上下人形

 山陰と山陽を結ぶ石州街道の宿場町として栄え,今でも白壁,格子窓の町並みが残されている,広島県上下町で作られていた人形です.もちろん,三次人形の影響を強く受けており,天神,女物など,三次人形そっくりのできで,判別もなまなか困難です.安友徳吉,唯一郎父子により作られていましたが,昭和初期に廃絶したようです.
天神

 十日市人形の天神そっくりですが,髪がやや横に広がって顔の丸みにとぼしいことが特徴です.明治末期から大正時代の作品はさらに台座が高くなっています.三次同様ほとんどの伝世品は赤天神ですが,この天神はめずらしく濃紫色です.上下の旧家に保存されていました.