みらい対談 第1回 松田潔昌
本日は、外資系金融機関のヴァイス・プレジデントであり、米国公認会計士の立場からザックリと質問に応えていただきました。
茂木:日本の不動産業界は大きく変貌を遂げなければならないと言われておりますが、外資系・金融機関の第一線にいる松田さんから見て、どのように思われますか?
松田:既にかなりの変貌を遂げました。一言で言えば、5〜6年前から不動産の投資商品化が、法の整備、外資マネーの日本進出、不良債権処理等によりかなりのスピードで進んでいます。不動産は今や株、債券、預金といった投資商品と同等なものになりつつあります。
具体的には、家賃収入が株の配当、あるいは債券で言えば金利に相当します。今までに投資商品化されている不動産は、オフィスビル、住居、商業施設、ホテルと多岐に渡っており、今後ともその種類・数は一段と増えるでしょう。
なぜなら、家賃などの収入を生み出す不動産であれば基本的には何でも投資商品になりえるからです。このように考えると、日本の潜在的な不動産投資商品市場は無限です。世界的な金余りと魅力的な投資先の欠如は、この巨大な日本の潜在的不動産市場の流動化に今後とも大きく働きかけるでしょう。
現に、アメリカ、ヨーロッパ、シンガポール、香港といった潤沢な資金力を誇る海外の投資マネーは、今もなお日本の不動産投資に積極的です。ひょっとすると、現在みなさんが毎月支払っている賃貸マンションの家賃は、アラブの大金持ちの資金を運用しているスイスのファンドなどに流れているかもしれません。
茂木:今の日本は景気が悪く、悲観的に思う要素が多いと思いますが、今、我々は何をするべきなのか?そして、それが長期的にどのように有効な手段となるのか?
松田:景気には活気が大切です。景気が悪いのは活気がないからです。活気がないのは、今の日本人が夢を持たず、リスクを恐れ、新しいことにチャレンジしないからです。ビジネスの現場にいても、チャンスを直視せず、リスクにばかり目を向け、自分で責任を取りたがろうとしない人達がたくさんいます。そんな人生を送って、本当に楽しいでしょうか?
冷徹な計算のもとにリスクを積極的に取り、利益を上げている外国人をハゲタカと呼び、みすみすビジネスチャンスを逃し、ゆくゆくはリストラされる日本人に誰がなりたいでしょうか?
私の前職の外国人の上司も、マーケットの評判は必ずしも良くありません。しかし、彼の会社は着実に利益を上げ成長しており、人も羨むいい暮らしをしております。彼の成功の秘訣は、リスクのある事業に積極果敢に挑む勇気と知恵です。外国人である彼が異国の地である日本で成功できて、我々日本人ができないことはないと思います。
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