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消え た近代建築
キッコーマンビル

所在地:横浜市中区海岸通り1ー1/建設年:昭和7年/設計者:川崎鉄之/解体 年月:平成12年6月/撮影年月日:平成8年2月3日/日本近代建築総覧No.

 横浜市は県庁舎の前を走る「日本大通り」のつきあたりに建っていたビルで す。ご存じ醤油の老舗キッコーマンの横浜支店が入っていました。
 日本大通りがつきあたる海岸通りには、向かって左側から「昭和ビル」「キッコーマンビル」「横浜海洋会館」「横浜貿易会館」の4棟の戦前ビルがきれいに 並び、スキッとしたストリート感覚が味わえる、そんな横浜らしい街角でした。
 またこれらのビルは、「昭和ビル」と「キッコーマンビル」、「横浜海洋会館」と「横浜貿易会館」のそれぞれが、設計者と施工者と施行時期とデザインがほ ぼ同じのいわゆる「双児ビル」で、同じ階高(3階建て)と茶色のスクラッチタイル張りで統一されたビルが並ぶ様はリズミカルで心地よいものでした。



 が、その中の「キッコーマンビル」だけが取り壊されてしまい、せっかくの 景観にぽっかりと穴が開いてしまいました。
 ネットで仕入れた情報では、「このビルの建っている敷地は国有地となっており、オフィスが移転したあとの空家に土地使用代を払いつづけるわけにいかない キッコーマンが、ビルを壊してサラ地にして国に返還した」ということらしいです。正田邸となんかかぶりますよね。

 国はこの敷地を「日本大通り」を海側に伸ばす用地として確保したらしいで す・・・ということは、幅員の関係で右側の「横浜海洋会館」も用地にかかってそうでヤバイかなと思われます。
 でも横浜の観光資源=ブランドである町並みを壊してまでデカイ道路を造るのは、結局自分の手で自分の首を絞める行為だと思いますが・・・くだらない施設 を造るよりも歴史遺産を残すほうにお金を使って欲しいものです。あと、横浜はただでさえ狭いんだから道路は地下に通せと言いたいですな。


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