堤人形 参

三番叟

 多くの図録や本で必ず紹介される,堤人形の代表的な型です.この型は大変人気があったようで,堤の中でも大きさや型が微妙に異なる多くの作品が残されています.また,堤だけではなく,花巻,相良の東北三大土人形や寺沢人形などでも,同型の優品が作られています.面書きが鋭すぎたり,描彩が多少甘いく感はあるものの,保存状態も悪くなく,良い作品と思います.江戸後期.

花魁

 浮世絵の中から飛び出してきたような,すらりとした八頭身の花魁です.

子守

 子抱きの人形はかなり人気があったらしく,政岡型や安徳天皇型以外にも多数の型が確認されていますが,この型は図録などでもあまり見ないと思います.子供の頭ものけぞるように離れていて,母親の右袖にも動きを感じ,子供をあやす様子が巧みにとらえられています.型もしっかりしており,面書きも良く,子守の人形のなかでも優品と思います.黒い堤と呼ばれる人形です.

子連れ

 高さ10cmに満たない小品ですが、子供の重心が外側にかっかており、母親の手を引っ張り動き出そうとする瞬間を巧みにとらえています 嬉しそうな母子の表情の描かれ方も最高に近いできです