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Let's make the handmade soaps together!

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1.さぁーて作るぞー!2.こうなったら目分量?3.みんなで混ぜよう!レオレオレオ! 4.型はいろいろ 5.音楽室で熟成中!

豊かな川クウェ川みんなの遊び場 食堂の前の標識 たくさんの植物、野菜畑

タイでブクブク石けん作りしてきました!

★タイの首都バンコクから、ミャンマー方向の西北に向かって車で約2時間半。映画「戦場にかける橋」で有名なクウェ川がとうとうと流れています。
私soapmakerは、のどかな森林の町カンチャナブリにある「子どもの村学園」(ムーンバーンデック)で石けん作りをさせていただく事になりました。★

★この学園で日本との交流窓口をお勤めになっている藤井よしみさんは、台所から出る廃油を何とかリサイクルしたい!とずっとお考えだったのです。★
★よしみさんの仕事への熱心さと子供とのふれあいの深さは、1年半も現地でキャリアを積まれたからこそ培われた賜ものです。
遠くの地でがんばるたった一人の日本人、そして現地スタッフの方々。元気いっぱいでとにかくやんちゃな約150名の子供たち。
その中におじゃまさせて頂いた私soapmaker。
今回の石けん作りは、よしみさん、美穂さん、あかみちゃん、そしてムーンバーンデック中のスタッフさん、子供たちのおかげで大成功でした。
以下、今回応援してくださった全ての皆さまへの報告です。★



さぁーて、作るぞー!

大量のレモングラス 大量のコブミカン−バイマックルの葉 台所で煮出します。よしみさん、赤見ちゃん、美穂さん、エップとお友達 性ソーダが手に入るのかとても心配していましたが、よしみさんがバンコクの薬局で大量に手に入れておいてくれました。とても安い値段であったそうです。日本では最高に安くて500グラム290円(税別)だから、ずっしりと重たいビニールに入った固まりを見たときは、やったね!と手をたたいてしまいました。(それにしても分量が約2キロぐらいあるので、当分の間、油集めと石けん作りを続けてもらわないと!)
学園には大きな台所があります。ここはみんなのご飯を一度に作る場所。いわゆる学校の給食調理場です。ココナツの実や大きな肉の固まり、学園のみんなが栽培しているいろんな野菜が毎日集められていました。
こ最近の油はパーム油が主流とのこと。日本での手短な油はサラダ油で大豆と菜種油の混合油。なんと贅沢な気分となりました。調理台の下には使用済みのパーム油ずっしりと大きな容器に2つも貯めてありました。パーム油ならしっかりした泡立ちの良い固い石けんができるので、もう最高の材料です。これでバッチリ材料がそろったわけです。倉庫には新しいパーム油のボトルが何本もありました。美しいボトルでした。いろんな油が蓄えられるそうですが、使用済みの油なら簡単に石けんができるので、「使用済みの油は、とにかくどんどん貯めておいてくださいね!」とお願いしておきました。。
理で魚を揚げたりするので、この油の匂いはちょっと川魚の匂いがしました。しかし、学園中に生息しているハーブが強い味方です。子供たちが率先してレモングラスをたーくさん取ってきてくれました。それからバイマックルーというコブミカンの葉も、大きなタライにいっぱいにしていてくれました。このバイマックルー、小さいながらすごく美味しいミカンでした。香りもすごぶるいい感じ。とても素朴で、さわやかな柑橘類らしい香りがしました。
すごいぞなつかしいぞ!ゲイさんが持ってきてくれた天秤量りを見つめる一同 ゲイさんの素焼き工房です。 量するときに、ちょっとハプニングが。台所で使われている大きな量りは1キロ単位の大きな目盛りのものでした。この量りは大きな肉の固まりやたくさんの量のお米など、毎日子供たちスタッフ総勢200食近くの材料を計るのだから当然です。しかし、石けん材料、特に苛性ソーダの微妙な量を計る事はむづかしい。というより正確な計量は不可能なわけです。
油はたっぷり7キロぐらい貯めてありました。1日目は洗濯石けん用に2キロの油を使うことに決めて、次に苛性ソーダの計算です。2キロの油に対して、水620グラム、苛性ソーダ280グラムと計算しました。計算上の量は決まりましたが、正確な計測ができないという事態に。はてさて、どうしようかなあ?と考えていると、出てくる出てくるすごい機械。なんと天秤量りではありませんか!なつかしい!今回石けんの型を提供してくれたゲイさんが自分の仕事場から、持ってきてくれたのでした。
あーい!すごいぞ。天秤量り。なつかしいの一言です。みんなで大騒ぎして、あーだこーだと検討。ううーん。ちょっと単位が少なすぎるか。でもホントに良い品を見せてもらいました。薬剤師さんとかでなければ、日頃お目にかかれないもの!ちょっとうれしい興奮の中、石けん作りはどんどんと進めていかなくては。あちこちから飛び入り参加のスタッフの方や、多くの子供たちがどんどん見に来てくれました。巨大量りと天秤量り、2つの量りとのにらめっこをあきらめ、ふとあたりを見回すと、とにかくワイワイガヤガヤ、騒がしくてあたたかい何とも言えない雰囲気に囲まれていたのでした。

こうなったら目分量!?

苛性ソーダをエイヤっ!と入れる 計算を手伝ってくれるエップ 量りとバケツを前に真剣に計算するsoapmaker しと心を決めて、巨大量りの針がたいだいしめしている数値を信じる事にしました。慣れとは、いざという時にとにかく頼りになるパワーです。280グラムと言えば、いつも目にしている500グラムの分量の約半分だなあ、なんて思ったのでした。そして量りが指し示した量の苛性ソーダを大きなバケツに入れると、なんとなくしっくりくる分量ではないですか。よしよし。
場では妙に自信がありました。(やるっきゃない!)そしてエイヤッとアルカリ溶液作りに移りました。煙が上がるので、子供たちには離れてもらい、よしみさんがとても解りやすく危険であることを説明してくれていました。「大げさに一応ね!」とよしみさん。そうですそうです。ここで苛性ソーダによる刺激にやられちゃった子供が出たら万事休すなのです。責任問題ですから。とにかく慎重に。ちょっとでも近づいて来たら、マイマイマイ!
スクと手袋、おまけに赤見ちゃんがサングラスまでつけてくれて、普段にない(?)万全を期しました。子供たちを目の前に、ちょっとだけ「ザ・劇物取扱中!」の印象を演出しました。無事にアルカリ溶液作りの段階を終え、さーていよいよ油の投入です。
ウェ川のお魚を料理したらしき油はパーム油。色は使用済み油特有の色でした。それから、匂いがちょっとだけお魚臭さが入っていました。丁寧に茶こしで漉して、また目分量で量り、さあ!というところ。アルカリ溶液の温度が一向に下がりません。それもそのはず、日中はとにかく蒸し暑いんです。そこでタライにお水をはり、バケツを浸けてちょっと待つ事に。もちろんお水もそんなに冷たいものではないので、素早い効果はありませんでしたが、しばらく置くと適当な温度に下がってくれました。子供たちがバケツの周りをさわって、「わあ!熱いんだ。」と学習してくれました。言葉が通じなくても、先を読んでくれてるんですね。目の前でやってみることを実践させてもらい、つくづく感心させられました。
私soapmakerが一人感心しているうちに、すでに子供たちはよしみさんが用意したマスクと手袋をしてスタンバイ。 かくしてお魚風味の油投入とあいなりました。アルカリ溶液の温度もだいぶマシな温度に下がってくれました。

みんなで混ぜよう!レオレオレオ!

一生懸命に混ぜてくれています 順番に混ぜてくれています 手袋、マスクきちんとしてます ーて、お待ちかねの混ぜ混ぜタイム!みんなお手伝いに来てくれました。そして結構楽しんでかき混ぜてくれたのでした。
新しい大きな泡立て器を得意げにもって、しっかりとかき混ぜてくれていました。「レオレオレオ!」ちょっと手がつかれてきたそぶりを見せると、こんなかけ声がかかります。一定の早さでリズミカルにしっかりと。そんな決まりもきちんと守ってくれて、熱心に混ぜ混ぜし続けてくれました。20分ぐらいすると、何とも良い手応えではありませんか!こうなるとさらに混ぜ混ぜは楽しくなります。子供たちも石けんのタネがとろみを帯びてくるのを手応えで感じたらしく、真剣に混ぜ続けてくれます。そのうちに長い列を作って順番に交代で混ぜていってくれました。
ょっとでも、石けんのタネをさわってしまった子は急いで水場に走り出します。よしみさんがチェックしてちゃーんと指示を出して下さっているからでした。 こんなのんきな事を言ってはなりませんが、レオレオ!と駆けていく姿がホントにかわいいのです。そうこうしているうちにも、さらに混ぜ混ぜ部隊は入れ替わり立ち替わりを繰り返し、がんばってくれました。
うとう、あたかもケーキのタネのようになりました。大成功であります。ほんの一瞬ではありましたが、私soapmakerはこのタネがケーキのタネだったらなあ・・・とちょっと思ってしまいました。やっぱり子供たちは食べ盛りだし、「石けんよかなあ、ケーキがいいよな。」なんて考えてしまいました。よしみさんが以前から集めて準備されているのは、きれいなピンクのアイスクリームカップ。ますます美味しそうな状態となるわけです。しかし子供たちは何度も何度も「サブゥー?」と言いながら、笑いかけてくれました。よーく解っているのですね。石けんが重宝で大切な必需品であることを。こんなふうにムーンバーンデックの子供たちは、私soapmakerのあらぬ想像などすぐにかき消してくれたのでした。

型はいろいろ、楽しいぞ!

ゲイさんの作品レプリカ 石けんの型に最適なかわいいぞうさんの型 みんなで石けんをアイスクリームの型から抜く イらしい型。最適なもの。よしみさんが思いついたアイデアがついに実験される事となりました。ゲイさんの工房の素焼き用型。大きな菩薩の頭像や憧れのタイ像。見ているだけでもワクワクです。子供たちが手に手に気に入った型を持ち出して、僕のはこれ!と主張しはじめました。うーん解る解る!その形の石けんは絶対だれもが欲しいよ。大きさ的には、ぞうさんの型が一番いい感じです。でも菩薩の頭像型も作ってみる事にしました。
イスクリームの型も準備万端。初回は手始めとして、頼んで買っておいて頂いたフレグランスオイルを入れました。お魚の匂いがフレグランスオイルでずいぶんと緩和されます。ふだん無香料で慣れきっている私soapmakerとしては、こんなにフレグランスオイルを大量に使った事は初めてであります。所変われば石けんも変わる。香りは重要な役割をします。嫌われてしまう石けんならどうにもならないからです。かくして型入れ終了。ますます美味しそう。
みんなワクワクしてくれているのが、わかりました。まだまだよー。「1週間はさわっちゃだめよー」との注意を受け、ちょっと「ええーっ!?」と不満げな子もいましたが、明日は手袋して型抜きできるから、また楽しいよね。
して翌日、やっぱり型抜きは楽しく、みんなでワイワイとできました。型から石けんがパコッと外れるたびに、ちょっと得意げな顔をするみんな。やっぱりね。実は私soapmakerもこの作業が一番好きだもの。とにかくドキドキワクワクするんです。
料がパーム油入りだから、とてもしっかりとした固い手応えでした。アイスクリームの軟らかい型を上からぐりぐりと押し出すとパコッときれいな丸い石けんが飛び出すので、これはたまらないです。みんなの手であっという間に、全部のアイスクリーム型がはずされました。そしてレモングラス、バイマックルーの石けんもそれぞれ作り、こちらは大きなお菓子のカンにビニールを引いて四角いチーズケーキのような石けんとなりました。この四角い固まりを「友情図書館」の前で切り分けたのですが、またまた大盛り上がりとなりました。定規で切ったのでちょっと格好は悪いのですが、とにかくチーズケーキのような色、コロコロした形、そして何より愛おしい!そんなムーバンデック産手作り石けんがみんなの力で作られた瞬間でした。

かわいい子象の石けん ちょっと大きめ仏像の形石けん 音楽準備室で熟成中!

アイスクリームのカップ入り レモングラスソープ切り分け いさな石けんのかけらをロッジの洗面所で試した時の感動は、言葉でうまく説明しきれないほどのカンゲキでありました。完全に熟成するのはまだ先の3週間後。まあ2週間後でも洗濯石けんで使えるので、待ちきれない場合は早めに使ってもらおうと考えました。
像していたものの、フレグランスオイルを入れた最初の石けんは、かなり強烈な匂いでした。一方、レモングラス、バイマックルーの石けんは原料の油があれほど魚臭かったのに、気にならないくらいか、確かに魚ながら香ばしい匂いの石けんとなりました。校長先生に後で見てもらったところ、「ナチュラルフレーバー!」とにっこりと気に入って下さいました。
けんは、ろうけつ染めの工房やゲイさんの焼きもの工房が隣接している音楽準備室のオルガンの上に列べられました。ピアニカや太鼓がきれいにしまってあるところです。大きな窓もあり、倉庫のようにひんやりとしているのでちょうど良い場所でした。
国後「まだちょっと魚の脂くさいけれど、お洗濯に使ってみています。」というよしみさんからのご連絡が来ました。私soapmakerも3種類を日本に持ち帰り3週間が過ぎました。使うたびに気づくのは、きめが細かい、弾力のある泡立ち、しっかりと固い、という石けんの理想をクリアしているということです。匂いは多少お魚風味ながら、大成功のりっぱな石けんに仕上がったのでした。
暑の続く日本で日々思うのは次のようなことです。生活の必需品「石けん」が、みんなの力で作り出せる事がわかって、子供たちはどんな気持ちかなあ?喜んでくれているかなあ?そんな期待と不安が入り交じった思いです。
しみさんからの最近のご報告から、さらにもっと熟成させて、みんなで使ってみる。そして魚の匂い対策をいろいろ考えてみるというご報告がありました。早速春江工房から肉の臭みに強いハーブのタイムやローズマリー、ベイリーフなどをお送りして、またみんなでいろいろな実験を続けてもらうようにお願いをしました。
けていろんな実験を試みて、さらにいろんな手作り石けんを作ってほしいです。そしてみんなの手作り石けんが、学園内にあるかわいい売店に列べられ、訪れた人が買ってくれて、手作りの良さをわかってもらえるようになったらいいなあと思います。手作り石けんがもっと楽しく実益ももたらす製品となるには、まだまだ先は長いけれど、みんなで知恵を絞ってがんばって続けていってほしいです。

ムーバンデック、子供の村学園内森の道 MooBaanDekオフィシャルHPへ(ENGLISH)

「ムーンバーンデック−子どもの村学園」ってどういう学校なの?

★貧困やそれに伴う家庭崩壊・虐待などにより、家での生活や学習が困難なタイ国の子どもたち3歳〜19歳まで約150人が共同生活を送っている全寮制の学校です。

★「ムーンバーンデック−子どもの村学園」では、子どもたちが大人の都合で取り扱われるのではなく、あくまで子ども自身の幸せを追求することを目的とする基本原則が常に守られています。

★美しいカンチャナブリの自然環境の中、大人による強制的な押しつけではなく、子どもの自主性を重んじた指導のもとで、民主的な幅広い考え方ができ、優しい心をもった大人に育つよう、独自の教育が進められて創立22年になるNGO(非政府組織)の学校です。政府からの援助は独自性を維持するためにもまったく受けていないので活動資金は全てが一般の方からの援助でまかなわれています。子供たちへの支援は様々な形で可能ですので、ご支援いただける方やさらに学園の事を詳しくお知りになりたい方は、藤井よしみさんまでお問い合わせください。

★日本国内の支援金受け入れ窓口★ 郵便振替 00940−0−78077(名称)タイ国子どもの村学園支援の会
★詳しい問い合わせ先★ ムーバンデックの藤井よしみさんへ直接問い合わせメールを送る
★支援物資送り先住所★ MS.Yoshimi Fujii c/o "MOO BAAN DEK"T.Wangdong A.Muang Kanchanaburi 71190,THAILAND
TEL 6634-515106,516765 FAX 6634-516766(平日昼のみ)


●この報告の終わりに・・・
みなさま、最後まで読んで下さってありがとうございました。またこのたび私soapmakerのお願いに賛同して下さり、多くの文具を集めて、出発前に送ってくださった皆様、誠にありがとうございました。お送り下さった画材、文具、CDは、私soapmaker、そして優秀なるアシスタントあかみちゃんが、全てを手持ちでお持ちしまして、無事学園の事務局にお渡しして参りました。学園の今後の活動に役立てて頂くこととなりました。日々ご多忙の中にもかかわらず、知り合いの方にお声をかけて、いろんな文具や画材をたくさん集めてくださったり、新品を買ってくださったり、お手数をおかけしてすみませんでした。皆様のご協力に感謝しております。ありがとうございました。

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