東郷人形

 鹿児島県薩摩郡東郷町(現薩摩川内市)で作られていた人形です.明治初年戸木田伊助による創始と伝えられています。土質が厚く、量感のあるどっしりとした良い人形でしたが、鹿児島の多の人形と同様、多量に運び込まれた弓野人形の圧迫により、昭和10年頃の廃絶してしまいました。。戦災のためか、制作期間は比較的長かったにもかかわらず残された人形はごくわずかです。
角力

 まだ丹や緑青などの鉱物顔料が使用されている、東郷でもごく初期の人形です。比較的珍しいとされている東郷の中でのこの時代の人形はほとんど見かけることがありません。鹿児島の古い人形にときどき見かける独特の紫色の彩色がきれいです。南国的な彩色ですが、なんとなく憂いを含んだ表情に惹かれます。。個人的には創始者戸木田伊助の作品だろうと考えていますが、確信はありません。宮之城人形と比べてお楽しみください。
明治中期の作品.