聴いた、叩いた、飲んだ。

(12・11)・・・・肉じゃがを食いながら、綾戸智絵のCDを聴く。

「Over The Rainbow」が、個人的には、一番好きだ。

安物の赤ワインが、やけにしみる・・・。

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(12・17)・・・テレビで、映画「クール・ランニング」を、再び観る。

(ジャマイカのボブスレー・チームが、オリンピックに出る物語)

この10年に観た映画でも、ベスト3に入る。

レンタル・ビデオでも出ていると思うので、ぜひ一度。

映画を観終わって、ジャマイカ・ラムのオン・ザ・ロック。

聴くのは、パッツィー・ムーアのテープ。いろんな人のヒット曲を、

すべてレゲエのリズムで演っているのは、すごい。ただし、

僕が持ってるのは、誰かからもらったテープで、音質が悪い。

パッツィー・ムーアのCD(オールウェイズなど入ってるやつ)を見つけたら、

おぎぃの掲示板に書き込んでくれー・・・・・・。

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(12月22日)・・・たそがれ時・・・ジン・トニック片手に、

スティービー・ワンダーのベスト盤を聴く。

懐かしい曲が、グラスの上を流れていく・・・。

思い出が、胸の中をスルーしていく・・・。

夏。海の家のバイト。黄色いTシャツの君とふたりで、

片づけた砂浜のパラソル。眺めた、夕方の海。

そして、言えなかった、ひとこと・・・・。

あの時も、S・ワンダーが流れていた。

過ぎた日は、美しい・・・。

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(12月23日)・・・親友の鈴木英人画伯の屋敷で、ささやかな宴会。

寒いので、暖炉に薪をくべる。画伯は、またも酔っ払う。

暖炉の火にあたりながら、レッド・アイを飲む。

オーディオからは、B・スキャッグスの歌う「ラヴレター」。

薪のはぜる音とボズの歌声が、よく合っていた。夜が更けていく・・・。

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(12月27日)・・・わが「キー・ウエスト・ポイント」今年最後の録音。

曲は「La La Means I Love You」。ひさびさに、かじがリード・ギター。

が、気温が下がったので、スネア・ドラムが、よく鳴らない。

(ドラムスのシェル、つまりボディは木製なので、気温や湿度の影響をうける)

結局、ヘッド(早い話、ドラムスの皮)のテンションを変えて、解決。

(この録音は、1月28日にオンエアー。ファン・クラブの会員に

テープが届くのは、2月中旬の予定)

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12月30日)・・・BSで、エリック・クラプトンのライヴを観る。

クランプトンは、なんの飾りっけもない白いシャツで、

ひたすら、ギターを弾き、淡々と歌った。衣装がえなどしない。

かっこいい。

両足がしっかりと地についている、という大人の自信を感じさせる。

(同時に、大人になってしまった淋しさも感じさせるのだけれど・・・)

ひさびさのバーボン・ソーダが、気持ちにしみる・・・・。

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(1月5日)・・・徹夜で仕事。原稿用紙から顔を上げると、もう夜明け。

ベランダの向こうの海が、蒼く明けていく・・・。美しい。

裕次郎灯台の小さい灯かりが、チカチカと点滅している。

仕事を終わりにして、カンパリを飲みはじめる。FMからは、

クレ・モンティーヌの「星に願いを」が流れていた。

夜明けには、なぜか、フランス語が似合うと思った。

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(2月3日)・・・きのう2日は、一緒に暮らしていた猫「ノリ」の月命日。

葉山のユニオンで、250円の蘭を買って、写真のわきにそなえた。

(安い花で悪いな・・・)と思いつつ。

思い返せば、冬は、人を見送ることが多かった。

12年前の1月、親友を自死でなくした。

7年前の1月、担当編集者を、癌でなくした。

そして、ついこのまえの初冬、仲のよかった、釣舟の船長を、

癌でなくした。あっけない別れだった。でも、別れなんて、

いつも、そんな、あっけないものかもしれない・・・・・。

ひさびさ、午後から船を出す。エンジン調整のため、近くをはしる。

しかし、あいつの船は見えない。緑のスパンカー(帆)が見えない。

以前は、いつも夕方、仕事が終わると、うちに来て、旭屋のコロッケを

かじりながらビールを飲んだ、その男はもういない。

夜、また、綾戸智絵の「OVER THE RAINBOU」を聴く。

ウオッカにレモンを絞ったのだけを飲む。

「虹のかなた」で、いってしまった連中が、仲良くしてる、

そのことだけを祈りながら・・・。

船長のクマ、うちのノリに魚を食わせてやってくれよな・・・。

おれも、近々、そっちに行くよ・・・。

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(3月2日)・・・4月発売予定の角川文庫を書く。調子がいい。

ここ数年で最高の出来になりそう。書いてるうちに、心の憂鬱が晴れる。

朝の7時に、仕事を終え、思いたって船を出す。ひとりで、トローリング。

FM横浜をかけながら、ルアーを曳く。サザンの「ツナミ」が流れる。

タラコのおにぎりと桑田の声が、よく合っていた。もう春だ・・・。