東京医薬品/伊藤忠食品
所在地:中央区日本橋室町3ー3ー9/建設年:昭和初期?/設計者:?/解体
年:平成11年/撮影年月日:平成11年5月5日/日本近代建築総覧No.
左の茶色いビ
ルが東京医薬品、右の白いビルが伊藤忠食品です。日本橋三越の近くにありました。

どちらのビル
も、最上階に戦後のものらしい増築がなされています。
東京医薬品の茶色いタイルはオリジナルなのかどうかわかりません。タイル
が剥がれずに残っている事と、剥落防止ネットを被せられていないことから、割と新しい外装なのかもしれません。
伊藤忠食品はコーナーのRと軒のラインが相まって好ましいスタイルです。
オリジナルの外装はどんなものだったのでしょうか?
さて、この二つのビル、右の伊藤忠食品のほうが先に建てられたと断言でき
ます。下の写真を御覧ください。

2つのビルの間、伊藤忠ビルの壁面に看板の文字がついています。(web
上では読めないでしょう
が)『鈴木洋酒食料品缶詰問屋』とあります。(缶の旧字、うちのMacでは出ませんでした) こんな読みようもないところにわざわざ看板文字つけるわけな
いですから、右のビルより後に左のビルが建ったと判ります。それにしてもこの看板文字、60年くらいの間ずっと『トマソン』していた訳ですね。(笑)
この2つのビルは、私がこの写真を撮った時にはもう取り壊しを待つだけの
空家でした。実際このあと間もなく取り壊されたようです。
*追記*
左上の写真、一番左側に道路標識に隠れながらもかろうじて写っているビルは「インバーハウスビル」というんですが、これも昭和初期(戦前)のビルだった
そうです。新しい材料を使って赤地に白いフチ取りでケバケバしく装飾されていたので、てっきり戦後のビルだと思い込んでいました。「英国風居酒屋インバー
ハウス」なる店が入っていたそうです。
昔はドイツのカメラ会社ライカの代理店が入っていたので「ライカビル」といったそうです。そして、テナントにある謀略機関が入っていたため、昭和史の闇
の事件の舞台となっていた事で知られていたんだそうです。
このビルは最期まで昔のままの古い古いエレベーターが残り、「日本で3台しかない古いエレベーター」と書いてあったそうです(開き直りか?)。 エレ
ベーターマニア杣辺温さんによると、オーチス社製で、ダブルスライディングドアを装備していたそうです。 また、ビル内部にはオフィスビルの名残でメール
シューターの跡が残っていたそうです。
このビルは東京医薬品と伊藤忠食品の2つのビルが解体されて新しい一つのビルに改築された後もしばらく残っていましたが、平成16年6月に解体されまし
た。
*追記おわり*
相互リンク先の東京医薬品を紹介したページ
「都
市徘徊ブログ」