富山人形

 富山人形は嘉永2年広瀬秀信の創始と伝えられています。明治後期には量産されたようで、北陸一帯のみでなく、越後地方にも広く販売されたようで、新潟県内でもよく見かけるようです。強烈な富山レッドと富山バイオレットの組み合わせによる彩色はややくどいような気もしますが、雪国には色鮮やかに映ったのかもしれません(なんとなく明治の花巻人形と共通する気がします)。江戸の創始にも関わらず、古人形の伝世品がほとんどないのが不思議です。

内裏雛

富山の内裏雛は天神、帯上娘と並び、大小多くの人形が残されていますが、この内裏様は高さ42cmもあり、おそらく富山最大の内裏雛と思います。首は非常に細く、よく今まで折れずに残っていたものよと、今の時代にこの人形を伝えてきた方々に感謝しています。富山レッドと富山バイオレットがふんだんに使われており、富山全盛期の代表作でしょう。