圏外からのひとこと出張所(ライブドア編)


2005年02月22日

グリーンスぱんのようなあの人 -- (本家記事へ)

金融政策はUFOキャッチャーのようなものである。「利下げ」というボタンを決められた回数押すことは、名人も素人も同じだ。うまい人がボタンを押すと、「好景気」という景品がGETできて、それを「利上げ」というコインに変えてゲームを続けることができる。ヘタがやると、あっというまに金利が0%になってゲームオーバー。

名人と言っても人と違う手がうてるわけではなく、ひたすらタイミングだけの勝負なのだ。

また、金融政策は合気道のようなものだ。マクロ経済という対戦相手は、中央銀行と比較して、体格的にかなり勝っている。がっぷり四つに組んで力勝負になってはとても勝ち目がない。相手の虚を突いて、転がすしかないのだ。

いかに、相手の重心を見極めるかが重要だ。

グリーンスパンという人はこの金融政策というUFOキャッチャー的合気道の名人だった、という話が読売新聞2月20日の「日銀、金融政策に誤り」というタイトルの竹森俊平という人のコラムに出ていた。

アメリカで2000年にITバブルが崩壊した。これは日本の90年代のバブル崩壊に匹敵するような危機だったのだが、グリーンスパン(とその一味)の手腕で、被害を最小限に留めた。日本にもグリーンスパンがいれば「失われた10年」はなかったという話である。

竹森氏は、両者の違いを次のようなエピソードを引用して強調する。

メイヤー理事はある時議会において「米国は世界一所得分配が不平等な国だが、その是正の為に何をするつもりか」という質問を受けて、即座に「まったく何もするつもりはない。物価と雇用の安定だけがFRBの職務で不平等の是正はあなた方議員の仕事だ」と彼一流の回答で切り返したのだ。

日銀がバブルの再発を恐れ(て対策が後手に回っ)た背景を考えると、地価に関する当時の世論が浮かぶ。(中略)当時の日銀首脳も地価の高騰が「社会的不公正」を生むといった発言をしているが、こんな発言をする方が問題だ。

FRBは、重心を見極めて、それだけを見て正しいタイミングでボタンを押した。日銀は、二兎を追い、獲物でなく回りばかりキョロキョロ見ていて、全てのタマを無駄に打ちつくしてゲームオーバーになってしまったということだ。

それで、この主張の当否は私には判断がつかないが、ひとつだけ思うことがある。

たとえ、90年の日本にグリーンスパンがいたとしても、彼は日銀総裁にはなれなかっただろう。2005年にホリえもんがフジサンケイグループのトップになるより、それは何倍も難しいことだ。

筋を通し、自分の職務というか機能の本質だけを追求する。そして、与えられた環境の中でポイントとなる事項を見極め、それをつく。それだけをして、それ以外に何も考えない。その狭い範囲でのみリーダーシップを発揮する。グリーンスパンとホリえもんは似ていると思う。

グリーンスパンはほしいけどホリえもんはいらんという人は、ちょっと欲張りすぎ、てゆうか無理難題、てゆうか矛盾。いっそのこと「グリーンスぱん」とでも呼んでやる。

それと、彼らは自分の価値観を人に押しつけようとはしてない。「自分がお金をたくさん回すから、それでみなさん好きなことをしてください」と言っているのではないだろうか。あるいは「自分は儲けることに興味があるから、そういう仕事を選んだ。お金を使うことには興味はないので、誰か他の人がやってください」ということか。

私はどちらかと言えば、使うことの方に興味があるけど、その為にホリえもんを応援する。彼が、自分の職務を貫徹することを望む。

ということで、ホリエモンがんがれ、超がんがれ

(こういう形で、自分の記事が使われるとちょっとうれしいです)

>> 次の記事 (世界はほんとうはもっと色鮮やかで豊かだし、残酷で不気味なんですよ?)

リンクは誰にも妨げられないあなたの権利です
ウェディング問題を考える会

このサイトは、圏外からのひとことからにライブドア関連する記事を抜粋したサイトです。


書いている人: essa



20060123_p01.html

野口英昭氏自殺記事の報道内容のバラツキ

20060127_p01.html

ライブドアが普通に技術系であることについて

20060126_p02.html

ライブドアが意外と技術系っぽいことについて

20060206_p01.html

ボケとツッコミとブロゴスフィア

20060202_p01.html

(アンチ小泉+野口氏自殺説)×3=?

20060125_p01.html

銀行の粉飾は適法でホリエモンの粉飾は違法?

20060127_p02.html

「日本の経営者は怠けてる」と外国メディアが見ている

20060125_p03.html

ビッグニュースがたくさん

20060125_p02.html

民放の根幹を揺るがす、ある“深刻な”事態(2)〜ネットに軸足を移し始めた巨大広告主たち - nikkeibp.jp - テレビは今、何をすべきか

20060124_p01.html

「罪を憎んで人を憎まず」2.0

20060120_p01.html

政治的バッドノウハウに立ち向かう作法

20060118_p01.html

お望みならば一国まるごとGoogle八分にして差し上げますがどうされますか?

20051029_p02.html

「モノ作り」という概念と「WEB2.0」という概念

20051025_p01.html

ルールの上の競争とルールを巡る闘争

20051005_p03.html

〜大ブロ式〜 - 「堀江と近藤=項羽と劉邦」説・あるいは徳について

20050916_p01.html

松下幸之助的線形倫理とホリエモン的非線形倫理

20050906_p02.html

英・インデペンデント:小泉首相の日本株式会社への猛攻撃でリベラルがあわてる

20050822_p02.html

知識人 VS 小泉さん

20050820_p04.html

asahi.com: 「思い上がり」「言いがかり」 堀江社長と亀井氏が対談 - 政治

20050820_p02.html

本拠地を移すタイプと守るタイプ

20050713_p03.html

13Hz!: アルゼ暴露記事の出版社社長を名誉棄損で逮捕

20050513_p01.html

吉田アミさんの誕生日を祝おう!

20050413_p03.html

実情と本心

20050407_p02.html

PICSY blog: ホリエモンがPICSYをライブドアポイントに採用か

20050328_p04.html

ライブドアの広報担当の人、GJ

20050328_p01.html

Google八分発祥の地がGoogle八分に?

20050326_p03.html

ホリえもんは基本的に変わっていないんだと思うけども

20050324_p02.html

Ethics on the edge of chaos -- 「カオスの縁」の倫理学

20050319_p03.html

リスクテイカーへの感謝の祈り

20050313_p02.html

電網山賊: 市場は手続きだけを問う

20050312_p01.html

流動性の象徴としてのホリえもん

20050224_p01.html

ニッポン放送とフジテレビ、新株予約権で対抗

20050222_p01.html

グリーンスぱんのようなあの人

20050214_p02.html

世界はほんとうはもっと色鮮やかで豊かだし、残酷で不気味なんですよ?

20040924_p06.html

ライブドアの参加型ジャーナリズム

20040714_p01.html

権威主義と全体主義に挟まれて絶望しない為には

20040709_p01.html

プロ野球の「何が」生き残ろうとしているのか

20040707_p04.html

ライブドアが検索をGoogleからLookSmartに

20060126_p01.html

ソフトウエア業界の「バカ世界地図」