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消え た近代建築
寿ビル (杏華楼)
所在地:神田神保町1-3/建設年:昭和4年/設計者:森山松之介/解体 年:平成4年/撮影年月日:平成4年3月31日/日本近代建築総覧No.15208

神保町のすずらん通り、東京堂書店の向かいにあ りました。この写真は東京堂書店3階の窓から撮ったものです。

(H4.3.31)
平べったいデザインの左側の部分には「東京時計 商会」
彫りの深いデザインの右側には「GAIA」

「GAIA」は、いわゆるエコロジーネイチャーグッズ&食品のショップで、アジアン・バザール的な雰囲気が、この古びた(しかも変なデザインの)建物に奇 妙にマッチして、何とも言えない「味」を出していました。(特に夏。)

「GAIA」はこのビル取り壊しのため移転しま したが、「味」のない、ただ怪しいだけの、カン違いヒーリングショップになってしまっています。(笑)

この建物、建築当初は「杏華楼」 という高級中華料理店だったそうで、この店はつい最近まで「中華第一楼」という名前で銀座二丁目の「越後屋ビル」で営業していました。
昔は、たいそう高級なお店だったようで、各界著 名人の会合に使われたりしたんだそうです。かの東郷平八郎も来店した事があるとか。

個人的にお気に入りの建築家「森 山松之介」の作品で、とても好きなビルでした。
お約束の茶色いスクラッチ・タイルに覆われた味わい深いビル。
こんなビルの一室にオフィスを構えるのが夢だったんですが・・・。

現在ここには黒いビルが建っ て、「荒魂書店」が入っています。


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