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消え た近代建築
函館駅

所在地:函館市若松町12/建設年:昭和18年/設計者:?/解体年:平成15 年/撮影年月日:平成8年8月11日/日本近代建築総覧No.

 ・・・国鉄(笑)函館本線の起点、函館駅の旧駅舎です。

 コンクリ二階建ての大きな建物でしたが、質実剛健といいますか、とにかく地味な駅舎でした。地元市民の中には「北海道第三の都市 函館の玄関口としては貧相で悲しい」という意見もあったようです(哀愁)。



 たしかに地味ですが、貧相というのはちと可哀想かと。物資も労働力も制限 された戦時下に建てられたのですから無理もありません。同時期に造られた主要駅に山口県の下 関駅がありますが、下関駅なんか仮設建築に近い木造(現存→焼失)なので、それに比 べれば十分に立派なもんです。
 建物正面の大時計は後年(昭和28年4月)に設置されたもので、直径2.2mもあったそうです。

 

 函館駅といえば青函連絡船ですが、この写真を撮った時はもちろん連絡船は すでに無く、駅と桟橋を繋 ぐ連絡通路も無くなっていました。しかし戦時中に建てられたこの地味な駅舎は、戦時輸送、連絡船空襲、敗戦、終戦直後の混乱期、復興、洞爺丸台風、輸送近 代化、高度成長期、国鉄の凋落、分割民営化、青函トンネル開通、連絡船廃止・・・といった激動の昭和の生き証人としてそこに存在していました。(BGM: 日本映像の20世紀テーマ曲 千住明) 

以下、函館市のホームページからの引用です。
 『JR函館駅は,区画整理事業で拡張整備する新しい駅前広場の一部 がその敷地にかかるため、JR北海道が事業主体になり移転・新築工事を行いました。
 新駅舎の工事には平成13年8月に着手 し、頭端駅という特徴を生かして,列車からホームを通って駅前広場へ出るまでの段差をなくし,高齢者や障害のある 方はもちろん,すべての人にやさしい駅舎として平成15年6月21日に開業しました。』

 この旧い駅舎は平成15年夏に解体され、跡地は駅前広場として整備されま した。  



(H8.8.11)

 帰りに使った列車「海峡86号」です。この日はハザ9+増結ハネ1の10 両編成でした。臨時列車だったので、途中で定期貨物列車に抜かれる始末。天気が悪くてバックの函館山が雲に隠れて見えません。
 *現在「海峡」は電車化されているそうです。 


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