犬嫌いの男が、一大決心、最近の治安の悪さに憂慮して、我が家に番犬を迎えることに。
犬種はドーベルマン!!
家族猛反対!!(何故なら全員犬嫌い) 妻はもっとかわいい犬を、子供らは絶対イヤ、.....と。
しかし全て無視。
かくして、愛すべき”kaiser"は、2月の寒い日我が家にやってきた。

さて、犬嫌いの夫婦の奮闘が始まる訳だが、あまりにも早く悲劇が、私たちを襲った。

”初代カイザー”は、二日目の夕方嘔吐と下痢、医者はパルボの診断、何も知らない私たちは本を見て唖然、”死”という文字が目に入る。大学の先輩の獣医師に聞いても、死亡の確率が高いとの答え。

祈りの日々。  軽い風邪なんだ、そう言い聞かせて。

5Kgの小さな彼は、3Kgまでその身を削り、闘った。 DOBERMANNらしく、KAISERらしく。

孤高のドーベルマン”初代カイザー”は、二日家にいただけで、発病後五日目の早朝、天国へ旅立った。
HIS CALL NAME IS KAISER
その無邪気な笑顔を、私たちの心に残して。
合掌。
それから、.......。

憔悴の私、傷心の妻のもとに、早春まだ寒い日、”二代目カイザー”は我が家にやってきた。
初代の兄弟。 どうしてもカイザーの名にしたかった。  その日、ケージで一緒に眠る。
2001年冬。