ELEKTROGIGANTE since Oct. 2000 SF好きは電気巨人の夢を見るか? 〜DO SCI-FI FANS DREAM OF ELECTRIC GIANTS?〜
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elektrogigante出張版―もしくはゾイドのお仕事第2弾の事2002/12/20

 今回、縁あってゾイドウェブコミックにてCGを一体つくらせていただきました。
 公式ゾイドHP
 ZOIDS妄想ファイル『クァッドライガー』です。(CG本体は素人ワークによるお目汚しでスミマセンが、このFLASHはスゴイ!)

 今年の夏も終わりのころ、トミーの方とウェブコミック担当の方とカドゥとの3人で最初の打ち合せをしました。結果、今のゾイドに足りないのは原点のコンセプトか?デザインの新しさか?という議題のもと、「ゾイドの新機軸」というテーマにてつくることとあいなりました。

 モチーフとデザインに関してしばらく迷走した後に、ピンときたのが担当さんが描いたスケッチ(絶品!)の中にあったライオン型ロボでした。結局それをベースにGOサインが出て最終的にクァッドライガーとなった、私が惚れたそのデザインのキモは、頭部に色濃く残ってます。私が頭部に関してあとから”私の中の”ゾイドっぽくアレンジした点は、目〜額・後頭部をキャノピー式にしたのと、タテガミパーツにシールドライガーを髣髴させる段段状のディテールを加え、各部が展開するようにしただけであり、刺激的な頭部のシルエットはもとのスケッチのまま残ってます(プラズマディスチャージャーの設定は、特徴的なタテガミに意味付けをするために、設定とギミックを後付けしました)。

 元デザインの何がカドゥ的ツボをつきまくったかと言うと、何と言ってもその変化に富んだ面構成と、流れの多方向性! 今までの、というか主に新シリーズのゾイドのデザインはサジタル面に偏った、機体前後のみの流れだったために、側面図はサマになっていても、正面や天頂から見るとアレレ…?という2次元的デザインだったのが不満でした。それに対し、その元デザインはアキシャル面での上下左右の流れを持ち、三次元的に広がる、見る角度一つで表情がコロコロと変わる(であろうと思われる←だって元は平面画)リッチな面構成をしていた点にホレたのです。
 しかしこのデザイン、流れに変化が富むあまり、子供にとっては視線があっちこっちに行ってしまうために分かりづらく、”男玩”としてのゾイドにはまったく不向きなのも事実。まぁそもそもキット化はしないのでここではいいのですが、男玩ファクターを重んじるヒトの御眼鏡にはかなわないことウケアイ。でも系譜を同じくするデザインに食傷気味の人には、王道から外れた一抹のストレンジさ(面の軸やバランスを崩してます)とコミカルさ(顔のパーツの配置が人間っぽい)がオルタナティブとまではいかなくても、箸休めになる、もとい、それを目指してモデリングしました。

 ボディや四肢に関しては、元デザイン画がそもそもゾイドとして描かれたものではなかったために、ゾイド的ファクター(これまた私の中の、ですが)を補強するため、完全に私が作り起しました。ちなみに”ゾイド的ファクター”といいつつもフィーリング先行のものなので、言葉にしようとすると酸欠金魚と化してしましますが、言うならば”露出気味なやや野暮ったい内部機構(ex.アナクロなラジエーター、パイピングなど、ハイテクよりは重機の方向へ振った記号)”、”大きめな円盤型の関節と単純な関節軸”、”一方向のみで完全には被ってしまわない、隙間の多い(バイクのような)カウル”、などでしょうか?
 そして多分ゾイド的ファクターの対極にあるのが、ガンダム的(というかカトキ的)記号、つまり箱状を基本にフレームを完全に被ってしまうカウルや、平面から落ち込む穴、多重構造をした複雑な関節(MGやPGに顕著)などなど、なのでしょう。で、クァッドライガーはゾイドの原点回帰のニュアンスも含め、出来るだけ初期のゾイドのアロマを残そうとしたのですが…できあがって見ると、そこは世代のカルマで、顎や胸部ブロック、腰上面などにカトキ記号がちりばめられてました(だって使い易いンだモン!)。

 しかしキット化の予定も無く、商業的に直接結びつかないこの企画にGOを出したあたりに、ゾイドの明日に光が見えましたョ。バイオスフィアのごとく、新しい血と多様性がないとどんどん濁っていってしまうデザインというものに、素人でもいいから外部の意見をちょろっと入れてみようじゃあないかというその心意気に! 粋だ〜。(その点、某SEEDなんかいつまで近親相姦的な落とし子増やしていくのかと…。おヒゲ様が出た時には明るい未来を予感したのに! 結局コトナカレデザインに逆戻りなのか、G)
 …とそのアソビの在る方針にはスタンディングオベーションなのですが、しかし「そこでカドゥなのか」という点はに疑問が残りまくりdeath!

 最後に一言。公式サイトで妄想ならぬ暴走ファイルを展開してスミマセン > to all Zoid-lovers out there
 ひらに、ひらに。

追記1:
 ”4”の意味をもつクァッドの名前には

0 ライガーゼロ(まんま)
1 シールドライガー(名前に数値はつきませんが、初代ライガーということで)
2 ブレードライガー(同上)
3 トリニティライガー(言うまでもないですが、トリニティは3を意味してます)
 …の後にくる4番目のライガーという勝手な意味も密かに込めてます。ちなみに完成の直前まで、特徴であるタテガミとその機能から名称は「トロイダルメィン」でした。ライガー的記号は少ないので、ライガーの名を冠するのに躊躇したためもあったのですが、結局はわかりやすさ重視で「クァッドライガー」にしました。

追記2:
 首の付け根にある6個のキャップが生えてるユニットは、大電力を必要とするプラズマディスチャージャー用のサブジェネレーター兼逐電装置を想定。
 ゾイドのキャップは玩具としてのパーツ保持用以外に意味を持たせられるか、と妄想した時に、その形状からカドゥ脳内ではキャップはSMES(Superconducting Magnetic Energy Storage:超電導電力貯蔵装置)ということなってます。つまりゾイドの関節は全部リニア駆動で、瞬間的に大電力を消費するために、関節ごとにSMESが必要なのです。(断言か)

追記3:
 他のゾイドの設定がハードウェア主体なので、ひねくれもののカドゥはソフトウェア主体で攻めてみました。頭脳がメカ生体、でも身体は機械という設定にはまだまだ遊びようがあるかと思います。ちなみに「コアプレックス」の元ネタは、IBMの「シスプレックス」。

this page was last updated on 2003/07/03
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