スマートラビット ○●。[Soapmakerのひとりごと]。●○heabs

楽しすぎ!「きたないもの学」絵本
読書の秋を通り越してしまったが、楽しい絵本との出会いは毎回ドキドキワクワクの感動と喜びを、私soapmakerにもたらせてくれる。図書館の奥で子供たちの手あかにまみれた絵本を、棚からどんどん引っ張り出すのが楽しくて仕方がない。図書館学の面から厳密に言うと、古い絵本や破れたり汚れたりした本をそのままいつまでも放置しておくのはもってのほかで、そのような状態の本はどんどん処分し、新しい綺麗な本を常備していないといけない。だが実は予算がなくて、傷んだ本になんとか修理を施してはそのまま在庫書としているのが現状。(小学校などの古い図書室ではおおよそ700万円ほど全体改善には必要だそうだ)そして残念ながら、お金をかけるべきところにかけられていないのが、我が日本国の現状。
しかしそんな憂鬱な気分をぬぐい去ってくれる絵本が、先日も暗い書棚で待ってくれていた。その絵本は、「きたないもの学」(シルビア・ブランゼイ著・藤田紘一郎訳・講談社)である。英語では「GROSSOLOGY」というそうで、副題に「きたないものからからだをかんがえる、かがくの本」とあった。内容の目次だけでも気分が悪くなる人もいるだろうなあ。だって「ゲロ、鼻くそ、ウンチ、ゲリ、つば、鼻水、ニキビ、おなら、ゲップ、汗のにおい、口のにおい、足のにおい、ふけ、かさぶた、目やに等々」だもの。それにあんまりかわいくないどぎついタッチのアメリカンな挿絵。でも皆さん、少し興味あるでしょう?お近くの図書館に行ったら、ぜひぜひ手に取ってお読みいただくことをお奨めしちゃいます。そしてできれば2週間たっぷりと借り出して下さい。訳者である藤田紘一郎先生は「笑うカイチュウ」で有名な寄生虫博士。だから絵本ながらかなりの読み応えですぞ。(ついでに、ウエェ〜!とかオエ〜ッ!!とか、じゅくじゅく、ヌルヌルなどのストレートな表現もいっぱいです。)私soapmakerとしては皮膚関連のページで復習をさせて頂いたし、訳者の藤田先生があとがきで書きしるしていることに共感した。この絵本は、人間が出す(出さないと生きていけない)「きたないもの」をカラダの仕組みから役割まで、非常にわかりやすく解説してくれている。これらの知識は大人はもちろん子供にも必要不可欠なのだということが、「行き過ぎた衛生観念」に歯止めをかけたいという本書を作った方々の願いと共に良く理解できた。だから何度も言うけれど、本当にお奨め絵本です。
そういえばバンコクで入院した時、「ウンチィ〜?ウンチィ〜?」とかわいい顔の看護婦さんに見守られ、異国の地に失礼ながらも「ダイアリーア」(ゲリピーのことです)を自分のカラダから排出しつづけていた私soapmakerは、その後は「ダイアリーア」にさほど悩まされた事がない。混乱した腸が引き起こすというひどい「ダイアリーア」の原因の一つはストレスだそうだ。人生、実体験に勝るものはないのだけれど、とにかく楽しい絵本との出会いはストレスにも効いちゃいます。


何かが違うぞ・・・
大好きなキンモクセイが台風で一気に散ってしまった。校庭の銀杏もドンジャラと落ちている。ニュースによると各地の被害はかなりのものだったので、改めて自然のすさまじいエネルギーを思い知らされた。
それにしても教育委員会からの指示は遅い。遅すぎである。各現場では雨がジャカジャカドンドン降って来ているし、天気予報を聞いていればとにかく関東直撃は時間の問題なのだということが解る。それなのに、放課後教室に来ることになっている子供の親御さんたちへの連絡についての指示が来ない。もう大急ぎでご両親どちらかの職場へ電話をかけまくった。早ければ5時間目が終わってすぐに一斉下校で家に戻れる訳だから、その承諾を得て早めに迎えに来るなり、家で待つなりしてほしい訳である。こんな大型台風が朝っぱらから来ているんだから、一斉下校になるのは当たり前のこと。早めの対処対策を各家庭が計画しておくのは当然のことである。つまり朝から、うちは兄弟姉妹同士でああするのよ、親はこうするからねとか、ちゃんと決めて出かけて欲しいわけだ。
親が学校等の社会に子供を置き去りにして、あらゆるしつけ面でも教育して貰い、安全も確保してもらって、とにかく仕事に没頭するというような構図だけはマズイ。何かが違う。けなげな子供達は「お母さんもお父さんも一生懸命働いてるの」(何故かお母さんが先に来るんだけど)と大変理解を示している。乱暴な言い方で申し訳ないが、「仕事ですから・・・などと言っていないで、さっさと家に戻って自分の子供の安全を確保してくれ!」と言いたい。そして職場も即座に対応し、即穴埋めをできるような対処を当たり前にできるようにしておくことだ。自分がいないと会社が潰れるとか、誰かが死んじゃうとか、ほとんどあり得ないのだから。教育委員会も学校もそこらへんを強調し、各家庭や職場にもっと強制指導していいはずだ。安心して仕事もでき、子育てもできる社会とは本来こういうことではないのだろうか?
人間関係の基盤である家族が幸せを分かちあう時も、災害のような非常時にも、とにかく一緒にいることが何よりも大事だと私soapmakerは考えている。(戦争時の集団疎開なんて悲惨そのものだったはずだ)個人的見解だけど、特に非常時こそ、なるべく家族一同が一緒でいることによって何事が起きようと後悔は少なくなるのではないのか?何かが違うぞと強く思う今日この頃である。

マメに動くには?
★一つの事でもう手がいっぱい!そんな状況に陥りやすい性格の私soapmakerだが、最近になってようやく、子供たちによる質問要求一斉攻撃にあっても全然たじろがなくなった。5,6人がほぼ同時に自分中心の内容をまくし立てている状況でも、「ふ〜ん。そうなの?で、どうしたの?どうしたいの?こうしたら?こうかもよ?」と本人に問題の根本を戻しちゃうのであるが、これは結構スリル満点で面白いのだ。石けんのたねでベトベトのゴム手袋を振り回しながら、子供たちの表情は真剣そのもの。当たり前のことだけど、こちらも真剣に「今、この瞬間に命かけるもんね!」的状態で取り組むと、殆どの状況に対して良い解決の糸口を見い出す事が可能のように思う。たとえちっぽけな疑問でも納得がいくまでみんなで考えてみたり、実験を通してデータを分析してみたり、体を動かしてやってみることが大切だ。へとへとにはなるが、宝物のような貴重な時間である。とにもかくにも小さな研究家たちには日々感謝している。私soapmakerは化学の専門家でも何でもないが、簡単に自分が知っている答えを伝えるのは良くないと考えている。
★「何だかイカのように平たくなっているヘンテコなミミズを見つけたよ!」昨日子供たちがプレハブ教室に駆け込んできた。学校の畑にはミミズが多い。急いで子供たちの後を追い枯れ草を貯めている場所にいくと、チョコエッグのツチノコ模型にそっくりで胴体の下部がぷっくりしていて、上から見ると平べったいと言える巨大ミミズがいた。「ぎょえ〜っ!」と思わず叫んで草を元に戻した。ミミズの生態は調べるのが非常に時間がかかりそうだ。ちょっと逃げ出したいなというのが正直な気持ちだが、虫大好き男の子グループは図鑑をひっくり返している。すごく昔私soapmakerの弟が釣りのえさ用だと言い、たくさんのミミズを庭で捕まえ木箱で飼育していたのを思い出した。木箱には「みみずの家」と書いてあったな。(あの時も実は気味悪かった)久しぶりに電話してミミズについて聞いてみようかな。果たして三十路を過ぎた男に、少年の日の記憶はどの程度残っているか?
★隣国とはもちろん仲良くしていきたい。しかし特に横田めぐみさんは同年代だ。彼女が亡くなっていたことはあまりにも悲惨な事実。何もできず申し訳けない気持ちでいっぱいである。ご両親の痛みはどうしてもぬぐう事がはできない。尊い犠牲を払いやっと国際社会が成り立っていくというのなら、この世界は全部うそっぱちで希望や夢など皆無のものだと言える。そんなんで良いはずはない。地球人として恥ずべきことを一国の指導者と言われる人間が行ったのだ。

昆虫=凄すぎ、戦争=愚かすぎ
子供たちは当たり前のように昆虫が大好きである。もちろん、怖〜い、気持ち悪〜いと逃げ回る子だっているんだけれど、連日弱り切ったアブラゼミやこれまた弱り切ったカナブン、コクワガタ、カミキリ、ショウジョウバッタの面々、さらにカタツムリやクモ、羽アリまでもが容赦なく捕獲されてくる。 「人間の子供に捕まるような鈍くささでは、厳しい自然界では生きていけないかもしれないな。子供たちに捕まってくれて命をまっとうして・・・これは仕方ないかもしれない。」などと心でつぶやきながら、先日も暑さのために、カラカラにひからびてしまった数10匹のでんでん虫達を土に返した。
そんな折り、テレビに写真家の今森光彦さんが出演されていた。今森さんのような愛情豊かな専門家の方のお言葉は何とも感動的である。「虫というのは数で生存競争できる。人に殺されても数がいるから、神様が子供に許してくれたプレゼントのような存在だと思う。だからこそ感謝しているし、すごく好きです。」というようなことをおっしゃっていた。番組中ずっと素晴らしかった。被写体との対峙姿勢がこうでないと今森さんのような一流写真家にはなれないのだ。
昆虫ド素人の私soapmakerときたら図鑑や写真集とにらめっこの日々。数が多くて奥が深すぎて、実はお手上げ状態。でも子供たちに負けたくないという、「負けず嫌い」の勢いで、捕獲された昆虫たちの生態を調べては驚きのため息をついている。昆虫は小さいけれど凄い。
一方昆虫ほどじゃないけれど、やはり数が多い人間。終戦記念日、私のプレハブ教室にやってきた子供たちと一緒にTBSラジオで「秋山ちえ子の談話室」を聞く。
秋山ちえ子さんは毎年終戦記念日に絵本の「かわいそうなぞう」を朗読し続けているのだ。(秋山さんの、この絵本朗読は、今回のが最後であった)本土空襲が激しくなり、軍の命令で動物園の動物たちを殺さなくてはならなくなった。巨体である象を人間の都合で餓死させなくてはならなかった不条理な戦争の愚かさと残酷さ・・・
つい私soapmakerは子供たちの前で涙を出してしまった。本当に戦争は愚かすぎる行為だとつくづく思った。

さあ、困ったゾ!何て答える?
運動神経抜群の小猿さんたち。高いところは僕におまかせ!タイ子供の村学園講堂七夕飾り付け中の写真歌と踊りが大盛り。タイ子供の村学園講堂で行われた七夕パーティの写真また七夕がやってきた。昨年はタイ国子供の村学園の子供たちと、かなり大がかりな七夕飾りを作り、本当に楽しかった。タイの子供達はとにかく運動神経が抜群の小猿軍団で、お飾りが出来上がるとシュルシュルと講堂の梁をよじ登り、はるか天井まで飾りでいっぱいにしてくれた。夜には歌と踊りの大演芸大会が行われ、お化粧をしてオシャレに着飾った子供たちのエンターテーナーぶりに驚かされまくったのであった。
タイ人のパン先生が日本の伝統行事である七夕飾りのなりたちとか、織り姫彦星のお話をタイ語で子供たちに説明したところ、かなり興味深く静かに聞き入ってくれていた。一方NYから英語教師で来ていたデビット先生にも、仕方がないので私soapmakerが「Yes,There is a Very Very Romantic Story! Lesson!」とか言っちゃって、なんとか説明してやったのだが、デビット先生は笑いながらこう言った「へぇ〜織り姫と彦星は一年に一度だけ会うんだ。そんで一体何すんの?」だって。「そんなの知らないよ。やっと会えるんだからきっといろいろあるよ。織り姫なんかさ、新しい彼ができたからもう貴方に来年会えないわ!とか言うかもね。」と私soapmaker。大人はこうしてどんどん清らかで素直だったはずの心を果てしなく荒ませていくのだ。さびしっ!大人ってやっ!
ところで今年は日本の子供たちと七夕飾りを作り、また違った七夕気分を楽しんでいる。 みんなの願い事を綺麗な折り紙に書いてもらったんだけど、ワイワイ指導している最中、突然3年生から「ねぇ先生、夢って本当に叶うの?」と質問されてしまった。
さぁ〜皆さん!どんな答えを子供たちにしますか?さぁさぁさぁさぁ!(って、アンタはどうしたの?)
「あっあっそうだね。うんとね、夢はね、まずは何が何でも持たないと!だからとにかく短冊に書いてね。それからぁ〜その夢を叶えるにはどうしたらいいかを一緒に考えようね。さあ、書いて書いて!わからない字はちゃんとセンセに聞く事〜!」なんてアタフタと答えてしまった。ひえ〜。そう言えば子供の頃、私soapmakerは自分の短冊にどう書いたんだろう?懸命に思い出そうと思ったんだんけど、はっきりとした記憶はとうとう戻って来なかった。先生になれますように・・・とか書いたかな?とにもかくにも子供たちの質問はいつも誠に鋭いので、結構いっぱいいっぱいの毎日なんですよね〜。

○○○○の祟り?
見つめ合うと素直になれる?ツチノコ君私soapmakerはお菓子についているおまけの魅力に取り憑かれた。毎日6才から9才の子供たちと接するようになって、様々なトレンディ情報を毎日にように仕入れているからである。そしてチョコエッグ「日本の動物コレクション」に思い切りはまっていった。中でも魅力的な動物の模型「アマガエル」が欲しいと思い、(クサガメとカブトムシにも心が奪われてはいるが)とりあえず「アマガエル」が出るまで買ってみようと決心したのだ。
事件は3つ目のチョコエッグ購入時に起きた。いつものように工作のボンド糊や砂場のドロにまみれたまま子供たちと別れ、スーパーへ。その日は何だか気だるい疲れが残っていたが、「アマガエル」が出たら子供たちに自慢しまくろうという大人げない気合いを入れて、一つのチョコエッグを手に取り帰宅した。確か周りのチョコレートをぞんざいに扱うと罰があたるとかいう噂があったが私soapmakerは腰も痛く疲れ切っていたので、仕事から戻った旦那ヨーピーに開封を頼んだ。彼も疲れてお腹をすかせきっていたので、「かわいいけどつまんないマガモや巨大なダニみたいなウスバカゲロウがまた出たらもう買うの止めよう!」などと言いつつめんどくさそーにチョコを割り、カプセルの中身を開けた。
すると何と!何と!クリーム色とオレンジ色の水玉模様に替えた不気味な体色をして、舌をべろべろと出してこちらを威嚇している「幻の動物!ツチノコ」が出て来たのである。思わず「おおっ!これが噂の!?やったあ!3回目だよ。たった3回目!」と飛び上がって喜んでしまった。組み立てて、見れば見るほど不気味な様相で、造形デザイナーの松村しのぶさん(海洋堂)に「貴方はツチノコに実際会ったんじゃないですか?ホントは観たんでしょ?」とインタビューしたくなるぐらい精密に幻っぽさが形になっているのであった。その日の夜は何度も手にとってツチノコをまじまじと観察。ツチノコの方もこっちを見ているようであった。真夜中過ぎ、そっと熟成中の牛脂100%石けんと並べておいた。翌日の恐ろしい出来事は夢にも想像できなかった。
問題の日、私soapmakerは激しい寒気と40度近くの熱に襲われ、ふらふらになりアセトアミノフェンと無水カフェインなんかが入っている解熱剤を飲んだ。すると一瞬元気になり、いつも通り職場で子供たちとじゃれ合うことができた。ところがところが、夕方5時半を過ぎる頃、ガクガクと尋常ではない寒気が襲ってきて関節という関節がきりきりと痛み出した。そのまま学校医さんでもある先生の内科クリニックへ。レントゲンと血液検査の結果「肺炎」初期と診断され闘病生活に入ることに・・・
まさかまさかの「肺炎」!ツチノコとの関連はいかに?!(ないない!)

春の訪れに寄せて−その2
毎年桜の季節が来ると私soapmakerはまた一つ年を取るので、気持ちを強制的にすがすがしい旅立ちの気分にさせて、むなしい時の速さはなるべく考えないようにする。と言いつつ、昔のことを振り返ったりしてしまうのは、桜の魔力によるものかな?
独立した私soapmakerが単独初取材を行ったのは1999年の春。対象は市内学習センターが行っている古着回収ボランティアに関するものだった。4tトラック2台分の中古衣料の山は、日本の物質的豊かさを映し出しているようだった。その日密着取材させて頂いたボランティアのNさんは「戦後70人ぐらいの1学級に、アメリカからの援助物資で中古の靴がたった1足支給された事がありました。もちろんサイズに合う合わない関係なくみんなが欲しいから、先生はくじ引きを行って一人の生徒がようやく手に入れました。中古服も時々届きサイズはぶかぶかだったけれど本当に何も無い状態だったので、とにかくうれしかったです。そんな私たち日本が、衣料などを外国に援助できる立場になるなんて、夢にも思わなかったのよ。」と話してくれた。
こうして私soapmakerは市民の皆さんが次々と持ち寄ってくる中古衣料や、ボランティアの皆さんの様子を写真に撮り、衣料を持ってきてくれた方々にお話を聞いたりして、その日は様々な事を考えさせられた。
今まで大都会に働きに出て、夜眠るだけのような状態で家に帰宅していた私soapmakerのような人間は、自分の住んでいる生活周辺をよく見回し、地域の取り組みに気をかけることが実は億劫だった。 当たり前のことなのであるが、図書館の利用だけではなく近所の文化センター行事取り組みや広報、掲示板にもよく目を通すべきなのである。お金を稼ぎ消費し続けるだけの人では、実はむなしい。あの日の取材で、何事にも関心をもって日々暮らすことの大切さを、たくさん教えてもらったような気がする。
そう言えばつい3年前の春の日には、こんなに日本の経済が悪くなったり、アメリカ本土で大規模なテロが起きたりするなんて夢にも思っていなかった。でも実は世界情勢はそのように動いていた。私soapmakerが気づかず無関心であったから、あたかも突然起こったようにびっくりしてしまっただけなのだ。
アンテナを日々張り巡らせ続けていくのはとても大変で、本当のことを言うと結構疲れる。でもやっぱり自分のアンテナは、出来る限りしなやかで高く強力なものを張り続けておきたい。満開の桜の下でいろいろと考えさせられる今日この頃、とにかく来月また一つ年を取るんだった。

春の訪れに寄せて
その後モカジャバオレオ石けんをかなり重宝している。「オレオ」(おこげ)のつぶは気になるものの、クレンザーの研磨剤などより分解は早いかもしれないと勝手に想像している。
しかしながら今後も漉せない廃油で石けんを作る時にはよくよく気を付けないとならない。苛性ソーダをムダにはしたくないし、固形物だらけの石けんではかえって環境にもよくないと考えている。ようするに廃油を貯めておくにはかなりの心構えが必要となる。業務用油を使う際には次にリサイクルできるように管理をしてもらうしかない。これは結構難しいかもしれないが、ちゃんと徹底している企業がある。あの「てんや」さんである。店長自ら石けん研究に余念が無く、パートさんからアルバイトさんまで一致協力のりっぱさ。伸びる会社は中身が違うのだな。

先日映画「ロードオブザリング」を見終わり、夜中まで偏頭痛に襲われた。あまりにすごい戦闘シーンに瞳孔も開きっぱなしであったので、主人公のすごい深爪にちょっと心配になりながらも、あれよあれよという間にエンディングトラップを迎えた。私soapmakerは「ナルニア王国物語」の大ファンであるが、「指輪物語」はなぜか好きになれなかった。ネズミのガンバが主人公の「冒険者たち」などとも比べるとちょっと難しかったのだ。ジンとくる友情の絆、果てしなく続く戦いシーン・・・もちろん映画は素晴らしかったが、とにかく疲れ切ってしまった。全ての生きものには何よりも平安が必要だ。平安を手にするには悪というものと戦わないとならないのだろうか?きっと心の中のあらゆる葛藤と同じなのだな。

最近岩波ブックレットにはまっている。すでに500点を突破したこのシリーズ、かなり昔はじめて手にして読んだのは、確かフォトジャーナリスト吉田ルイ子さんによるNYハーレムのルポだった。光陰矢のごとし、人類の歴史と共にブックレットの数は増えていった。この小冊子の中には、貴重な記録や多面的で正確な情報が存在していて、解りやすく簡潔な活字たちが世界中のさまざまなことを伝え続けてくれている。皆様にもぜひおすすめなのが、No.559「子どもたちのアフガニスタン」(長倉洋海さん)、No.551「バナナとエビと私たち」(出雲公三さん)など、その他も本屋さんや図書館で在庫を是非チェックしてみてください。

どろどろ揚げかす油との格闘その2
まるでモカジャバオレオクッキー入りアイスクリームのようなプリン状石鹸が完成した!
一斗缶の下によどむ謎の使用済みドロドロ油 揚げかすパン粉など不純物がたっぷりだったし、元が業務用てんぷら油なので酸化防止剤のトコフェノールやシリコーンのおかげなのか、熱酸化で出来つつあった高分子物質のおかげか、プリリーンとしてすごく弾力がある。
パン粉がどろりとおちるドロドロ油
地元文化センターの名品プリン石鹸の色との違いは一目瞭然で、まさにモカジャバそのものである。

モカジャバを約5gほどを、約70gのお湯でときスポンジでジャバジャバと泡を立てると切れの良い泡が立った。
ホットプロセスでケン化をさせている途中の写真 すごい色をしている お湯をたすと白い筋が発生使い心地は文化センター名品プリンと変わらない。シンクもきれいすっきりである。油汚れも変わらずにきれいにしてくれた。
しかしながら濾す事ができなかった揚げかすのまる焦げ黒粒がやはり存在している。だからはじめにも書いたような「モカジャバオレオクッキー入りアイスクリーム状態」の石鹸なんだけど、すっかり炭化した焦げ粒はどうしても下水直行となるんですね。だが普段の洗いものにより、下水に流れてしまう固体の中の一部として考えると少しだけなら許せるかもしれない。ここらが難しいところ・・・悩みの種だ。たとえば研磨剤が下水に流れていく程度と思えばいいのだろうか?それに粒入りコーヒー豆石鹸よりは粒は少ないのだ。ううーむ。実はなにも添加しないプレーン石鹸が、環境にとっては一番良いという事実がよく理解できる。
スクラブいりコーヒー牛乳のような色をした石けんのたねスクラブいりコーヒー牛乳のような色をした石けんのたね
色の付着はどうだろう?真っ白なふきんをモカジャバ溶液(ぬるま湯で約10%濃度)に浸して洗い、よく濯ぎ、お日様に当ててよく乾かした。(石鹸で洗ったら、お日様に当て乾かすことは大事です)結果は真っ白で色素の沈着はない。モカジャバ色に変色しちゃったら困るぞ!と心配だったのである。しかしながら、文化センター名品プリンの色素も今まで洗濯物についた事はない。良く濯ぐというポイントをしっかりと守れば良いわけだ。しかしオレオクッキー風焦げ粒の問題は下水処理施設にお任せしないとならない。 厳密に言うとよろしくない。漉せない大量のドロドロ使用済み油は、油かす肥料に変えた方が良いような気がする・・・

どろどろ揚げかす油との格闘
日本の族議員と言われる人たちのトンマな人間関係のような、ドロッドロの揚げかすだらけの古い油が、一斗缶の下によどんでいた。(飛躍した比喩で、古い油の方がかわいそうだな。)これは上部の揚げかすが含まれない油の部分を取り除いて、最終的に下に貯まっていた部分である。
一斗缶の下によどむ謎の使用済みドロドロ油 何とかしなければと春江さんと共に挑んだ。上部の油はすでに洗濯石けんにと変身してくれた。においがすごいだろうと覚悟を決めていたためか、そんなにひどく感じないのはなぜだろうか?
パン粉がどろりとおちるドロドロ油
こんな古い油は未だかつて見た事がなかった。よくよく観察してみると、パン粉のようなものが黒く炭化している。とにかくツブツブがたくさん見える。さわると病気になりそうだと怖いイメージをお持ちの方も多いと思うが、油は酸化しても毒物には変化しないのだ。ただひたすら不快な物体になる。

200グラムの濾せない泥んこ油に対して、150グラムのお湯を注ぎ、カセイソーダを30グラム入れて、弱火にかけ、更にお湯を差しながら、ケン化させていった。
ホットプロセスでケン化をさせている途中の写真 すごい色をしている お湯をたすと白い筋が発生この油の状況を日本食品分析センターへ説明すると、とても丁寧に質問に答えてくれて、感動と感謝の連続であった。
油脂化学の本には、油の劣化が最終的段階になると、酢酸とギ酸が発生してくる、とある。しかしながら、実はそこまでいくのは本当に最終段階なのだそうだ。酸化の最終段階は温めても溶けない、真っ黒な固まりとなるという。つまり水素原子がどんどん飛んで行ったら、次に形を安定させるために新しい物質へ結合が変わるのだ。したがってまだこの泥んこ油は酸化の最終段階ではない。石けんにできるのだ!
しかしながら、濾す事ができないのであまりに不純物が多すぎる石けんのたねだ。パン粉入りスクラブ石けんとなるのか?
スクラブいりコーヒー牛乳のような色をした石けんのたね
熱を加えてお湯をたし、とにかく2日もかきまぜてある。これを使用した場合、下水にこのパン粉を流す事になってしまうのが心配である。力を入れて粒が少しでも小さくなるようにしたが、豊富な炭水化物入りだ。木炭や竹炭ではなくてパン粉炭も入っている。下水処理施設の整った地域なら多少の富栄養化の液体を流しても処理機能が働くが、残りの泥んこ油には石けんではない別の再利用法を考えないとだめだろうか?現在とても悩んでいる。


ロバート・キャパ展で考えたこと
キャパの写真展が再び東京大丸デパートで開催され、大勢の人が詰めかけていた。
スペイン内戦の「死にゆく瞬間の民兵」やノルマンディ上陸作戦の海岸での瞬間をとらえた報道写真家のロバート・キャパ(本名アンドレ・キャパ)ロバートという仕事上の名前は、恋人でマネージャーであった秘書のゲルダ・タローさんが考え出したものというエピソードはとても有名である。私soapmakerは彼女のポートレートを見た時、知性あふれる美しい顔だなあとしきりに感心した。ところが悲劇が起き、この素晴らしく優秀なマネージャさんは、スペインの内戦で戦車に轢かれて死んでしまうのだ。あまりに突然に、戦車という戦争の武器によって大切なパートナーを失ったキャパは、カメラを持ってさらに危険な前線のまっただ中へ出向いていく。戦争の事実を記録し続け発表した。日本にも来て、素晴らしい写真を撮影している。しかしながらキャパは、41才の時ベトナム戦争取材中地雷を踏んで死んでしまう。私soapmakerが「ちょっとピンぼけ」というキャパの手記を読んだのが1990年。この本は私が生まれる7年も前に出版されていて、日本語に訳された初版は文藝春秋の文春文庫で1979年5月に初版が発売されて以来のベストセラーであり、カメラマン憧れの(この言い方は語弊があるが)宝物のような書である。
キャパはマグナムフォトの創設者でもある。はじめてカメラマンのクレジットつまり著作権を明らかにし、写真家という職業を確立させた人なのだ。
ロバート・キャパのポートレートはとてもかっこいい。弟さんのコーネルさんが撮影した手を横顔に当てつつこちらを微笑みながら見返す写真はとても有名だ。ハリウッドの男優だと説明されても納得してしまうだろう。
これほどドラマチックな生き方はないと言えるほど、全てがちょうどよく揃っていた人。とにかく何からなにまでかっこいいカメラマンなのであった。
と、こんなに長く、ロバート・キャパのかっこいいという説明をしてしまった。でもこの事実は曲げる事はできない。本当にかっこいいから。
しかしながら、本日の展示会場で強く思ったのは、彼の仕事をこんなにかっこよく演出しないで!という思いであった。彼がパリ解放時に撮影した、群衆心理の恐ろしさをとらえたあの写真が展示されていなかった。なぜだろう?そのカットは、パリの解放時ナチスドイツに協力した女性がアタマを丸坊主にされて、ナチス兵士との赤ちゃんを抱きながら追放されていくシーンのものだ。問題の写真は「ちょっとピンぼけ」の文庫中でもはじめの見開きに出てくる写真で、怖いシーンなのである。つまりは、報復のシーンとも言える写真で、戦争に勝った方が今度は負けた方にナチスドイツが行ったのと同じことをしているのだ。程度は雲泥の差かもしれないが、女性を取り巻き、おそらくは罵声を浴びせて、石でも投げつけている人もいただろう。笑って蔑んでいる人々の表情がとても恐ろしい。ロバート・キャパはどんな思いでこのカットを撮影しただろうか?彼は戦争の悲惨さをいつもいつも目の当たりにしていた。戦争の勝利で人間はどうなるのか?を写真で記録した人なのだ。このカットがなかったので、かっこ良さだけが目立った写真展となって、とてもとても残念である。もちろん写真は当然素晴らしいものばかりだ。でも、「ぜったい勘違いしないように!」とロバート・キャパは天国で、私たちに叫んでいるはずだ。

すごいぞ!チッキンソープ
材料:1.鳥のもも肉をローストする際に、ジュワジュワしたたり落ちる肉汁と共にフライパンに貯まった脂を50グラム(たまたまこの分量が貯まっただけですが)
左に噂のチッキンソープ、右はいつもの洗濯石けんキッチン用現在2つを常備です 2.湯冷まし水18グラム(微妙な分量ですが、だいたいでOKです)
3.苛性ソーダ6.5グラム(微妙な量ほど普通のお料理量りでは量りにくいですが、自信満々で量り器と、にらめっこすれば大丈夫です)
3,4回チッキンソープをスポンジに馴染ませると・・・
上記の材料を「たらみのゼリー」型に入れて、ステンレスのスプーンでグルグルかき混ぜ、手首に限界が来たらかき混ぜるのを止めて、そのまま室温で2週間熟成させてください。★ご承知のとおり、鳥の脂は常温で固体なので、湯煎で溶かしてアルカリ溶液とまぜまぜしてくださいね★これ書き忘れておりました。


鳥の脂が貯まったら、石けんにしてしまいたい!この欲望を果たせた時はとてもうれしくてちょっと涙ぐんだ。チッキンソープの使い心地はすこぶる良い。細かくて粘り強い泡が長く保たれるので、食器だってシンクだって、こーんなにきれい!魔法みたい!(おいおいシンク、見えないぜ!)
粘りづよい泡がよく出てきます。スポンジにチッキンソープの泡をあわ立てている様子
とってもきれいなアイボリーカラーで奥さんの気分はルンルン♪うんざりする毎日の食器洗いも楽しくって、鼻歌も出ちゃうくらい!
ちょっと黒コショーの効いた香りは、(下味に塩コショーをしていたので)ピリピリと嗅覚を刺激して、本来の洗いものがもたらす緊張感を演出、サポート。それになんてったって、思わず手をつなぎたくなるやさしい使い心地。これは世界中の奥様にぜったいおすすめ!ぜひ試してみて!チッキンソープで洗ってください♪油汚れにィーチッキン♪
「もうやめーい!」とそろそろ怒鳴られそうなので、ここら辺で止めておきます。
グリセリンとアルコールを
食器用洗剤CMのコピーをちょっと拝借して、大変失礼しました。でもホントに重宝しています。ちなみに8%弱のディスカウントです。鶏肉油総量の13%の苛性ソーダ、37%の水で、ほど良く出来上がります。ご報告まで。(2002年初っぱなのひとりごとでした。これかいな?)


soapmakerのひとりごと2001年下半期のページも読んであげる 2001年の終わりに優しいおとな(?)その1よく(良く)生きることとは?失敗は成功のもと?ヒキガエルくん、戻ってきて!チャトウチャック市場の石けん使用ルポ博物館で見た一枚の写真チャトウチャック市場のsoapmaker世界最大の市場へ森林公園から大都市へ果物王国ハプニング−異国の病院のつづきハプニング−異国の病院

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