私がこの漫画を読みはじめたきっかけというのは、本当に偶然性が大きい。もちろん、大抵のお気に入りの漫画というものはある日偶然読んでみたらおもしろかった、というものがほとんどなのだが・・・そういうありきたりの偶然とはちょっと訳が違う。
私は大学時代、吹奏楽部に在籍していた。私の大学ではある食堂
(当時は私の大学に「教養部」というものがあり、その近くにあったこの食堂も「教養食堂」と呼ばれていた。現在、教養部は廃止。食堂がどう呼ばれているかは不明)の2階のロビー(
テレビやベンチが備えてあり、本来なら、学生が自由に座って休めるスペース、だった)を、学内の各サークルが囲み込みをしており、吹奏楽部もその中に縄張りを確保していた。(きわめて動物的な言い方だが、誇張なし、実態そのままの言葉)
よくそこでお昼ご飯を食べたり(食堂の1階は昼休みは席を確保するのが大変なほど混む上に、一人で寂しく食事をしていると、統○教会やらオ○ム真理教の信者から勧誘されることもあるなど、居心地が良くなかった)雑誌を読みふけったりうだうだしたりするのに使っていた。
そして、そのスペース
=その場所を私たちは「BOX」と呼んでいた=に備え付けられていた「BOXノート」(要するに落書き帳。ペンションとか献血コーナーによくある奴)に書かれていた一言。これが私に「いいひと。」を読ませるきっかけとなったのであった。
その内容の全文は思い出せないが、その中にあった
「(前略)いいひと。にはメルシー原価が出ていたし(中略)なんだかうれしいな」
という一言で、初めて「いいひと。」を読もうと思ったのであった。それも最初は「何々、メルシー原価? どこどこ・・・」とお目当ての看板を探すことだけが目的で・・・それからだ。「いいひと。」の魅力にどっぷりとはまり込んでしまったのは・・・
漫画を読みはじめるきっかけとして、私の歴史の中で、これほど変わった形のものは他にはない。もうこの先も二度とないだろうし、世の中に、これに匹敵する漫画との出合いを持っている人などそうそういるとは思えない。
さて、ここで、「いいひと。」通を自負するみなさんにクイズを一つ。さてこの「メルシー原価」
単行本の何巻の何ページに記載されているであろうか?」
これはかなりの難問だ。何せ、今コミックスの正解のページを見ると「原価」ははっきりと読み取れるものの、「メルシー」の「シ」の字がかすれてしまうほど、隅っこに小さく出ているだけなのだから。私がこの漫画と出会ったきっかけってこんな小さなものだったの(^_^;;;
まあ、札幌市民で、「メルシー原価」のある場所の土地勘がある人じゃないと正解を出すのは無理かも。なお、正解は
こちらをクリックして調べてみてほしい。