新刊紹介
    ひまわり社

挑戦! 教育実践練習問題 家本芳郎 1200円+税
小学校 自立を育てる基本的生活習慣のしつけ 編集 家本芳郎 1600+税
教師のわざ 3
 授業のアイデア 授業を楽しむコツ 3・4年
佐藤正寿
監修 家本芳郎
1600+税
教師のわざ 4 
 コピー資料 高学年の扉 子どもとつくる学級活動
及川宣史
監修 家本芳郎
1700+税
教師のわざ 5 
 授業のアイデア 授業を楽しむコツ 1・2年
蔵満逸司
監修 家本芳郎
1600+税
教師のわざ 6 
 授業のアイデア 授業を楽しむコツ 5・6年
古関勝則
監修 家本芳郎
1600+税
これは困った 保護者とのトラブル解決のヒント80例 家本芳郎編 1.600円
どう指導する 問題をかかえた子 小学校編 家本芳郎編 1.600円
どう指導する 問題をかかえた子 中学校編 家本芳郎編 1.600円
すぐ使える・すぐ役立つ 中学校 コピー資料集 監修 家本芳郎 1.800円




 挑戦! 教育実践練習問題
                         家 本  芳 郎 

「これはおもしろい!」遊び心で教育力がつく!
家本教育実践理論のエッセンスが練習問題になりました!
指導や人間関係に迷ったときや教具などについての知識を得たいとき、「遊び心で、楽しく」解いてください。「目からうろこ」の解答。問題を解くうちに、著者の懐広い人間性と造詣深い知識に指導のヒントが得られ、新しい視点が開けます。
「しつけの最優先課題」「ほめる・叱る」「嫌いな子がいる」「廊下でボール遊び」「居眠り」「『発問』と『質問』のちがい」「作品掲示」「セクハラ」「保護者との関係」「生徒総会」など75項目。本体価格1200円/四六判 240頁






 小学校 自立を育てる基本的生活習慣のしつけ

                              家 本 芳 郎 編

まえがき

 基本的生活習慣のしつけは声高に叫ばれ、その必要性はだれもが認識していはいるが、家庭の教育力に衰えが目立ちはじめ、その実効性に陰りが生じている。
 そうした状況に危機感を抱き、学校・家庭での子どものしつけに、少しでも役立つ資料をと、本書の刊行を企画した。
 第1章は「健康生活・食事の習慣」など、健康な体をつくるに必要な基本的なしつけをとりあげた。健康な身体に健全な心が宿るからである。
 第2章は「学校生活・家庭生活・地域生活」において、規則正しい生活のできるしつけをどうするかについて触れた。規則正しい生活とは、しぜんのリズムにそった生活スタイルをいう。
 第3章は「家族・人との交わり」についてとりあげた。人と交わる力を失いつつある現代の子どもに、どうその基本的な力を育てるか、その秘訣を詳述した。
 第4章は「ものにたいする態度・金銭にたいする態度」など、ものを大切にすることのできる力をどう子どもに育てるか、例をあげて紹介した。
 本書の特徴は、こうしたしつけをあたまごなしに子どもに押し付けるのではなく、子どもの自発性を引き出しながら、自覚的に自身の力になるよう身につけさせようと考え、「なぜ、このしつけが必要か」「どう子どもに説明するか」「いつごろまでに身につけねか」の項目をあげて解説した。
 さらに、その具体的なしつけ方については、学校と家庭、それぞれの立場で、どうすすめるか、豊富な事例を元にコンパクトにまとめた。これまでに類書のない画期的な本だと自負している。
 本書は、学校でのしつけにも活用できるし、家庭の子育てのテキストにもなる。
 本書はわたしのメル友に執筆を依頼した。そうそうたる執筆群像で、日本の良心的教育の山脈である。毎日の実践から導き出した具体例や方針は、かならずや子どものしつけに効力を発揮するに違いない。
 座右において、学校と家庭での基本的生活習慣のしつけに、少しでも役立てていただければ、幸いで
ある。                          執筆者代表  家本 芳郎


 
<目次>

まえがき
―――――――――――――――――――――――――――――
A 健康な体をつくることができる        
―――――――――――――――――――――――――――――
……………………………………………………………………………
 1 健康生活の習慣
  @ 決めた時間に起床できる           日置敏雅    
  A きめた時間に就寝できる            日置敏雅   
  B 洗顔・歯磨きができ              深澤五郎   
  C 髪を梳いたり整えたりすることができる     海上和子   
  D 衣服の着脱ができる             海上和子   
  E 外出から帰って手洗いやうがいができる    畑  顕   
  F 身体をつねに清潔にすることができる      澤野尚子   
  G 睡眠をとることができる            古関勝則   
  H 必要な休養をすることができる        佐藤俊一
  I 排泄の習慣が身についている         古関勝則   
  J 運動する習慣が身についている        馬見塚昭久   
  K 自分の体の調子が把握できる         海上和子   
……………………………………………………………………………
 2 食事の習慣
  L 箸が正しく使える               深澤英雄   
  M 食の習慣が身についている            姫野賢一   
  N 偏食なく食べることができる         馬見塚昭久   
  O 食事のマナーを守ることができる        塚田直樹   
  P 間食のマナーを守ることができる       米沢久美子   
……………………………………………………………………………
―――――――――――――――――――――――――――――
B 規則正しい生活ができる         
―――――――――――――――――――――――――――――
……………………………………………………………………………
 1 学校生活における習慣
  @ 遅刻しないで登校できる          深澤五郎   
  A 学校日課時間を守って行動できる      佐藤正寿   
  B 忘れ物しないことができる          畑  顕   
  C 静かにすべき時は静かにできる       長塚松美   
  D 学校のきまりを守ることができる      山中伸行   
  E 人の話を聞くことができる         石川創未   
……………………………………………………………………………
 2 家庭生活における習慣
  E テレビ・遊びと勉強時間の区別ができる   佐藤正寿   
  F テレビやテレビゲームの時間を決めて守る  古関勝則   
  G 計画にしたがって学習することができる   畑  顕   
  H 後片づけができる             海上和子     
  I はきものをそろえることができる      日置敏雅    
  J お手伝いすることができる          山中伸行   
  K 明日の準備ができる            松本順子   
  L 読書の習慣が身についている        深澤英雄    
……………………………………………………………………………
 3 地域生活における習慣
  M 交通安全に気をつけることができる     澤野尚子   
  N 危険な遊びをしないことができる      松本順子   
  O 危ない人への警戒心をもつことができる   佐藤俊一    
  P 決められた時間に帰ることができる     澤野郁文   
  Q 公共場所にふさわしい行動ができる     石川創未   
―――――――――――――――――――――――――――――
C 人と交わることができる        
―――――――――――――――――――――――――――――
……………………………………………………………………………
 1 家族との交わりの習慣
  @ 家族と挨拶できる             長塚松美   
  A 親のいいつけを守ることができる      佐藤正寿    
  B 家族と団欒ができる            古関勝則 
  C 客や訪問者への応対ができる        佐藤俊一 
  D 外出する時のマナーを守ることができる   塚田直樹 
……………………………………………………………………………
 2 人との交わりの習慣
  E 人と挨拶できる             米沢久美子   
  F 返事ができる               石川創未  
  G 正しい言葉遣いができる          山中伸行  
  H イエス・ノーが表現できる         長塚松美  
  J 友だちと仲良くできる           松本順子 
  K 訪問のマナーを守ることができる      澤野郁文 
  L 人との約束を守ることができる       松本順子 
  M 電話のマナーを守ってかけることができる  畑  顕 
  N 携帯の正しい活用ができる         佐々木智光 
  O 「チャット」「メール」が正しく使える  佐々木智光 
―――――――――――――――――――――――――――――
D ものを大切にすることができる      
―――――――――――――――――――――――――――――
……………………………………………………………………………
 1 ものにたいする態度
  @ 紐が結べる                澤野尚子 
  A ものを大切にあつかうことができる     佐藤正寿 
  B 整理整頓することができる         姫野賢一 
  C 自他のものを区別することができる     山中伸行 
  D 借りたものは返却することができる     長塚松美 
  E 公共物を大切に扱うことができる      塚田直樹 
  F 自然環境を大切にできる           深澤五郎  
……………………………………………………………………………
 2 金銭にたいする態度
  G 金銭の価値を理解できる          松本徹子
  H 無駄遣いしないで有効に使うことができる  石川創未
  I お金の貸借のマナーを守ることができる   姫野賢一 

……………………………………………………………………………
 解説




 教師のわざ 3

  
授業のアイデア
        授業を楽しむコツ 3・4年


                                 佐藤 正寿 著 

 <監修のことば>

 教育の目標を現実化するには具体的な指導を必要とする。そのとき求められるのが指導のわざである。このシリーズは、日本の教師のすぐれたわざを広く紹介するために企画した。

 本書の佐藤正寿先生は、よく分かる楽しい授業の創造をめざす全国レベルの実践家である。真摯に学び、豊かに創造し、その知見をもってわざを磨き、柔軟に指導するという、これほどの教師はいないだろう。本書を読めば、授業の疑問も悩みも一挙に解消し、明るい見通しと具体的な手だてを得ることができる。必読の書と信ずる。




  教師のわざ 4

 
コピー資料 
     高学年の扉 子どもとつくる学級活動


                                    及川 宣史 著

 <監修のことば>

 教育現場には、多くのすぐれた指導のわざが蓄積され、日々、琢磨されているが、それが普及することなく、ときに埋もれてしまうこともある。そうしたわざに光をあて、日々の教育に役立ててもらおうと、このシリーズを企画した。

 本書はまさに、その画期的な著書である。学級活動の資料が、自主的な学級づくりの文脈にそって、系統的に、しかも 創意豊かに提起されている。学級指導の具体的なわざが、これほど明らかにされた著作は、これまでにない。本書の資料を活用することで、高学年に求められる知的で行動的な学級づくりが可能となろう。



  教師のわざ 5             2004年11月刊行 

 
授業のアイデア
       授業を楽しむコツ 1・2年


                                    蔵満 逸司 著

 <監修のことば>

教育現場には、多くのすぐれた指導のわざが蓄積され、日々、琢磨されているが、それが普及することなく、ときに埋もれてしまうこともある。そうしたわざに光をあて、日々の教育に役立ててもらおうと、このシリーズを企画した。

 蔵満逸司先生の名前を知らない人はいない。蔵満先生が管理する「小学校教師用教育関連総合リンク集」は日本最大級、80万人の訪問者がある。この成功は、蔵満先生が知る人ぞ知る授業の達人であることに因る。その授業の特質は子どもを知悉した緻密さと遊び心にあふれた柔軟さにある。本書には、その授業実践の秘伝が公開されている。読むうちに、授業の悩みは一挙に解消され、授業の展望に明るい光を見出すことになろう。



  教師のわざ 6            2004年12月刊行

 
授業のアイデア 
       授業を楽しむコツ 5・6年


                                    古関 勝則 著

 <監修のことば>
教育現場には、多くのすぐれた指導のわざが蓄積され、日々、琢磨されているが、それが普及することなく、ときに埋もれてしまうこともある。そうしたわざに光をあて、日々の教育に役立ててもらおうと、このシリーズを企画した。

 古関勝則先生は、全国的な実践家であるが、生活指導はむろん、教科指導においても、その名は高く、授業の名人として尊敬されている。その作風は、すべての子どもが参加する、子どもを主体とする学びを創造しながら、よくわかる楽しい授業をめざしている。本書を座右にひもとけば、古関先生の良心的にして独創的な授業の奥義と、子どもとともに生きる教師の教育姿勢をも学ぶことができ、読者をして授業の達人へと導くことになろう。




 これは困った
    保護者とのトラブル解決のヒント80例


<まえがき>


 子どもたちは教師と保護者が仲良く手を結んで、教育の仕事にとりくんでほしいと願っている。にもかかわらが、近年、保護者と教師のトラブルが増えている。ふだんから協力しあう「共育の輪」を結ぶように努めていても、それでも、トラブルは発生する。
 トラブルにはいくつかの種類があり、なかには、ためにするいやがらせや教育の中立性を犯そうとする意図的なものもあって、その解決方法もいろいろだが、ここでは、日常的によく発生するトラブルをとりあげることにした。
 企画の段階で、教師と保護者との間にどんなトラブルがあるのか、教師・保護者を対象に調査した。重水健介先生の協力を得て、頻数の多いものから順に40例にまとめ、メール仲間の先生方に、希望する項目を書いていただいた。
 よく読むと、教師としては「困る」としていることのなかに、保護者ならとうぜんのことということも少なくない。よって、本書は、トラブルは「すべて保護者が悪い」のではなく、「教師が改むるべきことも多い」ととらえている。
 たとえば、「親を呼出して指導した」「保護者が文句をいってきた」こういう言葉がでてくるが、「呼出す」「指導する」「文句」といった権力的な態度を改めるだけでも、トラブルはかなり緩和されると考え、本書は、そのことを前提に、解決法を考えた。
 構成は、教師が保護者とのトラブルについて「困っている」ことをあげ、執筆者が「こう考えてみては」と、事態を分析し、ついで、「こうしたらどうでしょう」と解決への見通しを提案、その提案について、編者の「コメント」をつけた。
 保護者とのトラブルは多種多様な要因が交差し、相乗しているので、1つのトラブル例をとりあげただけでも、ゆうに一冊の本になるほどである。
 だが、本書は、あえて、コンパクトにまとめた。多忙化する現場教師の、即戦力となる座右の手引きとして、使いやすいようにと考えたからだ。
 保護者とのトラブルが発生したら、とりあえず本書を参考にとりくみながら、さらに深めようとする方は、その専門書を紐解けばいいだろう。
 本書が教師と保護者との「共育の輪」づくりに、いささかの参考になれば幸
いである。

                       編者 家 本  芳 郎


――――――――――――――――――――――
 ◆目次◆
――――――――――――――――――――――
 小学校  中学校
まえがき 家本芳郎
第1章 教師の指導をめぐって
 1 面談中、怒って帰ってしまった
 2 学校でやることだと協力を拒否
 3 すぐ校長や教育委員会に訴える
 4 町の有力者をかさに我を通す
 5 あの子のせいだと言いはる
 6 うちの子ばかり目の敵にしてる
 7 発熱を連絡しても迎えにこない
 8 けんかの裁きが不公平だと文句
 9 学級通信を発行停止させて喜ぶ
 10 わが子の言い分だけを鵜呑み
 11 過剰な要求をして困らせる
 12 不登校は教師の責任だと追求

姫野賢一
福島宣秋
長塚松美
石川創未
佐藤正寿
長塚松美
山中伸之
石川創未
姫野賢一
福島宣秋
塚田直樹
古関勝則

小川 悟
重水祐子
小川 悟
永長 繁
重水健介
山口 聡
重水健介
山口 聡
丹澤芳明
小川 悟
山口 聡
重水祐子
第2章 勉強や授業をめぐって
 1 点数・成績へクレームをつける
 2 宿題にいちいち注文をつける
 3 隣りのクラスと比較して抗議
 4 塾の意見を最優先にする
 5 受験を重視せよと授業に注文
 6 専科教師へ中傷・難癖をつける
 7 ひいきしていると中傷する  
 8 うちの子も発言したのにと抗議
 9 授業の指名の仕方が悪いと直訴

山中伸之
山中伸之
長塚松美
佐藤建男
福島宣秋
佐藤正寿
石川創未 
山中伸之
古関勝則

重水健介
永長 繁
永長 繁
重水健介
重水健介
小川 悟
丹澤芳明
重水祐子
重水健介
第3章 子どもの育て方をめぐって
 1 朝食について忠告しても無視 
 2 極端に過保護の保護者がいる
 3 飲酒して暴力をふるう保護者
 4 靴隠しのあと登校させない
 5 何かと理屈をつけて休ませる
 6 家庭のしつけを教師に依頼
 7 なぐっていいからと暴力を容認
 8 つきあうなと友人関係をこわす
 9 校費を滞納しても新車を購入

佐藤建男
山中伸之
古関勝則
佐藤建男
佐藤俊一
佐藤俊一
山中伸之
石川創未
長塚松美

重水健介
重水健介
重水健介
重水健介
重水祐子
永長 繁
丹澤芳明
小川 悟
山口 聡
第4章 社会的なマナーをめぐって
 1 子どもや保護者の前で教師批判
 2 年下なのに生意気だと教師批判
 3 結婚もしていないのにと批判
 4 訪問中、TVを見ながら対応
 5 教師の服装や髪型を批判 
 6 授業参観で私語・携帯を使用
 7 授業中電話で呼出し暴言
 8 わが身にふりかかると大騒ぎ
 9 けがをさせても相手に謝らない
 10 時間に関係なく電話してくる

石川創未
長塚松美
古関勝則
佐藤正寿
石川創未 
山中伸之
佐藤建男
塚田直樹
佐藤建男
山中伸之

丹澤芳明
重水祐子
小川 悟
重水健介
山口 聡
重水健介
山口 聡
丹澤芳明
永長 繁
小川 悟
解説 家本芳郎

――――――――――――――――――――――
 ◆執筆者◆
――――――――――――――――――――――
家本 芳郎
 全国教育文化研究所

石川 創未
 栃木県塩谷郡栗山村立栗山小学校
 
小川 悟
 神奈川県三浦市立上原中学校
 
古関 勝則
 福島県福島市立金谷川小学校
   
佐藤 俊一
 山形県山形市立金井小学校
  
佐藤 正寿
 岩手県水沢市立水沢小学校
  
佐藤建男
 東京都足立区立中島根小学校
 
重水 健介
 長崎県長崎市立三重中学校

重水 祐子
 長崎県長崎市立小江原中学校
 
丹澤芳明 
  神奈川県横須賀市立公郷中学校
  
塚田直樹
 群馬県太田市立沢野小学校 (独)国立特殊教育総合研究所(長研)
 
永長 繁 
 全国教育文化研究所員 
 
長塚 松美
 神奈川県横須賀市立森崎小学校
 
姫野 賢一 
 大分県日出町立大神小学校
 
福島 宣秋
 岐阜県加茂郡八百津町立久田見小学校
 
山中 伸之 
 栃木県下都賀郡壬生町立稲葉小学校
 
山口 聡(やまぐち さとる) 
 神奈川県横須賀市立長沢中学校

 


                                        
  



   小学校編

  どう指導する 問題をかかえた子 100事例
                                           トップ

                 まえがき

 学級を担任すると、子どもたちはいろいろな問題をおこす。もともと、問題をおこすから子どもと言うのである。問題がおこったら「やってくれましたか」と破顔一笑してとりくめばいい。「困った」と、頭を抱えるから暗く落ち込んでしまうのである。
 問題はないほうがいいが、あるからといって、めげることはない。別に担任の指導が悪いから問題がおこったのではないからだ。多くは、家庭崩壊にみるように、学校の外でつくられた問題なのである。
 だからだろう。今日の子どもの問題行動は複雑である。見た目で判断したり、現象にとらわれたりすると、失敗する。
 まず、その問題行動を分析し、方針を立てて指導することが求められる。この「分析し方針を立てる」作業をおろそかにすると、後悔することになる。問題行動の指導の失敗は、この「初期化」のつまずきに端を発している。

 問題行動の指導はむずかしく、その一つを解説しただけで一冊の本になるくらいの、膨大な情報量がある。たとえば、「盗癖をどう指導するか」を解説するだけで、ゆうに一冊の本ができるほどである。いや、一冊では書き尽くせないかもしれない。小説「レ・ミゼラブル」ほどの大著が必要である。
 しかし、ここが教育のおもしろいところで、別の立場から盗癖の指導について述べれば、わずか三文字ですむ。
「愛だよ」
 この一言で言い尽くしてしまう。
 ただし、本書では「拳固だよ」と言う言葉に代表されるような叱責・処分のみの管理的方法は採用しない。そういう指導のあることは否定はしないが、本書からそのことを期待したいとすれば、それはお門違いである。別の本を求めてほしい。本書は、がんこに「拳固」以外の、最善の指導方法をとりあげている。
 
 現場は忙しいから子どもの問題行動のたびに一冊の本をひも解く余裕はない。さりとて「愛だよ」では、分かる人には分かっても、指導の具体が浮びあがってこない。 
 そんなときに、問題行動についての簡便な手引書があればいい、と思った。漢和辞典にも大辞典・中辞典・小辞典・豆辞典があるように、問題行動の指導にも小辞典・豆辞典のような簡便な手引書があってよいのではないか。
 そんなことから本書を企画した。
 とりあえず、本書によって、指導の「初期化」をおこない、さらに、必要に応じて、中・大の専門書を読めばいいと思う。

 本書は、わたしのメール友だちに執筆を呼びかけ、書いていただいた。
 最初に「今、困っている子どもたちの問題行動」を書き出してもらった。100例ほど集まった。さらに、そのなかから、緊急50例を選んでもらい、同一事例にたいして二人の教師に書いてもらった。
 二人の教師の指導例を読むと、二人がほぼ同じとりくみにみえる場合と、まったく異なる場合とがある。前者はそのとりくみがほぼ真理であることを物語り、後者は指導の多様性を物語るものと解釈できる。
 いえることは、本書の事例は、現在、日本の教師が当面している最新の、全国的な子どもたちの問題行動だということである。
 
 本書のさらなる特徴は、これまでに類書のないことだ。簡便ながら、内容は充実している。執筆陣には、今考えられる全国最高の実践家が結集しているからだ。綺羅星のごとくである。
 本書が、現場多忙のなか、続発する問題行動の指導に、いささかの参考になれば幸いである。
                                  家本 芳郎


目     次             執 筆  者
A きまり違反
 1 茶髪する子ども     
 2 不要物をもち込む子ども 
 3 化粧をする子ども
 4 暴力をふるう子ども  
 5 いじめる子ども 
 6 ガムや菓子を食べる子ども
 7 学校や地域で盗癖のある子 
 8 お金使いの激しい子ども 
 9 悪事を認めない子ども        
平塚 昭二  海上 和子
畑   顕  海上 和子
澤野 郁文  海上 和子
古関 勝則  海上 和子
佐藤 建男  古関 勝則
米沢久美子  澤野 尚子
古関 勝則  長塚 松美
米沢久美子  深澤 五郎
佐藤 正寿  米沢久美子
B 対人関係
 1 友だちとうまくいかない子 
 2 意地悪する子ども  
 3 友だちに嫌われる子ども 
 4 いじめられたと思い込む子
 5 中心でないと気がすまない子
 6 陰口、中傷をいう子ども
 7 子ども同士では話せない子
 8 先生によって態度を変える子
 9 親の前でよい子を演ずる子  
佐藤 俊一  佐々木智光
古関 勝則  米沢久美子
古関 勝則  長塚 松美
古関 勝則  米沢久美子
米沢久美子  石川 創未
石川 創未  澤野 尚子
海上 和子  澤野 尚子
澤野 郁文  深澤 五郎
佐藤 建男  石川 創未 
C 発達のもつれ
 1 教師の指示に従順すぎる子
 2 やる気のない子ども
 3 うそをつく子ども
 4 自分のことしか考えられない子
 5 好きなことしかとりくめない子 
 6 感情をコントロールできない子 
 7 わがままな子ども 
 8 幼稚な子ども 
 9 謝れない子ども 
 10 結果に満足しないとヒステリー
 11 元気がない子ども
 12 怠学的な子ども
古関 勝則  海上 和子
佐藤 俊一  古関 勝則
佐藤 正寿  石川 創未
佐藤 正寿  石川 創未
長塚 松美  深澤 五郎
佐藤 建男  畑   顕
佐藤 正寿  石川 創未
石川 創未  長塚 松美
海上 和子  石川 創未
米沢久美子  横田 嘉代
佐藤 正寿  米沢久美子
澤野 郁文  山中 伸之
D 学級活動
 1 そうじをサボる子ども
 2 教室からいなくなる子ども
 3 教室や廊下で奇声を発する子
 4 係活動、日直をさぼる子ども
 5 行事に消極的な子ども
 6 蚊の泣くような声の子ども
 7 責任ある仕事を嫌がるくせに
 8 繰り返し確認しにくる子ども

畑   顕  佐藤 正寿 
古関 勝則  横田 嘉代 
及川 宣史  山中 伸之 
畑   顕  佐々木智光
佐藤 正寿  海上 和子  
佐藤 正寿  海上 和子  
澤野 郁文  及川 宣史 
畑   顕  海上 和子  
E 授業
 1 集中して話が聞けない子ども
 2 整理整頓のできない子ども
 3 授業中、立ち歩く子ども
 4 授業妨害の注意に反抗する子
 5 忘れ物の多い子ども
 6 授業中手遊びの多い子ども
 7 教室に入らない子ども
 8 私語の止まない子ども
 9 物を切り刻む子ども
 10 点数に異常にこだわる子ども
 11 学習意欲のまったくない子ども
 12 提出物を出さない子ども 

佐藤 建男  佐藤 正寿
須藤 史晴  海上 和子
古関 勝則  横田 嘉代
佐藤 建男  米沢久美子
畑   顕  塚田 直樹
須藤 史晴  石川 創未
平塚 昭二  及川 宣史
佐藤 建男  佐藤 正寿
及川 宣史  平塚 昭二
米沢久美子  山中 伸之
塚田 直樹  山中 伸之
佐藤 建男  佐藤 俊一 






   中学校編

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目     次             執 筆  者
A 規則違反 
 1 タバコをすう子ども
 2 茶髪する子ども
 3 ナイフをちらつかせる子ども
 4 化粧をする子ども
 5 ピアスをする子ども
 6 異装の子ども
 7 携帯を持ってきて使う子ども
 8 暴力をふるう子ども
 9 学校施設を破壊する子ども
 10 外泊する子ども
 11 性的逸脱する子ども
 12 ガムや菓子を食べる子ども
 13 学校や地域で盗癖のある子ども
 14 深夜遊びをする子ども
 15 反抗的な子ども
 16 悪事を認めない子ども
A 規則違反 
池田  修  白澤 章子
池田  修  三橋 政信
池田  修  重水 健介
重水 祐子  池田  修
池田  修  川端 成實
小川  悟  池田  修
丹沢 芳明  池田  修
小川  悟  池田  修
重水 祐子  池田  修
池田  修  橋本 尚典
白澤 章子  三橋 政信
丹沢 芳明  重水 健介
永長  繁  三橋 政信
小川  悟  福井  司
小川  悟  近藤 賢司
丹沢 芳明  福井  司
B 対人関係
 1 友だちとうまくいかない子 
 2 意地悪する子ども  
 3 友だちに嫌われる子ども 
 4 いじめられたと思い込む子
 5 人を不愉快にする言い方をする子
 6 陰口、中傷をいう子ども
 7  親に中傷する子ども
 8 排他的な私的グループをつくる子   
B 対人関係
丹沢 芳明  重水 祐子
永長  繁   重水 健介
山口  聡  橋本 尚典
山口  聡  永長  繁
小川  悟  近藤 賢司
近藤 賢司  中村 聖子
山口  聡  重水 健介
丹沢 芳明  重水 祐子
C 発達のもつれ
 1 先生によって態度を変える子ども
 2 やる気のない子ども
 3 自閉的な引きこもる子ども
 4 自傷行為を繰り返す子
 5 自分のことしか考えられない子
 6 手紙中毒の子ども
 7 幼稚な子ども 
 8 親の前では「よい子」を演ずる子
 9 感情をコントロールできずキレる子 
 10 子ども同士では話せない子
C 発達のもつれ
川端 成實  福井  司
重水 祐子  永長  繁
永長  繁  重水 健介
中村 聖子  福井  司
小川  悟  重水 健介
丹沢 芳明  重水 健介
小川  悟  近藤 賢司
山口  聡  中村 聖子
小川  悟  重水 祐子
山口  聡  重水 健介
D 学級活動
 1 整理整頓のできない子ども
 2 そうじをサボる子ども
 3 教室からいなくなる子ども
 4 行事に消極的な子ども
 5 蚊の泣くような声の子ども
D 学級活動
山口  聡  永長  繁
丹沢 芳明  重水 祐子
山口  聡  重水 健介
丹沢 芳明  重水 祐子
山口  聡  永長  繁  
E 授業
 1 授業中、立ち歩く子ども
 2 授業妨害で注意すると反抗する子
 3 忘れ物の多い子ども
 4 教室に入らない子ども
 5 私語の止まない子ども
 6 点数に異常にこだわる子ども
 7 ノートを取る気がない子ども
 8 アッという間に終わる子
 9 屁理屈をこねる子ども
 10 極端に字の汚い子
 11 学習意欲のまったくない子ども
E 授業
川端 成實  重水 健介
重水 祐子  川端 成實
丹沢 芳明  川端 成實
川端 成實  山口  聡
重水 祐子  川端 成實
丹沢 芳明  福井  司
中村 聖子  丹沢 芳明
中村 聖子  近藤 賢司
山口  聡  福井  司
小川  悟  中村 聖子
小川  悟  永長  繁





 中学校
 すぐ使える・すぐ役立つ コピー資料集
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 1800円   2003年7月刊行
 
   <監修のことば>

 学級活動のあらゆる領域を網羅した、アイデアあふれる、楽しい教材集が求められていましたが、ここに、そのスペシャリストを得て、本書が誕生しました。今日、教育現場はきわめて多忙で、「ああしたい、こうしたい」と思っても、なかなか着手できない状況にあります。そうしたなか、本書は、学級指導の、簡便にして強力な「助っ人」として、子どもたちの興味と集中をつくりだす教材となるでしょう。座右において、 ぜひご活用ください

     章      項        目  執筆者
この本の使いかた           池田  修
第1章
学校生活
学校ってどんなところ
学校生活の日課
この1年こんな活動を
こんな時、どの先生に
学校生活の日課
この1年こんな活動を
こんな時、どの先生に
校則チェック
山口  聡
第2章
学級活動
こんな学級をつくろう
学級組織をつくろう
学級の組織をつくろう(班カード)
委員会と委員の仕事
係活動を豊かに
自主活動で楽しく生き生きと
掃除分担と自己評価
KJ法Tゲームで学級目標をつくろう
学級旗をつくろう
学級開きでスタート
学級じまいで1年間を
学級じまいで1年間を
ミニ誕生会
運動会・体育祭種目決定と練習
応援・応援合戦のアイデア
文化祭・・学級劇をつくろう
生徒会憲章をつくろう
身近にでlきるボランティア
身近にできるボランティアクイズ
権利の熱気球 近藤賢司
町で障害にある人と出会ったら 近藤賢司
46 学期末の振り返り 近藤賢司
47 学期末学級の振り返り 近藤賢司
48 行事寄せ書きカード
近藤 賢司
学級日誌の書き方
原案の作り方
学級総会のすすめ方
グループの話し合い方
教室常備 ミニ原稿用紙
毛利  豊
第3章
学習
学習チェックリスト
どんな教科? どんな先生?
私の授業方針
定期テストの学習計画
家庭学習記録表
学びの友一覧
得意科目をつくる10のポイント
苦手科目の作り方
ノートの使い方チェック<入門編>
教科担任通信簿
自分でつける通信簿
教科二者面談
先生方へお礼のメッセージを送ろう
山口  聡
教科学習法 国語 毛利  豊
教科学習法 社会 丹澤 芳明
教科学習法 数学 重水 健介
教科学習法 理科 山口  聡
教科学習法 英語   後藤 博宣
第4章
進路
私の人生設計
学校生活における自分について
いろいろな観点から自分を分析してみよう
私の特色と人々の私hの期待
3つの玉手箱・あなたはどれを選びますか
職業について調べよう
将来性のある職業について調べよう
職業な対する見方考え方について検討しよう
高校について調べよう
希望進路を吟味しよう
将来の人生の生き方について考えよう
職場訪問をしよう(グループ活動にて)
永長  繁
第5章 
生活
自分史をつくろう
1週間の生活日課を計画しよう
生活改善の方針
あいさつ・マナーを考える
おしゃれの研究
趣味を楽しもう
おこずかいの使い方
余暇の過ごし方
部活動
夏休みの方針
山口  聡
第6章
友だち
友について語ってみよう
友だちの類義語
校則違反を見つけてしまった
友だちのつながりを考えてみよう
友だちの簡単な失い方
自分がされて嫌なことを他人にしてみよう?!
池田  修
第7章
性と身体
こうありたい身体モデルデータ
自分の身体をどれだけ知っているかな
よりよく頭の調子を整えるために
たばこは依存性の強い薬物
薬物を考える
性欲って何
自分の身体と出会うとき
ふれあいのあゆみ
性感染症が教えてくれるもの
避妊について
白澤 章子
第8章
アイデンティティ
大人になったかなあと思う瞬間
当たりまえだが、私は私である
自分は子どもだなあとかんじた瞬間
自分は日本人なんだなあとかんじた瞬間
青春度チェック
ことわざでかたろう
自己紹介をしよう
自分作りの方針
「断食」でわかること
わたくし、どのようにみえています
兄弟の損得
池田  修
第9章
家庭・保護者
3年三者面談のためのアンケート調査
進路決定をひかえて
家庭訪問のお知らせ
家庭訪問の日程について
家庭訪問事前アンケート
お子さんはいかがですか
保護者懇談会を成功させる20のポイント
保護者懇談会を成功させる21のポイント
どうぞよろしく
あなたの親ならなんという
親のきまり文句・殺し文句
重水 健介
第10章
遊び
さて、何のスポーツでしょうか
仕事の資格 4種類
筆箱の中身のチェック
池田  修
著者 紹介               

                           

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