犬山人形

 愛知県犬山市で、作られていた土人形.江戸後期の創始で大正期に廃絶してしまいました.三河、尾張、美濃地方の土人形は歌舞伎物が多く作られており、ここ犬山でも多くの歌舞伎ものがみられます.型は凹凸が少なく平面的ですが、朱や緑青を中心とした淡い彩色が特徴で、佳作が多いです.良質の土で薄く焼き上げられていて、張り子のように軽い手取りも特徴です.
子供三番叟

 凛とした表情,この人形に今更下手な説明は不用だと思う.群青が使用される以前の明治初期の作品.高さ29cm.犬山人形の中でもかなり大ぶりです.

歌舞伎物(外題不明)

 外題はわかりませんが、歌舞伎ものです.朱と緑青,黄土,紫土を基調とした、犬山人形の中でも古い時代の人形に属します.写楽の浮世絵から飛び出してきたような、飄々とした面書きが魅力的です.

俵持ち相撲

 犬山らしい役者顔の相撲取りの人形です.時代は少し若く,明治中期から後期の作品ですが,抜群の色彩感覚で丁寧に彩色され,好感が持てます.着物の字はしこ名だと思いますが,相撲に詳しくないのでわかりません.御存知の方がいらっしゃれば御教示ください.