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― リフォーム工事例 ―

 ― U邸 外壁改修工事 ― 

最終更新 2007.1.31


(1)U邸 外壁改修工事 -施工前状況-

前回のアプローチの改修の翌年に外壁の改修のご依頼を頂きました。まずは建物の外部廻りの状況確認を実施します。

(2)U邸 外壁改修工事 -改修計画-

外壁廻りを確認したところ軒裏のいたる所にモルタルの浮きが確認されました。場所によっては剥離落下直前の個所もありました。

また、屋根の谷下の軒先には水が廻っている形跡があり、屋根の谷樋の劣化が予想されます。

さらに基礎には不同沈下を示すクラックが発生しているが不思議なことに壁にはクラックが無く依頼主さんに確認した所、新築直後に沈下したがその後の対策で沈下は止まっているとの事でした。

(実際は基礎施工直後には沈下が始まり。そのまま工事が完成した為、外壁モルタル施工時にはある程度沈下が進んでいて、その後の変形が少なかったのではと想像されます。)

足場が付いた段階で屋根を確認すると、やはり谷樋が劣化し穴が開いていました。

外壁面の一部にもモルタルの剥離が見られました。

外壁改修のきっかけは外壁の吹き替えですが、よく調べてみると建物が経た年数に見合った劣化が確認できました。これら建物の劣化を放置して、ただ吹き替えだけ行うと費用は安く済みますが、建物の寿命を延ばす事にはなりません。よく営業で廻ってくる外壁改修の業者の中には、こういった補修をせずに吹き付けのみを行う業者がいると聞きます。外壁改修の際はよく工事の内容を確認する事が大事です。

(3)U邸 外壁改修工事 -改修工事(屋根・軒先廻り)-

まず足場を設置します。今回は軒裏の、改装工事がありますので安全の為、単管足場を組む事としました。

足場を組んだ後、再度外壁、屋根の調査を行い目視では確認出来なかった部分も確認します。壁面はハンマーで叩いてモルタルの浮きが無いか確認します。屋根を確認したところ、やはり谷樋の板金に穴が開き雨がルーフィングの上を流れる状態でした。屋根瓦に大きな損傷は無く屋根の補修は谷樋の補修のみで済みました。

瓦を谷樋にそって外し谷樋を付け替えました。

外壁にもモルタルが浮いている部分があり、この部分はハツリ落としました。ボードの様に見えますがモルタルです。

軒裏のモルタルをハツリ落として行きます。仕上げのモルタルの不具合だけですので下地はそのまま使います。

屋根の谷樋から水の廻っていた部分の軒先には水がたまり、腐っていました。この部分は補修します。

軒板、破風板を取りつけます。軒板は表面に焼目をつけた天然木を貼った合板、破風板は木目調塗装の無機質材料です。

破風板は天然木の方が安価なのですがメンテナンスが頻繁に必要になる為、擬木としました。

(これもメンテナンスフリーではないですが、美観が長く維持できる為採用しました。)

(4)U邸 外壁改修工事 -改修工事(玄関廻り)-

玄関上部の軒先を解体したところ一番下の母屋にシロアリ被害が確認できました。依頼主さんに確認したところ、10年ほど前にシロアリが出たので駆除した様です。当初から玄関廻りは改装する予定でしたので、解体して被害を確認した所、便所の外壁面が1面シロアリ被害のためボロボロになっていました。

便所の横の浴室の高基礎付近が特に被害がひどくこの辺の土間下から進入したと思われます。また高基礎上の土台を伝って奥に進入していそうなので更に土台に添って壁を解体したところ、高基礎の反対側では被害が確認されず横には広がっていない事が確認できました。

柱や土台に被害があるものの、かろうじて必要な断面が残っており、また構造的にも下屋の部分で大きな荷重がかかる心配も無いことから、特に構造的な補強はせず補修する事にしました。

この部位は外壁面であり、また便所は普段から換気が行き届いているようなので防蟻材がシックハウスの原因とはならないという判断から、刷毛塗りで防蟻材を塗布しながら、壁下地を組みます。

改装前の玄関はタイル貼りで暗い印象でしたが、腰板を張って仕上げ明るい印象になるよう仕上げます。

(5)U邸 外壁改修工事 -改修工事(吹き付け)-

吹き付け工事の前に周囲にネットを張り塗料が近隣に飛散しない様に養生します。また、窓やエアコンの室外機などもビニールで養生し塗料の付着を防ぎます。吹き付けが終わると新しい雨樋を取りつけ、足場をばらし清掃をして工事は終了となります。

(6)U邸 外壁改修工事 -完成-

タイル貼りをやめた事でずいぶんと玄関廻りが明るくなりました。シンプル過ぎる印象もありますが、実際は奥さんがプランターで花や木を置きますので、その背景としては丁度良いくらいだと思います。


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