぎあいは、

○●

『中盤』 『チュバン』 の 
『戦い』 へと導かれ、
『死活』を巡る紆余曲折をへてようやくその収束を見るや、遂には

○●

『終盤』 『チョバン』の
『ヨセ』 『ックンネギ』へと移ろってゆき、…


盤は次々と石の下に埋まっていきます。
…そして、『形勢』 『ヒョセ (形勢)』がはっきりするのもこの辺りか。

○●
という単語は、「ックンネダ 終える」という他動詞を名詞化したものです。
とは、「端、終わり」の意。




○●差が大きく、『投げる』
 『トンジダ』 (『投了』は『トゥリョ』)
のもやむなし。…ということになると、


. 『チョッスニダ』⇒⇒負けました

の挨拶と共に、一局が終わります。

結果は、白の勝ちなら…

 『ペ・プケ・ス 白不計勝 = 白中押勝』

中押勝というのは考えてみれば不思議な日本的単語、一方「不計勝」というのはなかなか分かりやすい言葉ですね。

○●
*『負ける』⇒⇒ 『チダ』
『ジョッスムニダ』では過去形が使われています。
*『勝つ』⇒⇒ 『イギタ』 というわけで仮に『勝ちました』なら…
. 『イギョッスニダ』となります。

○●
しかし、いつでも中押勝で碁が終わるわけではありませんから、しっかりヨセを打ち切った碁の結果も見てみましょう。『ダメ』


『コベ 空排』


をつめれば、もう打つところもありません。


   『タ・ドゥオンネヨ?』 『すべて打ちましたか?(=終わりましたか?)』
の言葉と共に、『地の計算』


 『ケガ 計家』
に入ることになりますが、


数えて、今度は『黒半目負け』とすると…  『フ・パンジ・ペ 黒半(目)敗』 となります。


○●
終局してからの挨拶も忘れるわけにはいきません。韓国では、一局を終えたときに


 . 『チャ・トゥオッスニダ』(直訳するなら『よく打ちました』)
 . 『チャ・ペウォッスニダ』(『よく学びました』、『勉強になりました』とでも訳すべきでしょうか?)


と、謙譲の心を表すのが礼儀なのだそうです。所変われば礼儀も変わる、なかなか面白いですね。


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