圏外からのひとこと出張所(ライブドア編)


2005年03月19日

リスクテイカーへの感謝の祈り -- (本家記事へ)

ごはんの前に手を合わせて「このお米のひと粒ひと粒を作ってくれたお百姓さんのおかげで、私たちは今日もごはんが食べられるのです」と感謝の祈りを捧げるのは、実はそんなに悪い習慣ではないと僕は思っている。自分たちが今日こうして生きているということは、何を基盤にしているのか、それを知り、それに感謝することは大事なことだ。

だから、毎日ブラウザを起動する前に「今から見るコンテンツの1ビット1ビットを作ってくれたリスクテイカーさんのおかげで、私たちは今日も楽しいインターネットができるのです」と感謝の祈りを捧げてもいいんじゃないか。

僕たちは、ジャングルの中をさまよっている。立ち止まることは死を意味する。道がわからなくても先に進まなくてはいけない。しかし、このジャングルはとても見通しが悪い。どちらに食べ物があるのか、見当もつかない。

道が尽きてしまった時に、みんなで話しあってどちらに進むかを決めようとしたけど、どうしても意見が一致しない。だから、こういうふうに約束したんだ。

「進むべき道について確信がある人は、一人で先に進んでくれ。そして、食べ物を見つけたらノロシを上げてくれ。何人かが先行し自分の確信する方向に進む。残りはノロシを待って、ノロシが上がった方についていく」

一番先に進む人にはリスクがある。でも、リスクを取る人がいなかったら、僕たちは立ち止まるしかない。だから、僕たちはリスクを取る人たちに捧げものをすることにした。僕はそれを「感謝の祈り」と呼ぶが、「創業者利益」と呼ぶ人もいる。

何と呼んでも何を捧げてもいいけど、僕たちは、リスクテイカーの切り開いた道を進んでいることは知っておくべきだろう。

だから、LBOとか知らない言葉を聞いても何も悩むことはない。確認すべきことは次の三つだ。

  • 見通しが悪くみんなの意見がまとまっていないか?
  • 嘘のノロシを上げる奴はいないのか?
  • リスクを取らずに捧げものを手にする奴はいないのか?

先行して行った先に、食べ物が無いのにノロシを上げるのは大変な罪だ。僕たちの中には弱っていて、道を引きかえすだけの体力が無い者もいる。だから、情報の開示は重要だし、本当は価値があると思ってないのに、それに投資したフリをして、偽のノロシをあげて人を呼びこむのは、最大の悪だ。

アメリカでLBOが規制されているのは、LBOを使ってマルチ商法をやった奴がいるからだろう。価値があると思えない商品を買って、それを売りつけて儲ける。それは実際には価値がないわけだから、最後には破綻して損をするのがいる。LBOでは、商品が会社という高価なもので、国が尻拭いをすることになるから、本当の意味で最後に破綻するリスクがない。それを見こんで「これは儲かる」と言ったら、それは偽のノロシだ。

でも、LBO自体が悪いわけではない。買う予定のものを担保にして金を借りるということは、住宅ローンと同じことだ。年収300万の人が3000万の物件を買うのはちょっと無茶だけど、その家の地下室には2000万以上の現金があるわけで、それを相殺すると、年収300億のライブドアが3000億の物件をLBOするのは、それほどの無茶じゃない。

ただ、もちろん確実に儲かることではない。リスクがある。しかしリスクを取ることが悪いように言うのは、全く間違っている。

「実はからくりがあって、○○は絶対損しないようにできている」という話もいくつかある。○○がリーマンだったり別のファンドだったりホリえもんだったり。もちろん、僕にはその真偽はわからないし、そのカラクリ自体がほとんど理解不能だ。ただ言えるのは、リスクを取ってない奴が儲けるとしたら、それは制度の欠陥だということだ。それが本当に確実なら、そこは見通しが悪いジャングルじゃなくて、リスクテイカーはいらない。

もし、制度に欠陥があるなら、竹中さんを批判すべきだ。

制度に欠陥が無いなら、そこには常にリスクがある。だとしたら我々はリスクテイカーを尊敬すべきだ。リスクテイカーがいなければ、我々は一歩も進めないのだ。尊敬は、「祈り」であらわしても「金」であらわしてもよい。「金」が重要だと思う人が多いなら、リスクテイカーは取ったリスクの大きさに比例した「金」を捧げられるべきだと思う。

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このサイトは、圏外からのひとことからにライブドア関連する記事を抜粋したサイトです。


書いている人: essa



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