金沢人形

 金沢で大正の頃まで作られていた人形です。ほとんど文献が残っておらず、作者や正確な制作地は全くわかりません。上品で洗練された金沢の練人形とは作風は全く異なり、素朴で稚拙な作風です。6-7cmの小品がほとんどで、伏見の抜き型でもないようなので、独自の型ではないかと思います。底に小さな丸い穴があいています。
子守

 金沢も明治後期から大正期の人形では化学顔料が使用されていますが、この作品はまだ丹や黄土などの鉱物顔料が使用されている、初期の人形です。この人形には使用されていませんが、手持ちの古作の中には明らかに植物染料が使用された作品もあります。金沢の中ではでは比較的伝世品が多い型ですが、稚拙な中にも品がある面書きで、全国の子守の中でも佳作と考えられます。明治初期の作品.