Linux導入、ハードウェア構成、最新動向
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▼ インストールに関するもの BIOS/MBR/ハードウェア/...

Linuxはハード面においてかなりの制約があります。8GBを超えるHDD、1998年以前のバイオス、ビデオカード、SCSI、 USB接続機器、モデムがその一例です。ある程度の知識があればハード面の問題は解決できますが、コマンドに よる操作が必要です。私が動作確認した機種は富士通FM-V420S、富士通FM-V5120D、富士通FM-V-BIBLO NR IX30L、 自作(Aopen AX34Pro、Aopen MX3S、Aopen AX3S pro)、ビデオカードは ATI Grafics Xpression w/RAMDAC、DIAMOND stealth3 S540、cirrus logic GD5434、Leadtek Winfast Gefoce2 pro、 CARDEXEXpert SG4などです。ディストリビューションはTurboLinux、RedHatLinux、VineLinuxを使用しています。 この文書はIntel系プロセッサで動作するLinuxのみを対象としています。

CPU: LinuxをインストールできるXFree86のプラットフォーム用PCに使用されているCPUは386、486、Intel Pentium/Pro、 Celeron、PentiumII/Xeon、PentiumIII/Xeon、AMD-K5/K6/K6-2/k6-3、6x86/MX、Cyrix M 3などです。サーバ用 途としてではなくデスクトップ環境としてマルチメディアを扱う場合にはそれなりのスペックを必要とすること が多くなっています。 複数のCPU(SMP)が搭載されているマシン の場合はインストール時にi386SMPkernel(カーネル 1.1.31から試験的)を選択します。古いタイプのAMDのK6や 486にはバグるものがあります。ちなみに、4メガのRAMで386-16MHz環境でも動作したそうです。

メモリ: メモリはDRAM、EDO、SDRAMなどすべてが対応しています。最低でも4MBのメモリが必要ですが論理的には2MBのメ モリでも動作する(X Window Systemを除く)はずです。ブラウザやGIMPなどの使用時に過剰なスワップが発生す る場合は多めに搭載しておいた方が良いでしょう。GIMPで16MB、VMwareで96MBを推奨していますが、現実的な最低 ラインは32MB程度です。カーネルのバージョン(2.0.x)によっては 64MB以上のメモリが認識できない ことがあります。インストール時のオプションに「mem=搭載値m」と入力するか、LILOの起動時に「mem=搭載値 (16進数)」を入力して認識させることができます。ちなみに16進数は96MB→0x6000000、128MB→0x8000000、 256MB→0x10000000となります。起動時に入力するのが面倒な場合は/etc/lilo.confのimageにappend="mem =搭載値(16進数)"を追加しておきます。搭載量よりも多い値を設定した場合はクラッシュすることがあり ます。

HDD: ハードディスクドライブはNECの一部を除いてはコントローラが対応していればすべて動作します。ただしMaxtor やWestern DigitalのIDEと他のメーカーのHDDを同一ケーブルで接続すると異常をきたすことが報告されています。 8GBを超える大容量ハードディスク ではインストール時にエラーが発生すことがあります。これは1998年以前のバイオスやLILOがLBA32モードに対 応していないことが原因です。厳密には8.4GB、1024シリンダ以内に起動パーティションが存在しない場合にエ ラーになります(パーティッションが物理的に異なるドライブを使用する場合はLILOに限界サイズはありません )。対処法はパーティションの先頭に小さなブート領域(パーティッション時に300MB程度確保する)を作り、 そこに起動部分を書き込んでやる(/boot)こと、またはLBA32に対応したLILOを使用することです。LILO以外の ブートローダーを使用すればなんら制約なく起動できることもありますが、MBRやパーティション操作になれて いない方にはお勧めしません。まれに セカンダリにIDEのハードディスクが接続されている場合 にインストールできないことがあるようです。接続場所をかえれば正常に動作します。コントローラに関しては IDE、MFM、RLLなどに対応しています。2つのインターフェイスで計4台のハードディスクを接続できます。コン トローラによってはインストール時に不良ブロックのチェックを必要とするものがあります。

FDD: 一般的な3.5インチ フロッピードライブをサポートしますが、5.25インチのフロッピードライブも動作します。

CD-ROM: ATAPI、SCSI、共に動作しますが、パラレルポート接続のものは使えません。 インストールCD(ブータブルCD)を入れても起動しない 場合はBIOS設定がCDからの読み込みになっていないか、特殊なCD接続の可能性があります。一般的にはBIOS設定 のBIOS FEATURESというサブメニューを確認し、CD-ROMからの読み込みに変更します。プライマリマスター、プ ライマリスレーブ、セカンダリマスター、セカンダリスレーブはhda、hdb、hdc、hdd、と認識されています ので、boot:installと表示された際にhdX=cdromと入力して認識させます。NotePCなどでCD-ROMがない場合や認 識されない場合はNFSサーバーを利用したり補助ディスクでローカルハードディスクやFTPサーバー、SMBサーバ ーでインストールする方法があります。ハード面で問題の起こるCD-ROMは指摘されておりませんが、音楽再生な どには不都合が生じるものがあります。

ビデオカード: テキストだけでの使用を考えているならVGA(640*480*16)が表示できれば問題ありませんが、X window systemを 利用するなら大変重要な部分です。XFree86のバージョンによって異なりますが多くのカードが使えるようになっ てきていますし、AGP、ISA、VL、PCIバスすべてが動作します。ただ、 Intel810の場合 はデフォルトではモジュールがロードされないため使用できません。各ディストリビューションで対応方法が違う ため、それぞれのFAQをご覧下さい。その他XFree86でサポートされていないカードは商用で開発が進められています 。商用のXサーバには性能が向上するものや最新のものなどがあります。入手困難な場合や対応していない場合 はとりあえずテキストログインに設定し、Xのサポートを待つという方法しかありません。 グラフィックチップにTRidentCyber系やATIのMash64系を使用 すると日本語が表示できないことがあります。この場合はインストール時にeinstall又はvmlinuzと入力して英 語で使用すれば問題ありません。ただ、英語用の高解像度で書き込まれてしまうのでブート時にlinux vga=ask と入力し、最適な解像度を選んでやる必要があることもあります。 解像度の変更 にはkonの周波数を変更するためのPause/Breakキーを利用する方法もあります。 ビデオカードのチップ名がわからない場合 はWindowsなどのデバイスマネージャを使用したり、SuperProbeを走らせるこで情報を得ることができます。極端 に古いタイプのビデオを使用するとVRAMの容量が足りずXがうまく設定できないことがあります。基本的に16万5 千色を使用するのに800*600で1MB、1024*768で2MB程度のVRAMを必要とします。ちなみにアクセラレータ付きSVGA カードを付けたLinuxシステムでのXFree86は、市販のUNIXワークステーションよりも優れているといわれています。

モニタ: MS-DOSで動作するものはすべて使用できますし、解像度に関しても制約はありません。ただしXの設定時に詳細 な水平同期と垂直同期が必要なため取扱説明書などを必要とします。 自動検出でうまく動作しない場合 は同期の幅を狭めることでうまくいくことがあります。画面がずれる場合にはCtrl+Alt+マイナスキー又はプラ スキーを使用するかX上でxvidtuneを実行すると詳細な変更ができます。

BIOS: Supermicro P5MMA(ver1.36、1.37、1.4)、Supermicro P5MMA98、ExpertColor TX531 V1.0などの一部は未対応と 報告されています。まれに バイオスのアンチウィルスが作動している場合にLILOがエラーを起こす ことがあります。バイオス設定でアンチウィルスを解除します。HDDの部分に記述しましたが、バイオスが古い と支障が出ることがありますので、最新のものにアップデートしておきましょう。

パーティション: 一般的にオリジナルのパーティションテーブルはブートセクタの一部に記憶され、4つの基本(primary)パーティ ションに分割できます。それ以上のパーティションが必要な場合は論理(logical)を使用することで1つの基本パ ーティションエントリが「拡張(extended)パーティション」として指定できます(拡張パーティションは一つし か置けません)。Linuxでドライブ一台に対して扱うことのできるパーティションの数は基本、論理あわせて最 大63のパーティション、SCSI ディスクで15のパーティションです。1つめのIDEディスクの1つめの基本パーティ ションは/dev/hda1(SCSIは/dev/sda1)となります。論理パーティションの番号は5からになります。 Linuxはフ ァイル型番号として0x82をスワップパーティションとして、0x83をネイティブなファイルシステムとして必要と します。スワップパーティッションそのものはいくらでも確保できますが、実質128MB以上はほとんど使用されま せん。パーティションを複雑に分割する場合は使用目的やバックアップをとりやすいように工夫します。MS-DOS パーティションにインストールする、いわゆるUMSDOSファイルシステムを利用するLinuxもありますがパフォーマ ンスはおちます。 LinuxのFDISKで他のOSのパーティションを作成 したり削除したりしてはいけません。変更した場合は他のOSがそのパーティションをうまく認識できない可能性が あります。Windowsと混在環境にする場合は様々なFATファイルシステムが存在することに注意しましょう。

LILO: 格納場所は/etc/lilo/config、etc/lilo.conf、/boot/lilo.confなどです。QuickInstという設定を援助してく れるシェルスクリプトが/etc/lilo/configなどを作るので修正することもできます。バージョン0.7より以前の ものはQuickInstが含まれていないため避けた方が良いでしょう。何も設定していない場合は/etc/lilo/config に定義されているkernel又はOSがデフォルトで起動します。 IDE(または EIDE)ドライブを使用していてBIOSやLILOがLBA32に対応していない場合 はディスクスペースの512MB以下であることを意味する1024シリンダ以下にrootパーティションをインストール しなければいけません。 1024シリンダ以降に起動ファイルを作ってしまった場合やHDDのジオメトリ情報を変更 してしまい、LILOが正常に動作しない場合 はシステムブートディスクやLOADLINを使用しLinuxを起動させた後/etc/lilo/installなどを実行しLILOを再イ ンストールします(/etc/lilo.confなどの内容に従ってインストールされる)。 LILOをアンインストールするには MS-DOSをブートし、FDISK /MBR を実行すればMBRからLILOを削除できます。MBR以外の場所にLILOをインストール したのなら別のパーティションをアクティブにすれば無効にできます。 Windowsと混在環境にするなら 領域を事前にフォーマット、又はファイルシステムの作成をしておかないとインストール時にLILOでエラーを起 こします。

ディストリビューション: 500MB程度で入るFTP版0715などがありますが、実際にはどのディストリビューションも800MB前後を必要としま す。10MBの最低構成でなんとか動作はしますがある程度まともに動くようにするなら、X Window Systemも含め て100MBに何とか詰め込むことが可能です。LinuxのディストリビューションはFTPでも入手できますし、フロッ ピーディスクやテープ、CD-ROM のメールオーダーでも手に入ります。

アンインストール: Linuxを削除するには FDISKなどでパーティションテーブルを削除します。DOSのFDISKでも非DOS(non-dos)を消すことは可能ですが、 まれにテーブルが見えなかったり消えないことがあるのでその場合はLinuxのFDISKでパーティションを削除しま す(インストール時と同じように進めてFDISK終了後に強制終了させる)。ブートローダ(LILOなど)をMBRに書 き込んだ場合はDOSのコマンドでFDISK /MBR と入力しDOSのブートを上書きする事で削除します。

その他の エラーが起こる場合 は[Alt]+[F3]or[F4]でコンソールを切り替えてエラーを探る方法があります。